ぐるっとビワイチ(南湖)
年始から、大きな災害や事故が相次いでいて、どうしてもしょんぼりした気分になってしまうので、何も考えずにでっかいものを見ながら思う存分ぼーっと走りたいなぁ、と思い、ビワイチをすることにしました。
とはいえ、正規ルートビワイチ(チャリのやつ)は200kmコース。
徒歩ランナーが手を出せる距離ではないのですが、下の方の、南湖一周だと約40kmなのでちょうどいい。
ということで、華麗にスタート地点のJR大津駅到着。
滋賀、というと遠い気もしますが、京都駅から2駅10分弱なので、関西圏以外の方々が予想しているよりは近いのです。(通行手形持ってない滋賀県民がしょっちゅう関所やぶって徒歩で領域侵犯してくるしな……)
駅からてくてく琵琶湖まで移動して、いざスタート。
昨年はお天気いまいちかつ風も強く、時折、当たると痛い程度にでかいヒョウが降る中を走ったりしてなかなか苦行だったのですが、今年は天気がいいし、風も(そりゃ湖畔なのであるにはあるが)穏やかめで、とても気持ちよかったです。走っていて軽く汗ばむ程度のベストコンディション。
とまぁ、順調に近江大橋を経由して草津→守山に向けて移動していたのですが、守山に入ったばかりくらいの地点で、突然の、
「腹が、減った……」(井之頭五郎ムーブ)
この南湖の東岸、信号がないのでほぼノンストップで走れてとてもよいのですが、唯一の難点が、道沿いに補給可能なコンビニが皆無なんですよね……(トイレはキャンプ場併設みたいなのがたまにある)。草津の道の駅が唯一、食べ物を調達できそうな場所で、そこを通り過ぎると、琵琶湖大橋までたどり着くしかないのですが、私が突然井之頭五郎を発症した地点からまだ7kmもあるよ……。
道の駅に寄っとけばよかったなぁ、なんかご当地のうまいものあったかもしれないし……、と大後悔しながら、すきっ腹で琵琶湖大橋たもとのコンビニでありついた肉まんは、大層おいしゅうございました。
あれだな、冬場だからなんとかなってるけど、真夏だとかなり入念な補給計画が必要だな……(まあそもそも夏場のカンカン照りの中、40kmも走ったら干物になっちゃうから絶対やらんけど)
無事に補給ができたので、琵琶湖大橋を渡るよ!
琵琶湖大橋を渡って、西岸に入ればコンビニ寄り放題なので安心安全。
ただし、国道沿いの狭い歩道を走る&信号ありなので、東岸にくらべてはるかに走りにくい。私が滋賀県民だとしたら、大津→守山往復で40kmにして距離かせぐかなぁ。とはいえ、観光客目線では、ぐるっと一周することに意味があるので淡々と西岸もやっつけます。
コンビニに加えて、観光的な見どころが多いのも西側かな。
浮御堂とかあるしね。
今回は、唐崎神社に立ち寄りました。
唐崎神社には、ものすごい樹齢っぽいでっかい松の木があって大変見ごたえがありました。写真では残念ながらまったく伝わりませんが、実物の松はまさに霊樹というにふさわしい異形で、これは見に来てよかったなぁ。
ついでに、坂本近くにある鳥居も見物(というか走っていたら勝手に出てくる)
某滋賀県民によると、比叡山の麓からお神輿がここまで駆け下りてくるらしいのですが、麓とはいえかなりの距離&高度差があって、まじか……となります。体力を要するお祭りだな。
変わった形の鳥居ナンダコレ、と思って後で調べてみたところ、山王鳥居といって仏教と神道の統合をあらわす鳥居だそうで、ほほう、うっかりかしこになってしまったぜ。
唐崎神社を過ぎた35km過ぎからは、さすがに疲れてもう走んのやだなぁ……電車でエスケープしちゃおうかなぁ……という悪魔の囁きがちょいちょい脳裏をよぎったのですが、いやいやこれはオマエが始めた物語だろ……てか、途中離脱しちゃうとガーミンの経路図がぐるっとならないから、琵琶湖から水があふれちゃうじゃないか!ちゃんと閉じなきゃ!!
(注:昨年12月から琵琶湖は水位が低下しており、18年ぶりに渇水対策本部が設けられたほどなのであふれません)(というかそもそも私が閉じなくてもあふれません)
なんだかんだで、ちゃんと琵琶湖の水をせき止めたよ!(ウォール南湖完成)
からの、ぼっちアフターは、大津駅の観光案内所にて開催。
滋賀県の地酒飲み比べが3種500円とめちゃくちゃお得な感じだったり、鮒寿しや地の野菜の漬物が格安だったりと、大変よいお店でした。
てか、観光案内所でゆったり座って飲めるとは思わんだろ。さすが、酔っ払いのおすすめはすべらんなぁ……(地元の居酒屋で入手した情報にもとづいて訪問)
景色満喫できたし、いっぱい走れたし、大変充実の一日でした。
来年の冬もまたやりたいな。
(自分用のお土産に、サラダパンを買って帰ろうと思ったのですが、午後3時の時点で駅前のスーパーでは跡形もなく売り切れていて、しょんぼりでした……)
(滋賀県民に買い占められた……次回は朝イチで買おう……TT)