軽くにも重くにもなる切なさに溺れたいときもある
「最近、泣いてないな。いや、泣けてないな…」と
ふと思ったので、涙活の一環として「ばかもの」という映画を見た。
あらすじはざっと、こんな感じ。(Wikipedia引用)
ヒデは、群馬県に住む大学生。年上の額子と出会い、情事に溺れる日々を送り、留年してしまう。
額子は、ヒデを公園の木にペニスを露出させたままの状態で縛りつけ、置き去りにして結婚してしまう。
ヒデは「想像上の人物」に助けられて、その窮地を切り抜け、何とか卒業し県内の家電品量販店に就職し、翔子という女と付き合い始めて結婚を前提とした関係になりつつあり、仕事もそこそこ順調で、まずまずの人生を送っているつもりだったが、なぜかアル中になってしまい、家族以外のすべてを失ってしまう。
そして事態は思わぬ方向へ…。
ヒデと額子の出会いは、父親が忘れた財布を居酒屋へ取りに行ったら、そこに額子が居たという感じ。
この「日常にあるかも、これ」みたいなのが、個人的にはかなり刺さった。ヒデは19歳、額子は27歳。
年上のお姉さんが大好きな私は、見ていてかなりドキドキした。
楽しい日々を送る中でも、額子の目はいつもどこか寂しそうで、不器用なところも可愛いなと思った。
ヒデはある日突然、額子に「私、結婚するんだ。」と言われ散々な別れ方をされる。
そこから彼女が出来たり、仕事も順調なのに、不安定になっていく様は見ていて辛かった。
「一生、忘れられない恋」って絶対あると思っていて、ヒデは額子のことがずっと好きなのに、その気持ちに蓋をしているように写ったから。
身体の関係でしか繋がり方が分からなかった額子と、自分の進む方向が分からなくなってしまったヒデに、すごい共感をした。
生きてたら1回は必ずどこかで堕ちてしまう時はある。なかなか這い上がれない時期もある。
そんな時、環境や人間でかなり自分のマインドも変わるから、なにかのきっかけでまた立ち上がることが出来る。支えてくれる人の存在は大きい。
色んな愛を感じられるこの作品が好きだ。