富山マラソン2024
今年も富山マラソンを走ってきました(通算4回目)
【総括】
いや、富山マラソン楽しかった~~~~!!
明らかに、応援の人の数が増えてるし、昨年の反省をすぐに活かして給水やかぶり水など対策もばっちりだし、酒は美味いし人は優しい。
前日受付の際の暴風雨とはうってかわって、風はやや強いものの晴天に恵まれた富山マラソン。
少し調子を落とし気味だったので、無理せずその日のイーブンペースを守って走れたらな、という目標をほぼ完遂できて、そうしたら想定通りのタイム(ネットで3:47:01)がついてきた、という感じでした。
過去4回、富山マラソンを走っていますが、今回が一番上手く(速く、ではない)走れたと思います。
そのおかげか、最後の最後まで沿道の応援に応えつづけ、景色もコースも大満喫して、元気よく走り切ることができました。もちろん、アフターもド満喫。
体や呼吸は苦しかったけど、気持ちは1秒も苦しくなかった。
こういう満足感もあるんだな、という富山マラソンでした。
正直、この時期は魅力的な大会が目白押しで、前週の金沢とか、来年も三連休中日がかぶるであろう宮城とか、ちょっと走ってみたいな、という大会も多いのですが、なんだかんだでまた来年も富山走りそうな気がしています。
好きすぎるんだよなぁ…富山……!
【詳細】
START~5km:5:40-5:32-5:28-5:18-5:17 (Total 27:32)
START~5km:5:45-5:18-5:10-5:04-5:05 (Total 26:22)*2行目は昨年実績
Dブロック後半2/3くらいからのスタートロスは2:14。
昨年よりもブロック入りが遅かったのだが、そのぶん、前が詰まり気味になって最初の3kmほどは大きくペースを落としながら走る感じに(昨年と比べるとやはり初っ端の強制ペースダウン幅が大き目だったので、ここら辺の渋滞を回避したければDブロックといえど前方に並んだ方が良い気がする)。
今回は特にタイムを狙っているわけではないので、高岡大仏など横目で眺めながら無理に人を抜いたりせず安全運航で。富山の序盤の舗装はわりとガタついているので足元注意要。
しかし、ほんと、前日の空模様(暴風雨)からは想定できないようなとはいい天気だなぁ。景色がとにかく爽快。
とはいえ、スタート時の気温は20℃を越えていたらしく、走り出すと顔を伝う程度の汗はかく(とはいえ、「噴き出す」と表現していた昨年よりはマシだし、丹後と比べると天国 of 天国)。
高岡大仏を通り過ぎて少しすると道幅が広くなり、自分のペースで走れるようになるので、本日の巡行ペース(苦しくなくどこまでもいけそうなペース)を、その後の2kmほどで確認するのが富山のルーチン。
なるほど……5:20/kmだな。
昨年はここで5分10秒を切る速度が楽に出てしまい、意図的に5:15までペースダウンするくらいだったのだけれど、今年は明らかに出力が1段階以上落ちている。
まあこれは、先日のあざいお市ハーフでも、ここ最近の平日ジョグでも実感していたので想定の範囲内。むしろ、この現時点で体感した巡行ペースをどこまで維持できるか(願わくば最後まで)が今回のテーマ。
調子悪いなりに、ちゃんと自分のその日の力を把握してフルマラソンをイーブンで走れたら、その後の自信につながる気がする。
よし。今日の目標は、5:20/kmでフルを走り切る。
もしそれができたら、ネットタイムは3時間46分前後。
野望としては悪くないぞ、と思うなどする。
5~10km:5:15-5:16-5:20-5:19-5:17 (Total 26:35)
5~10km:5:06-5:07-5:07-5:11-5:14 (Total 25:56)
ゆるゆるとしたアップダウンはあるが、走りやすい広い道が続く。
少し長めの折り返しがあるのだが、往路は日差しがまぶしすぎて何も見えない。まあ今回は速い知り合いは誰もいないのでいいんだけど、速い人のフォームを眺めながら走るの大好物なので少し残念。
折り返すとすぐに、今回一緒に参加している方にお声がけいただいた。
今回は同行者の4人全員、4時間くらいを目標に同じブロックの同じ位置からスタートしてるので、このあたりではまだみんな至近距離にいる。
ここから順位変動あるだろうな~、誰に最初に肩ポンされるだろうな~、(とはいえ、華麗に逃げ切るっていう作戦もあるぞ)、とちょっとワクワクしながら淡々と進む。
10~15km:5:14-5:24-5:16-5:14-5:18 (Total 26:36)
10~15km:5:13-5:14-5:12-5:11-5:11 (Total 26:07)
華やかな山車応援ゾーンを楽しんで、庄川に入る直前で、流れてきた汗が目に入ってコンタクトが激痛!!
普段そんなことないのに、なんじゃこの汗は!?
……と思ってよく考えたら、今日は「汗が少ない」のではなくて「けっこう汗はかいているが風も強いのでドンドコ乾いている(そして乾いて顔にのっかってる塩を余すところなく回収して塩分濃度が超濃い汗が今、満を持して目に流れ込んだ)」のではないか、ということに思い至る。
額を伝って流れてくる汗が、全部、目があけてられないくらい痛い。ギャオス!!!
これというのも、汗を顔面に放置した私が悪いのだが、一生懸命走ってる時にそんなこと頭まわらないじゃないか……TT
と、遅ればせながら、持っていたハンドタオルで顔を拭きまくる。ああ目が痛いよう……。
庄川周辺は、汗が痛くて目をシバシバさせてたことしか覚えていない。くそう。
注:そういや、同行者の方々も含め、今大会、足が攣ってる人が多かった印象なのは、この「汗はかくけど風で蒸発していく」も原因の1つなのでは……?(汗をかいている自覚がなくて、想定以上に水分&塩分補給が足りなくなってたのでは)
なお、顔をタオルで拭きまくり、給水で水を顔にかけるなどしたら、その後は塩分濃い目の汗で目つぶしされることはなくなった。やれやれだよ。
15~20km:5:12-5:12-5:12-5:25-5:18 (Total 26:36)
15~20km:5:10-5:10-5:11-5:12-5:12 (Total 26:13)
去年は18kmくらいに有森裕子さんが大声で応援していらしたので、今年もそのへんかな、と思いきや、15km過ぎくらいの踏切(?)あたりで、大音量の「ひゅ~~~!」が聞こえて笑う。
去年より応援位置が、前のめりになってるなww
もちろん、喜んでハイタッチしてもらう。
(地震の影響で、新湊大橋へのアプローチ周辺のコース変更があったようです)
昨年も走ってて思ったのだが、富山は応援の感じが、なんというか、距離が近くていい。都市型マラソンは、応援の量も多いけど、ランナーもたくさん走っているし、道幅も広い箇所が多いので、それが私個人に向けられたもの、と感じることが少ないのだけれど、例えば、100kmウルトラだと、「私個人に応援してくれてる!?」と感じることが多い。
ので、ウルトラは全部に声出して返すようにしているのだけれど、富山もそんな感じ。普通のおじいちゃん&おばあちゃんやら、家族連れが家の前で応援してくれたりするので、大声の人には大声で返し、びっくりさせてしまいそうな控えめな方にはちっちゃめの声で返すなどする(ちなみにゼッケンを名前にするともっと個人応援がすごいらしい)。
そして、こっちもありがとうありがとう言うてると、基本アホなので、それ言ってる時はペースがちょろっと上がってたりしてラッキーだったりする(ペース管理とは?)
19kmは給水で目の前で転倒してる人がいて立ち止まったので少し遅め。
新湊大橋へのアプローチも含め、それ以外は予定通りで気持ちよく進めた。汗が全部悪かった。
20~25km:5:47-4:59-4:57-5:13-5:10 (Total 26:18)
20~25km:5:36-5:13-4:54-5:09-5:10 (Total 26:05)
新湊大橋の上りは、改めて見るとちょっと落ち幅が大きかった気もする。
昨年のを見ると、がんばれば20秒落ち位で走れる、と書いてあるけど、今年は向かい風に押し負けた感がある。
とはいえ、決して走れない坂ではなく、むしろ、てっぺんではどんな景色が見えるんだろう、とワクテカしながら1.5kmほどをのぼる。ここの坂は好きな坂。
あと、21-22kmくらいの比較をすると、昨年はガーミンをDブロックで開始(グロス記録)、今年はスタートゲートで開始(ネット記録)したので、ちょっとタイムというか傾斜が最もキツイところが200mくらいずれるんだな。次のラップを合わせて考えると、だいたい同じくらいのトータルタイムで橋をクリアしてる気もする。
そして、タイムはさておき、体感的には「昨年より明らかに元気度が上」と認識できたのが大収穫。
昨年はこの新湊大橋を下るまでにちょっと力を使いすぎてしまい、その後、30km以降はかなり苦戦した。今年は昨年より確実に力が残っている。
もしかして、イーブンペース、いけるのでは!?と期待感が高まる。
(もちろんまだまだ油断してはいけないことは織り込み済だし、なんならビルドアップしちゃえる!?とまでは思わないところが割と冷静でえらいぞ自分)
25~30km:5:20-5:09-5:14-5:23-5:24 (Total 26:44)
25~30km:5:14-5:11-5:12-5:13-5:14 (Total 26:20)
橋を下りきり、2回目の折り返しに突入。
この日は(というか昨年もだが)、スタートの高岡市→富山中心部に向けて、けっこうな風が吹いており、新湊大橋への上りも含め、向かい風になる区間が多かった。この折り返しへの往路もそう。
日差しが強いので、風があるのは体感的にはありがたいし、進めないほどの風ではないものの、やはり体力はじわじわ奪われる。
折り返しポストをぐるっと回って、さて、1回目の折り返しでは私を含む同行者4名がほとんど団子状態だったけど、今度はどのくらいにいるかな~?
……と待ちかまえていると、本日肩ポンされそうな最有力候補女子に続いて、2名の男性陣がほとんど連続してやってきた。
おおっ!みんななかなかいいペースで走ってるなぁ!ナイスラン!
とはいえ、女子には肩ポンされる気満々だが、男性陣は(ナイスランとは声をかけつつも直近実績を考慮すると)少しオーバーペース気味では……??この先、魔の田んぼゾーン(そしておそらく向かい風多め)が控えてるけど大丈夫か……?いや、そもそも、私が日和ってペースを落としすぎなのか……!?!?全員に肩ポンされたらどうしよう!?
と混乱して若干ペースが上がってしまう。まだまだ精神修行が足りんな。
30~35km:5:29-5:25-5:26-5:28-5:20(Total 27:20)
30~35km:5:21-5:27-5:27-5:29-5:20 (Total 27:18)
そしてお待ちかねの田んぼゾーン。
コロナ前に走った時は、それこそ人が全くおらず、たまに遠~くに牛が見えるとひっそり喜ぶ(というかそれくらいしか気がまぎれることがない)区間だったが、なんと、その後どんどん応援の人が増え、今年は明らかにめちゃくちゃ人が多くなっていた!(公式が田んぼゾーンの応援を推奨していた?)
さすがに市街地エリアよりは人の絶対量は少ないけど、それでも、応援ないな……と思う暇はないほど、ちょこちょこ人がいてくれるし、ボランティアさんもお仕事が他にちゃんとあるだろうのに、大声や拍手で応援してくれてめちゃくちゃうれしい!
田んぼゾーン、すごい改善しているじゃないか!!!
予想していた通りの向かい風が強い区間で、同じ出力でもペースはじんわり落ちているが、感覚的にはまだまだ無理せず走れるペースだし、ハイタッチもしまくる余裕がある。今回新設されたハイタッチゾーンの圧がすごくて、連続でタッチしていると体がもっていかれるかと思ったw
なんだ今日は。30km以降でこれは楽しいぞ。
35~40km:5:22-5:32-5:19-5:36-5:28 (Total 27:24)
35~40km:5:28-5:35-5:43-5:39-5:26 (Total 28:05)
35kmを越えたらもう後は粘り倒すしかないね。
脚は全然しんどくない。
さすがに、1.5ヵ月前に100km走った脚は、ちゃんと私を支えてくれる(これがキロ5より速いハイペースになったらまた違うだろうけど)。
内臓は正直ちょっとしんどい。
たまに胃が裏返る感覚でえづきそうになるのをコントロールしながら走る。
これはたぶん、丹後の後遺症で、ここ2週間くらいでどんどん改善してきている気がするので、今日はしょうがないけど次回以降、回復するのを気長に待つよ。
全部ひっくるめて、このまま大きなペースダウンはなくゴールまで行けそうだったので、37km付近で心の制限解除でゼーハーモード発動。
あとはここからどこまでしんどいのを我慢できるかチャレンジが、今日のビールを確実においしくするし、なんかこの先の役に立つんだろう。知らんけど。
どんなマラソンを何回走っても、ここから先はしんどい。
しんどいのをがんばるしかない時間で、たぶんそれをやりたいがために走ってる時間GO。
40km~GOAL:5:32-5:17-5:17 (Total 11:56) 記録:3:47:01(ネット)
40km~GOAL:5:41-5:23-5:08 (Total 12:00) 記録:3:44:26(ネット)
39kmの登り区間を経ても、橋をいくつか渡るたびに細かいアップダウンがあり、余力を残していても最後の5kmはなかなか苦戦する富山のコース。
とはいえ、少なくとも、今日は前半を抑えたおかげで、確実に去年より調子が悪いのに、ラスト5kmの私は去年より確実に速い。
520では押しきれなかったけど上出来だ。
先日のあざいお市で、「タイムはそこそこだけれど自分を完全にコントロールできて走れたのが、ものすごく楽しかった」という感想を述べていた知人がいて、(なんかいいなぁ!)と思ったのだけれど、少しその感覚が分かった気がした。
なんというか、今日の自分の状態を過信せずに把握して、その中で最大限の結果を返した、って感じだ。
それは期待した以上ではなくて、プラマイゼロの期待通りでドラマ性はないんだけど、最後までちゃんとやらないとその「期待通り」でさえもなかなか返ってこないことが多くて(「期待」だからやっぱりちょっとくらい無謀さをはらんでるからだと思うが)、そういうのをひっくるめて42.195kmぶんちゃんとやり切った自分に満足した。
突っ込んで潰れるのもマラソンの醍醐味で、その準備と勇気には大いなる敬意を払うが、地味地味ちゃんとやるよさもあるな。今日がそれだ。
【自分用メモ】
・前日受付は早めの時間推奨。魅力的な限定品は午前中早々に売り切れているっぽい。
・エキスポの情報は事前にHPをチェックしておいた方がよい。Tシャツカスタマイズ(予約要)やりたかったなー。
・当日の富山→高岡への直通シャトルバスは募集開始早々に定員に達していた。かなり気をつけてHP情報を見ていたので気づいたが、富山から乗りたい場合は注意すること(今年は10/4公開)。とはいえ、新幹線+バスでも早めの時間に行動すれば時間・金額ともに似たようなもんなので直通バスがとれなくてもダメージは少ない。
・当日は5時起床で朝ごはん(おにぎり2、バナナ)。・6時前に直通バス乗り場に行って一便に乗った(6時出発)結果、6時40分には会場に到着してしまい、更衣室が開場される7時まで待つことになった。更衣室内は快適だが、雨の日や寒い日は注意が必要。トイレは更衣室のが綺麗。
・7時50分頃に更衣室を出て、荷物預け、トイレをすませてブロック入りは8時30分。Dブロックの後半2/3くらい。ブロック前半で並んだ時より、前半3kmの詰まりがありペースダウンするので、Dブロックスタートでキロ5前後で走りたい場合は、前寄りの並び推奨。
・新湊大橋で全然まったくしんどくないくらいじゃないと、後半は失速する。今回は自分で不安になるほど楽だった。それでも完全なペースキープやビルドアップは無理だった。ちょっとでもあの橋まででがんばったらだめ。←来年も前日に読むこと。