【読む】Spectator VOL.47 『土のがっこう』
10月30日発売のSpectator最新号は「土」特集。書店で見つけて迷わず購入しました。
例えば1年前の自分なら手にすら取っていないような特集なんです(そういう意味では、どんな雑誌にビビッとくるかでそのときの自分の嗜好がわかりますね)。コロナの自粛期間で料理をするようになったのがきっかけで「食」というものに興味を持って、それからいろいろ勉強していくと「農」というものにも興味が湧いていたのですが、「土」にビットが立つようになった自分はきっとその延長線上にいるんだと思います。
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そんなこんなで読んでみました「土のがっこう」。いやーめちゃくちゃ勉強になる!まだまだ知識が追いつかなくて理解しきれていないことが多いけど(というかほとんどそう)、そもそもそういう感覚になれることが読書の醍醐味であるし、「土」についてほとんど何も知らないことに恥ずかしくもなりました。人間であるまえに生命である自分が、生命の源である「土」についてあまりにも“知らなさすぎる"。そういえば学校でも教えてもらったっけなぁというレベルだし、自分で能動的に学んできたこともない。
そういう私みたいな大人にむけられて開校した「土のがっこう」が本書。
箇条書きになりますが、特に印象に残った部分をピックアップしてメモを残しておきます。
●土は多様な微生物や鉱物や有機物が絡み合って存在しており、呼吸して生きている
●生きている土には「病気の土」と「健康な土」がある。
人間と同じで栄養バランスが崩れると土も病気になる。肥料のあげすぎで栄養過多になっても土壌はアルカリ化しミネラルの吸収が阻害されて作物にとってよくない。
●野菜の質量の85%〜95%は水分。なので、土に含まれる水の質によって野菜の品質が決まってしまう。
●畑の水質を決定しているものを辿っていくと土壌微生物にいきつく。
堆肥は野菜の肥料ではなく、土の食事であり、ひいては土壌にすむたくさんの微生物を喜ばすためのものであるというのが目から鱗でした。そう考えると人間の食事も(ある側面から見ると)腸内細菌を喜ばすものなのかなぁとも思ったり。
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もっと勉強していきたいと思います。
「土」を知っていることがクールであると言われる時代が近づいてきているような気もしているのです、無根拠ですが。