フルリモート勤務のハグカムでは、3カ月に一度のオフラインワークを開催してます
2020年のコロナ禍以降、フルリモート勤務を継続してます。
徐々に出社に移行したり、リモートと出社を組み合わせている会社もよく聞くけど、依然としてハグカムはフルリモート勤務。
コミュニケーションロスはリモートのせいじゃない
「フルリモートによるコミュニケーションロスはないのか?」などの議論は散々重ねてきましたが、結局はリモート勤務が原因ではなく、そもそもの信頼関係であったり、MTGのアジェンダ準備だったりで解消できることがほとんど。
「出社にしたから解決するわけではない」という結論になったので、フルリモートでいかにコミュニケーションを増やし、業務遂行をスムーズに進めるかをアップデートし続けています。
フルリモートのメリットをここで述べても一般論と同じなのでやめますが、2022年後半に新メンバーが増えたタイミングで、
・チームとしての再構築
・VMV(ビジョン・ミッション・バリュー)の浸透
を目的に、「定期的にオフラインワークを開催しよう」と決め、3カ月に一度のペースで定期開催しています。
初回のみ人事領域のアドバイザーの方に設計をしてもらい、2回目以降は自前で準備をして開催しました。
4回目の開催を終えたところで、手ごたえを感じてきたのでどんなことをやっているか紹介しようと思います。
オフラインワークの目的設定
リモート勤務では業務はぐんぐん進むけど、以下のような課題があります。
■課題
・他グループがどんなことをやっているのかあまり知らない
・そもそも他メンバーのパーソナリティを知る機会が少ない
・雑談の中で会社のビジョンや将来について考える時間が少ない
※「ない」のではなく、対面と比較して「少ない」のです
これらは1回のワークで解決するものではないので、目的を明確にしてワークショップの内容を考えていきます。
1~3回目の目的
①グループを超えてメンバーの相互理解を深め、関係性の質を高める
②VMVを個々が理解し、日々の行動で体現する
4回目の目的
①メンバーの志向性を理解し、コミュニケーションの質を高める
②VMVの理解を深め、日々の行動で体現する
3回までの開催で、グループを横断した交流や施策実行は格段に増えていたので、4回目の目的①は深さを変更しました。
どんなワークショップをやったの?
1回目のワークショップ
※アイスブレイクやランチ、休憩などの当たり前に入れる内容は省いてます
初回なので、そもそもお互いを知る・ゲームを通じたアクティビティが多めでした。
「人生グラフ」はあるあるですよね。それぞれの人生をザザァァァッと知るのにとてもよいです。
普段、外部ではさんざんビジョンや起業した経緯とか話していますが、社内メンバーは「知っているだろう」という頭になっているので話す機会もありません。
とはいえ、「今からビジョン語るよー!集まってー!」なんて熱い問いかけをできるほどコミュ力はないので、こういう場を用意してくれたことで、この瞬間のこの言葉で語ることができました。
アンケートでも、「改めて詳しくビジョンを聞けてよかった。定期的に聞きたい」という嬉しいコメントがありました。
初回ということもあり、がっつり6時間をかけて開催。ちょっと長すぎたかなぁ、というのが反省点でした。ハグカムは毎日レッスン運営が発生するので平日15~21時の時間はどうしても業務が発生してしまい、運営グループのメンバーに負荷がかかるという会社事情もあります。
「せっかくやるなら…!」というよりも、会社に合わせて時間ボリュームはこだわらなくてもよい気がします。
2回目のワークショップ
前回の反省点を生かして、3時間半で設計しました。途中ランチ含む。
さらにメンバーの相互理解を深めていこうと思い、各メンバーのトリセツシートを作成してシェアしていく内容にしました。
「トリセツシート」で検索すると色々出てきますが、ハグカムとして知りたいこと考えてこんなシートを作成してみました。
トリセツシートをぐるぐる回す時間がちょっと短かったのが反省。
でも、全体の時間はこれぐらいのボリュームが集中が途切れず良い感じでした。
後半のVision浸透は少し抽象度が高い問いだったかなという反省もありましたが、「普段じっくり考えるときがないので、自分の意見を言って他の人の意見を聞くよい機会になった」というアンケートコメントをもらいました。
3回目のワークショップ
今回も相互理解が序盤。
「価値観カードゲーム」すごくよかったです!
検索して見つけたのはこちら。実物は販売してなかったので、白紙のトランプを買って自前で作成しました。
2グループ(5~6名)に分けて、25分×2ターン開催しましたが時間配分はちょうどよかったです。
⑤で手元のカードを1枚捨てるのですが、ここが盛り上がる。
「えぇっ、それ捨てるの!?」とツッコミながら進んでいくのですが、⑦で残ったカードを披露すると各メンバーの個性がしっかり出ていて意外と知らない価値観を知るきっかけになりました。
グループを分けて2回目を開催しても、ちょっとラインナップが変わるので飽きずにできました。
「オフライン出社Day」のブレストテーマについては、過去2回のアンケートで「みんな集まる機会がもっとあるとよい」というコメントがあったので、どんなことをやってみたいのか、いっそみんなで考えてみよう!となりました。
ポイントは各グループのリーダーをマネージャーにして、出てきたアイディアについて後日マネージャー陣で話し合って実施まで動いてもらうようにしたこと。
ワーク後にもマネージャー同士で話す機会を作れてグループ横断の交流がもう一段回進んだ気がします。
今回も全体時間は3時間半。
ランチを外のお店にしたのですが(前回まではお弁当)、移動+料理が出てくるまでの時間が長すぎて食べる時間が短くなってしまった。会話の時間としてはよかったけど、3時間半のうち1時間半をランチに使ってしまったのはもったいなかった。
ただ、ワークショップの内容はみんなからも好評でした。
4回目のワークショップ
相互理解、コミュニケーションの土台はできてきたので、「みんなで教育について語り合ってみよう」ということをワークショップに落とし込んでみました。ディスカッションがほとんどでしたが、オフラインワークにも慣れてきたのでスムーズに実施できました。
とはいえ、話し合いばかりだと真面目すぎるので、ワークショップ①に「イラストにする」を入れたのは遊び心が出て盛り上がりました。
ワークショップ②の「ミッション体現」のディスカッションでは、現在⇒未来(一般)⇒未来(自社)の順番で話せたのがよかった。
日々の業務を振り返り「これがミッション体現になっている」と改めて感じたし、他グループの発表を聞いて、「確かにそれもミッション体現だ!」と気づいたこともありました。
さらに、「未来の教育でこれが大事、こうなるんじゃないか」という議論をしたうえで、「ハグカムでやりたいこと」に落とし込んだので、「いいね、これやってみたい!」という具体的なアイディアがたくさん出てきたのはちょっと驚き。
これまでの開催でVMVを定期的に考え続けた成果が出ている!!
ここまでVMVを理解してくれた上でアイディア・意見が出てくるなら、次はもっと具体的に実行できるアイディアを出してもらってもいいんじゃないか…!と考えてます。
いつもどんなワークショップをやるのかを考えだすのは腰が重いのですが、確実に変化を感じられるとやる気も出てきます。
さてさて、第5回は何をしようかなぁ。