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「出版物の総額表示義務化」を分かりやすく説明します - キングコング西野 https://voicy.jp/channel/941/98329 #Voicy
「出版物の総額表示義務化」を分かりやすく説明します - キングコング西野
https://voicy.jp/channel/941/98329
#Voicy
出版業界からすると、たまったもんじゃないよね
どうもキングコングの西野亮廣です。
お笑い芸人をしたり、絵本作家をしたり、国内最大のオンラインサロン、西野亮廣エンタメ研究所の運営をしたりしております。
この放送はみんなの対応でありたい、ニシカワミナミさんの提供でお送りします。
ミナミさん、どうもありがとうございます。
さて、今日はですね。
出版物の総額表示義務化問題をわかりやすく説明しますというテーマでお話したいんですけれども、珍しく時事ネタになりますね。
そもそも僕が時事ネタを喋らない理由はですね。
例えば、今更、うーん、ベッキーのゲス不倫を検索する人、いないじゃないですか。
そんな感じで時事ネタって瞬発力はあるけど、アーカイブ性が弱いなと思うところがありまして、うーん、あんまりね、そこに時間を使いたくないなっていうのが、根本にあると、もちろん時事ネタで、移ってアーカイブを見てもらうみたいな手法も理解できるんですけれども、そういった目先の数字勝負はもう結構前に飽きちゃっていて、そんなことよりも、自分のものさしに従って、自分にとって必要なものと不必要なものを分けて、信用を重ねて費やした時間が全てストックされていくようなまぁ働き方に興味を持っているので、基本的には時事ネタっていうのは使わないんですけれども、そんな中ですね。今日お話しするのは出版物の総額表示義務化についてっていう、何だかもう堅苦しい漢字がすっごい並んでる。
もう本当に堅苦しい話題ですけども、これっていうのはですね。
時事でありながら、後で振り返ったときにあのときああだったんだなっていう価値のあるものだなぁと判断したので今日はこのテーマを選ばせていただきました。
冒頭長々と喋りましたが、皆さんが気になっているのはこれですよね。
出版物の総額表示義務化って何っていう、難しいですよね。
出版物の総額表示義務化、これ何かというとですね。
あのー本のカバーがあるじゃないですか、あそこをこう見るとですね、値段が書いてますよね。
今だとですね本体00円+税っていう感じでですね。
税金が別で表記されているんですけれども、これに対してですね、来年2021年か、2021年の3月から、税込みの価格で表記するようにルール変更するようっていう、税込の価格で表記されていない本は本屋さんに並べちゃ駄目だよっていうお達しがですね。
国のお偉いさんたちからあったわけですね。
ただ、えーと、総額表記しなきゃ駄目だよっていうのは確かですね。
2013年ぐらいから言われてたことなんですけども、消費税転嫁対策処置法っていうもこのややこしいですね。
転嫁ですって。
かつて消費税転嫁対策処置法という特別ルールによってですね。
2021年3月まで引き延ばしてもらってたんですね。
あの前からこの話があったんですよ。
総額表記しなきゃ駄目だよってあったんですけども、何か特別ルールで、ちょっと引き延ばししましょうみたいな感じで、2021年の3月までねみたいな感じで引き延ばしてもらってたんですけど、先延ばしにしてもらってたんですよ。
今回ですね、うん、よくよく考えたら、2021年3月でもうすぐじゃんとなってですね。
出版関係者の皆様が声を上げられて、昨日はですね、ツイッターのトレンドとかにも入ってたと思います。
えーとね、ハッシュタグでね、どういうハッシュタグだったかな?出版物の総額表示義務化に反対みたいな、ハッシュタグがトレンド入りしていて、結構みんな怒ってるんですよ。
ちなみにですね、この総額表示義務化っていうのは、何もですね、出版物に限った話じゃなくてですね。
他にもですね、総額表示義務化を求められている商品があるんですけども、なぜ今回ですね、出版関係者さんだけがおらついているかというとですね。
本屋さんで本を買い取って、売ってるわけじゃないので、出版社からこれ1回預かってる状態なんですね。
買い取ってるわけじゃないんですよ。
預かってる状態なんで、税込の価格で表記されていない本は本屋さんに並べちゃ駄目だよとなるとですね。
今店頭に並んでる本を一旦、出版社にこう返さなきゃいけないんですね。
そこにめちゃくちゃコストがら当然人件費かかってきますからそこにめちゃくちゃコストがかかっちゃうと、ただでさえコロナで大変な目に遭ってるのに、もうこれ以上やめてくれよって話ですね。
書店さんからすると、でっ、出版社は出版社でカバーを刷り直さなきゃいけない。
今世に出ている本のカバーを刷り直さなきゃいけないんですよ。
上にですね、これまた消費税が上がったらですね。
またその都度カバーを刷り直さなきゃいけない。
もうめちゃくちゃお金がかかっちゃうんですね。
出版社も今コロナで大変な目に遭っているので、もうおいおいおいみたいな感じなんですよ。
とりわけ、小さい出版社だとこれも死活問題なんですね。
とにかく出版関係者にしてみれば、基本的にはこのルール変更っていうのは、もういいことが一つもないと、僕もやっぱり友達に出版関係者が多いので、胸が痛いです。
もちろん、友達の分ぐらいは僕何とかしますが、とはいえやっぱ胸が痛い。
気になるのはですね。
なんでわざわざこんな面倒なルール変更するんだよっていう部分だと思うんですけれども、これについてはですね。
表向きに割れてる理由はですね、消費者の混乱を防ぐためっていうことを言われてます。
やっぱり全ての値段が表記されていた方が、全て込み込みの値段がね、表記されていた方がわかりやすいとまぁ言われてみたらそうかもしれないですね。
とはいえ、消費税10%ぐらい誰だって計算出来るっていう話なんですけども、そちらがわかりやすい混乱を防ぐって言われたら、まあまあそうかなっていうのは、そっちはちょっとわからんでもないんですね。
裏の理由として、よく陰謀論的に言われているのは、消費税を隠すことによって、消費税がこの商品の中の割合がどれぐらいが消費税かっていうことをぼやかすことによって、消費税を払ってる感覚を忘れさせるというのがあったりしますね。
何かとか何とか言われてますっていう。
そうすると消費税が上げやすくなるんで、まぁたしかにそう受け取ることもできるかなっていう感じですね。
今回の僕の目的っていうのは、こういうルール変更が2011年の3月にあるみたいですよっていうことをお知らせすることではあるんですけれども、一応ね。
僕の見解も入れておいた方がいいと思っていてですね。
僕としてはですね、やっぱり出版関係者さんのことを考えると、あまり嬉しくはないですね。
ただそんな中で無理矢理にでも何かこのルール変更でいいところないかなっていうのを探してみたところですね、
消費税増税のためにカバーを変えなきゃいけないわけですから本のカバーを一新しなきゃいけないわけですから、世の中に出回っている本の全てのカバーをゴロって変えなきゃいけないわけですから、消費税を増税する際に、出版関係者から増税反対の声が大きくなって、若干増税しにくくなるんでっていうそういう流れが生まれるんで、そこに関してはみんなにとって、もしかしたらプラスなのかなあということを思っております。
あえて陰謀論を引用するとですね。
消費税を上げやすくするために消費税を隠した結果、消費税を上げにくくなっちゃったっていう、策士策に溺れるみたいなことが、もしかしたら起きてるのかもしれないなっていうことをぼんやり思っております。
ただね、ルールが変わるときっていうのは、言ってしまったら、ビジネスチャンスでもあるわけで、例えばそうだな今回だと、キンコン西野の絵本は消費税が変わるたびに、絵本のカバーデザインが変わりますっていうルールにしてしまえば、消費税が変わる前に西野の絵本買っとこうってなるんでっていう流れも作れるんで、そうなると書店さんにとっても出版社さんにとっても、若干プラスであると。
基本的にはルール変更、今回のルール変更に関してはうーんというところではあるんですけども、もしルール変更したらしたで、何かそんな感じで抜け道を考えようかなっていうことを思っております。
でっ、そんなことよりも何よりもね。
今回の僕はTwitterのタイムラインを見て、やっぱ書店さんとかすごいもう怒っていて、その気持ちが痛いほどわかるし、コロナで大変な目に遭ってる、追い込まれてるっていうのも見ているので、それを見てね。やっぱ、今回のニュースで僕はやっぱ全国の書店さんを具体的に応援したくなっちゃったんで、近々オンラインサロンの方で、本屋さんの応援の仕方について、ちょっと具体的な投稿をしたいと思います。
お楽しみということでございます。
というわけで、本日はですね。
出版物の総額表示義務化をものすごくわかりやすく説明するというテーマでお話させていただきました。
それでは素敵な1日をお過ごしください。
キングコングの西野亮廣でした。
じゃまたね。