購入した家を1年以内に売った話
結婚して、半年くらいたったころ。
理想の同棲、結婚式、新婚旅行を終えて、夢をほとんど叶えてしまった。
あと、何か叶えておくものはないかな?
私は何でも叶えられる、という謎の自信がついていた。
そこで、子供の頃から憧れだった、高層マンションに住む。という夢…その時1番ワクワク感を感じれるまだ叶えていない夢だった。
以前から、引き寄せの法則をかじっており、金持ちになることをよしとする思考になっていた。
高層マンションにすめば、お金持ち気分が味わえて、優雅な気分になれるかも♪と考えて、お金は後でなんとでもなるんや!と共働きの収入合わせても高いくらいのマンションを、心がトキメクから。という理由で、購入してしまった。
その安易な決断は、人生で1番の苦しみを味わうことになったのであった。
当時住んでいた賃貸は、新築で間取りも立地良く、かつ家賃が安め。冬が極寒というデメリットだけあった。
不満はなかったものの、さらなるステップアップを!と考えてしまった。
マンションは都心の24階、3LDK。
一応口コミサイトなどもチェックした上で購入した。
購入前に迷いが生じたものの、ローンも通ってしまい、契約日当日に親に相談のメールをするも、返事返ってこず。
住み始めた当日…
ん?飛行機の音うるさくね?
救急車頻繁にくるなー(消防署、病院が近かった)
消防車も、パトカーも、夜中じゅうサイレンが鳴り響いた。
うるせーーーー!!!!( ꐦ◜ᴗ◝)
ここは戦時中ですか?と感じるほどの、1時間に数回なるサイレンの音。
高層階だから、遠くの音もよく拾ってしまう。
口コミには救急車が…と書いてあったのもみたが、まぁいけるっしょ☆と思っていた。
しかし、音に敏感な私に不眠をもたらし、無理だった。
旦那はこの騒音、全然平気らしかった。
こんな所に住めねぇ、と感じた私は即座に実家に避難した。そして、泣きわめいた。
まず、前の賃貸の環境が静かですこぶる良かったため、戻りたい!と思った。
すぐに不動産屋に電話をするも、もう次の契約者が決まっていた。。住み始めて数日のうちに、家の売却と
賃貸探しを並行して進めたのであった。
不満点
3LDKにした事によって、各自の部屋に篭ってしまうようになった。家の中で旦那に会うことも少なくなり、それも嫌だった。
また、掃除が大変だった。無駄に広い。
あ…完全に身の丈にあっていない…私は小さい家で最小限に過ごすのが快適だったんだ!と実感した。
部屋は東向きで、日を遮るものはないため、朝からめちゃくちゃ部屋が暑くなったのも無理だった。
エレベーターを待つ時間や、マンション出るまでの時間も長く、何もかもストレスに感じた。
心境
そんな環境下で、家が売れるかもわからない不安、今後価値がどんどん下がっていったらという不安、自分の選択ミスにより、自分を信じられなくもなっていた。
自分を信じられないこと、それは何よりも辛かった。
旦那との間にも亀裂が走った。
私が家で泣きわめいてるからか、頭や背中を強く叩かれたりした。
不安、不眠に押しつぶされ、精神科に通った。
不安感により聴覚も過敏さをましてしまっていた。
売却まで
まずは売買手数料含めた価格で買った値段より数百万高く売りに出した。
たまに内覧に来る人もいるため、家の中は常にピカピカであった。
やっと内覧申し込み入った、となり家をキレイにしたあとで、ドタキャンされることもありとても辛かった。
賃貸も探していた。もう家は買いたくないと思ったからである。コリゴリだった。
しかし、前の賃貸以上にいい家がない…
10何件かは内覧にいったが、どれもピンとこず。
またしても引き寄せの法則にどっぷりハマった。
アファメーションをしたり、既に家がうれた、元の賃貸に戻れた。という未来日記などを書いたり、すがる思いだった。
実家には頻繁に帰っていた。
静かな環境で、心を落ち着かせることができた。
いろいろ諦め始めていた9ヶ月たったころ。
なんと、元の賃貸に空きが出たのだ!!
すぐに不動産屋に電話し、内覧無しで契約しますと伝えた。
しかし、新築時より家賃が5000円上がってしまった……
住むところが決まったので、物件も売りさばかないといけないとなり、購入時の値段まで下げたところ、直ぐに買い手がついたε-(´∀`;)
まとめ
不満がないなら手放すべからず。
家を買うことにより、縛られている感を強く感じ私にはムリだった。
身の丈に合わない金額のローンも不安の原因となった。
メンタルがズタボロとなった1年であった。
しかし、これを失敗だと思ってはいない。
数百万の高い損益を出してしまったが、勉強代…
身の丈に会うことの大切さを知る体験でした。
私は静かな家、低層階、小さな家がよい。確実に分かった。
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