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サンパウロの涙

はじめてJIMINの存在を知ったのは2019年末のTVの歌謡祭だった。
防弾少年団という名前は聞いたことがあったけど、メンバーの名前は知らなかったし、歌もなんとなく聞いたことある程度だった。ただ、やっぱりKPOPアーティストはダンスも歌も上手いなぁと、家事をしながら横目でTVに映る彼らをぼんやり見ていた。

そして、2020年7月再び彼らをTVで見ることになる。
コロナ禍でコンサートができなくなったもどかしさや、ファンへの感謝の思いをインタビューを通して語る。そして、これまでのライブ映像や音楽の功績を称える映像が流れた。

「なんて美しい涙なんだろう…。」

観客席を見上げながら、言葉にならない思いを涙を流し表現するJIMINが映った。この瞬間、私はJIMINの魅力に引き込まれてしまった。
‘LOVE YOURSELF SPEAK YOURSELF’ サンパウロでのJIMINの涙だ。
一瞬だけ流れた映像だったけれど、そこからJIMINが頭から離れなくなった。

youtubeでは、数えきれないほどの動画が流れる。その中からJIMINの姿を追いかけた。昔、ダンス映画や音楽を聴くことが好きだった私は、JIMINの表現するダンス、歌、声、そして防弾少年団の音楽、歌詞がなんの躊躇もなく、するりと心に入ってきた。
多分その時期がコロナ禍という影響もあったとは思うけれど、半世紀生きていても、先行きが不安になったり、自分に自信がなかったり、かといって誰かに頼れない変なプライドがあったり、そんな考えを巡らしていた時に、JIMINがすっと心に入ってきた。

防弾少年団の曲に「Answer:Love Myself」がある。
내 안에는 여전히
僕の中には今でも

서툰 내가 있지만
不器用な自分がいるけれど

JIMINとVがハモリながら歌う姿に、心が締め付けられて、何回聞いても
涙が出てしまう。
そして歌詞の意味を知り、私ももしかしたら変われるかもと、
思い始めた。


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