見出し画像

上京紀行(高尾・鍋割ハイキング)


2024/10/4(金) オノボリサン、徘徊す

ひょんなことから、関東の山に登ってビールを飲む、という超絶魅惑的な週末イベントにお誘いいただいたので、ほっくほくで参加表明するとともに、せっかくの上京なのだから!と、1日残っていた夏休み有給を使って前乗りするなど。ワクワクさんである。

本当は丸一日休みにするつもりだったのだが、どうしても午前中に避けがたい予定を入れられが入ってしまい、必死のパッチでやっつけた後、午後一で華麗に新幹線に飛び乗り、昼ビールぷしゅー♪
至福ぅ……(ただし、このために前日までフル回転だったので、その後爆睡すやぁ)


普段の出張だと、東京駅周辺にしか用事がなく日帰りがデフォルトなので、今回、山手線の左側(新宿エリア)を起点にうろつけるのは大変物珍しいのです。

さて、とりあえず明治神宮でも行ってみっかー。
と思いきや、スタートが16時半過ぎだったので、既に閉門していてぴえん。
(日の出とともに開き、日の入りと共に閉まるらしくて、古式ゆかしくはあるが閉まるの早い。あと、そもそも西より20分くらい日の入りが早いのも罠)

仕方ないので、代々木公園をうろちょろし、表参道をひやかし、東京タワーの脚を目的地とする、おのぼりさんルートを設定し、てくてく走る。
ちなみに、表参道に突っ込むのはやめといた方がよかった。人が多すぎる。
代々木公園はいろんな人と犬がいておもしろかったので、無駄に一周した。

で、東京タワー。ちょいちょいチラ見したことはあるけど、足元まで行くのは人生初。

東京タワーなー
脚なー

寺社仏閣に関しては、京都奈良が圧倒的な密度と歴史を誇るが、ことタワーとなると関西圏は弱いよね。どのタワーもはっきり言ってしょぼ……格落ち感は否めないので、あまりタワーに興味がない私でも、東京タワーだのスカイツリーだのはテンションが上がる。
が、高いところに行くのはやなので上りはしない。見上げて喜ぶのみ。


そのまま適当にまっすぐ走ってったら皇居に行けそうなので、そっち方面に近づくとどんどんランナーが湧いてきて間違いない。

せっかくなんで、新宿経由でトーヨコとか、歌舞伎町タワーとか、なんかギランギランしたやつも見物しよっかな、と思っていたのだけれど、汗びっしょになってしまいお腹もすいたので、そんなギラついたとこ行きたくないな……反社会的な方々にいじめられるかもしんないし……とどんどんやる気をなくし、結局、宿泊地の近くのバーに吸い込まれ。


汗だくのランニングウェアで関西弁を喋るあやしい奴を快く店内に入れてくれたので、関東に対する好感度が上がった。

雑談がてらおすすめされたきゅうりのビールがガチきゅうり(ピクルス味)で、フィッシュアンドチップスにめちゃくちゃあう。変なビールなのに美味いなコレ。

あと、フィッシュアンドチップスが、およそバーで出てくるシロモノとは思えないクソ巨大さでビビった。東京都内の料理はだいたいオサレ度と引き換えにコスパ悪いんじゃないのかよなんでがっつり大皿料理なんだよ(通常であれば警戒して事前に量を聞くんだけど、さすがにバーでがっつり盛が出てくると思わなかったのはKY不足であった)

うーろうろうろ



2024/10/5(土) オノボリサン、山で飲む

2日目は、今回の関東遠征におけるメインイベントその1の「山で飲む」

なんというか、東京都民にとって、高槻市民にとってのポンポン山、神戸市民にとっての六甲山がごとき、「手頃で身近な山」であるところの、高尾山(おそらくたぶん知らんけど)。

めちゃくちゃ高頻度で名前は聞くが、いざ関西人が行こうとすると(新幹線の駅からそこそこ離れているという理由で)気合がいるよねぇ、と思っていたのだが、なんと、さすがに都会の山(?)だけあって、山の上にめくるめく楽園=ビアガーデンが広がっているらしい。

行きたい!それ行ってみたい!
山は走らなくていいので!!走りたくないので。

ということで、「おしゃべりしながらのハイキングだよ~」という甘い誘惑に全面的にのっかって、関西勢4名と関東勢7名が、高尾山口駅に集結。

雨の中のハイキングだよー
高尾山入口の石碑より、「東海自然歩道起点」の石碑にがっつり食いつく関西勢。ちなみに、これにつながる西の起点が箕面大滝にある。おおお!東海自然歩道がここにつながってるのかー!(感動)


今回は、雨で見通しが悪いということで、全面舗装路の1号路を往復することに。
てか、たくさん登山ルートがあるのは知ってたけどて起点&ゴールは一緒なんですね。別々の場所から上るルートだと思っていたよ。

一号路は片道4kmくらいかな。
走るのは嫌な斜度(てか私は走れん)ですが、ぺちゃくちゃ喋りながら上るには全然苦にならないきれいな道。

あっという間に山頂到着。

途中にたくさんのお寺(と思いきや神社との合体版)があって、時間があればしげしげ眺めたかった
見て下さい!この山頂からの絶景を!!心のきれいな方々には、正面の富士山がくっきりと見えますね!


あー登ってよかった(ミッション達成)

さて、ビールビール♪(酒まっしぐら)
ビールは登頂前に予約いただいていたので、待たずにスムーズに着席。
このあたりのスケジューリングが完璧ですごくすごい。

念願の山でビール!ビールの種類が豪華で素敵!


この後下るから控えめに……と思っていたのだが、なんやかんやと3杯を飲み干し、その後は宿泊場所である町田に戻って超絶美味い馬刺しで飲み、さらに日高屋に行きたいと騒いだ挙句、日高屋ではない別の中華で飲んでいた。
飲みすぎである。
が、大層楽しかった。

ざっくり考えて13時から22時まで飲んでいることになるが、まあずーっと飲み続けてるわけじゃなし酔いつぶれたわけでもないからオーケーオーケー。
とりあえず、スクールウォーズを履修して、なんか聴取した漫画も履修せねば。宿題が増えてホクホクである。


高尾山、山頂に行くのなら迷わなさそうなので、一人でふらっと来てもなんとかなりそう。
晴れていたら、縦走やら、周辺のお店で買い食いとかもしてみたいな。


2024/10/6(日) オノボリサン、山に登る

前日の高尾山はハイキング、この日の丹沢もハイキングだよ~♪

という前振りで参加した鍋割山。
完全ハイキング気分の私に対して、先見の明がある関西勢の一部がアラートを出してくれたおかげで、
(少なくとも六甲山程度はありそうだぞ……)(六甲山は私の辞書では登山だ……)
という心構えはあったものの、靴を2足持っていくのが面倒で、ちょっと迷った挙句、ランシュー1足で通してしまったのですが、結論から言うと、鍋割山>>六甲山だったし、ランシューでは下りが滑りまくってヤバかった。
Not ハイキング、but 登山!
Yes、次回は間違えない!!(ちまき学んだ)


ということで、前日の三次会を22時には切り上げ(えらい私)、翌朝5時起床で荷物をまとめて、24時間営業の蕎麦屋でコロッケそばをいただき、6時過ぎの電車で丹沢(渋沢駅)へGO。

バスで30分弱の登山口に移動して、9時頃にハイキン……いや、登山開始。

スタート地点。今回は鍋割山へ向かう。


最初はお散歩気分で歩ける緩い道だったので、ぺちゃくちゃ喋りながら20分ほど進んでいたところ、なにかちくっとした感触を足首に感じたので、ズボンをめくってみると……ちっちゃい虫がうにょうにょしていた。

お、おおお!これがヒルか!ヒル初体験です!
やたら活発にうにょうにょしてて気持ち悪っ!!

確かつまんではがしちゃいけないんだよね、と思って騒いでいると、同行のSさんが華麗に食卓塩のビンを取り出し、白い粉(食塩)を振りかけてくだすった。しゅううう……とちっちゃく縮むヒル。一撃必殺である。



塩を片手に駆けつけてくれた騎士(ナイト)に救われるの図。この日の男性のモテ度は、顔面偏差値でも年収でもなく、塩を携帯しているか否かに集約されていた。


いきなり私だけヒル攻撃を受けてんのか?と思ったのですが、立ち止まって確認してみるとほぼ全員、ヒルに吸い付かれてて笑った。
めっちゃいる、ヒル。
そして、次から次へと塩で撃退されている。
有能すぎる、塩。
(結局、その後も数回、シューズにくっついているのを見つけるたびに塩で撃退していただき、私は皮膚まで吸い付かれたのは2回で軽傷だったが、がっつり吸い付かれて流血してる人やら、やたらめったら大量のヒルにくっつかれてる人もいて、一日通してまぁまぁのヒル祭りだった。今度があれば、私も塩を持参して活躍したい所存)


ヒルに騒ぎながら最初の5kmくらいは、そんなにきつくないハイキング(ただしヒル祭り)、最後の3~4kmは一転、汗どっぼどぼになる急傾斜で、落差えっぐ……となる登山。

私は心拍数170近くをたたき出してるのに、呼吸音ひとつさせずに登っていく方もいらっしゃり、山の人しゅごい……と驚嘆しながら、よっこらよっこら登頂。

この辺は、ヒル祭りだが傾斜はゆるやかで心穏やかゾーン
この一本橋のとこはちょっとこわかったゾーン(運動神経が死んでるマン)
湿度がすごくてもやもや
ずーっと山の話をしながらすたすた歩く山勢。この方々の「最近運動してないから」は絶対に信じてはならないことがわかった。
傾斜がきつくなる手前に、頂上まで水を運ぶボランティア(勝手に水を持っていく)があったので、危険予知ができてない私も喜んで参加。1Lくらいのペットボトルをリュックに入れたが、後々、なかなかの後悔をすることとなる。


なんとかかんとか頂上へ!
昨日の高尾山に引き続き、絶景ですねー!
汗だく集合写真
水もちゃんと運んだよ(疲労困憊)
これを山小屋にもっていってだな……
こうやって陳列する仕様。余生はおいしいうどんにおなり……。なお、運んだお水は山小屋にお納めしたので、下山用の水は、別途400円でお買い上げ。よくわからんマッチポンプであるw
そして、今回の最大の目的の、鍋割山のなべ焼きうどん!山頂で食べられるうどんとは思えないほど具沢山で豪華で染み入った……うま……。


下りは急傾斜でこわいので、最後尾をのたのたとついていく仕様。
私がうおっ!となりながらへっぴり腰で進んでいる箇所も、ずーっと世間話(主に山の話)をしながら何事もないようにさくさく降りていく方々を見て、ロードを100km走れても、山では使い物にならんのや……と痛感いたしました。無駄体力はあるのでのたのたついては行くけど。


今回のぼったのはどこかな~?と見たら、めちゃくちゃ手前の一部分だったので慄く関西勢。丹沢、ものすごいたくさんのルートがある……が、山勢にとっては全部まとめてハイキング気分の裏山レベル


関東近辺の山に登る機会なぞ、今回お誘いいただかなければ一生なかったかもだし、ヒルもうどんも堪能できたし、めちゃくちゃ楽しかったです。


今回の関東全行程ではじめて見た青空(下山後)


こんなにがっつり遊びまわったのは久々だったな~。
2日間、丸々お世話になりありがとうございました!