【お仕事】三重大学・生物資源学部・生物資源学研究科の新しいHPのイラスト
【概要】
三重大学の生物資源学部・生物資源学研究科の新しくなったHP内のイラストを担当しました。「山の頂から 海の底まで。」というコンセプトに沿って、空から深海までの生物の様子や、研究に携わる人々を描いています。春夏秋冬でイラストが切り替わるようになっていて、木々や動物たちの変化を表現しています。
サイトURL:https://www.bio.mie-u.ac.jp/
主催:三重大学 生物資源学部・生物資源学研究科
プロジェクトデザイン:株式会社エスト https://esto-web.com/
イラスト:きのしたちひろ (HP: lunlundi.com, X: @chimomonga)
【イラストの解説】
イラストの中にはこんな生き物たちが隠れています。実際に三重で見られる生物を中心に描きました。
ハチクマ、トビ、ニホンジカ、マサバ、ブリ、アユ、イチモンジタナゴ、イセエビ、ニホンミツバチ、ニホンイシガメ、アカウミガメ、アオウミガメ、スナメリ、マッコウクジラ、ムラサキウニ、ハマグリ、ワカメ、ヒジキ、タテジマイソギンチャク、メヒカリ、クロムツ、イソガニ、ハクセンシオマネキ、タマゴタケ、樹木(ブナ、ナラ、サクラなど)、家畜たち(ブタ、トリ、ウシ)ほか…
一部の生き物は季節によって体色が変わったり(例:ニホンジカ)、生息場所が変わったり(例:アユ)、姿が見えなくなったり(例:海藻類)します。そのあたりも、三重大の先生方に確認していただきながら、イラストに反映させました。また、生き物がいる場所にもこだわりました(磯、海底、砂浜、沼、田んぼ、川の上流や下流など)。
他にも、畑で農作物の研究をする人や、ダイバー、実験や実習に取り組む学生、電気自動車や薬品、海洋調査中の船(勢水丸)、ダム、水産実験所、校舎など、学部を代表する要素をたくさん盛り込みました。三重大学の先生方が取り組まれている研究には入念に目をとおし(大学のHP、Researchmap、原著論文等)、多様な研究内容をできるかぎり反映させるよう努力しました。
最後に、三重大学を志す高校生や中学生にポジティブな印象を持ってもらえるよう、明るく親しみを持ってもらえるような雰囲気に仕上げました。いろんな生き物がにぎやかに配置されているので、陸の生物が好きな人にも、海の生物が好きな人にも楽しんでもらえるイラストになったかと思います。
最初のラフ案はこんな感じでした。
空から海にかけて枠からはみ出るような感じで、ダイナミックにしたいというコメントをいただき最終案が完成しました。
最終案に近づくにつれて、とても細かいコメントが入るようになりました。ここまで来るとようやく、大きく道を踏み外していないことを実感し、安心できます。生き物への解像度も上がってとても嬉しい瞬間です。何度も打ち合わせの機会をいただき、自分でも納得のいくものになったと思います。最後までお付き合いいただけて、ありがたかったです。TOPページ以外の場所にもたくさんイラストを使っていただいているので、よろしければごらんください。
情報を丁寧に取りまとめてくださった三重大学の木村妙子先生、ディレクションをしていただいた株式会社エストの杉中さん・柴坂さんには、大変感謝しています。