術後7日目〔1ヶ月13日〕

*過去の自分のブログの転載です。

🍀🍀🍀

<2011/12/16 fri ☁☀>

生後43日。

今日で手術後1週間が経った。

今日も14時ちょうどにICUへ到着したけど、処置中の子が言われて25分待つ。

呼ばれて中に入ると、あれ?

コットがない?

席替えならぬ、場所替え。

今までは入り口入ってすぐのICUのど真ん中だったけど、今度は一番端の隅になっていた。

よかった、ど真ん中ってなんか緊張しちゃってたのよね。

「娘ちゃん、かっかだよ~」とコットに近付くと、顔が真っ赤。

吸痰をしたばかりらしく「怒っちゃったのよね」と看護師さん。

ありゃま。

今日は月曜にも説明をしてくれた先生。
(いつも名札が裏側で名前がわからない。)

感染値は少しずつだけど順調に下がってきている。

痰は少し多いけど問題はなく、抗生剤もよく効いている。

呼吸器の酸素を徐々に下げていて、この土日にはうまくすれば外れるかな。

…とのこと。

やった~!

口の右側に呼吸器の管があって、なんか口が歪んできちゃってるのが気になっていたのだ。

命には代えられないとは言え、女の子。

母親としては気になる。

早く外れてくれないかな~。

あ、でも無理はしなくていいからね、娘ちゃん。

ついでに言うと鼻チューブのせいで右の鼻の穴が右寄りに拡がってきてるのも気になる。

今日は看護師さんからも嬉しい話。

チューブから水を胃に入れてみたそうだ。

胃も腸も問題なく動いているそう。

順調に行けばミルクが注入できるみたい。

よしよし、頑張れ。

肝心の娘ちゃんは、顔を真っ赤にして怒っていた。

怒って暴れてまた痰が出て、また吸痰された。

でもそのあとはおとなしくなって、モゾモゾ動いていた。

様子を見に来る看護師さんが「娘ちゃん、可愛いね~」と言ってくれるのが母ちゃんは嬉しい。

手を握って太ももをトントンしながら、話し掛ける。

今日の天気のことやお兄ちゃんのこと、おうちに帰ってからのことや大きくなってからのこと。

普通の話をいっぱい。

今日はいい天気だけど寒~いよ。

明日は父ちゃんが来るからね。

父ちゃんは娘ちゃんに会えなくて寂しがってるよ。

お兄ちゃんは今頃ばばちゃんと公園かな。

「むすめちゃんがかわいかったら、おしゃしんとってきてね」って言われたよ。

可愛いに決まってるじゃんね。

写真撮ろうか。

あれ、ブレちゃった。

ごめ~ん、母ちゃん下手くそだね。

可愛い娘ちゃんを可愛く撮らないと、父ちゃんと兄ちゃんに怒られちゃうからね。

おうちに帰ったらお兄ちゃんとのツーショット写真を撮らせてね。

ちゃんと笑ってよ。

お兄ちゃんが絶対ふざけた顔をするから、嫌でも笑えるか。

お兄ちゃんが「むすめちゃんがかえってきたら、だっこするんだ」って練習してるよ。

おんぶもする気らしいよ。

よかったね。

みんな待ってるよ。

でもゆっくりでいいからね。

…そんな普通の話。

娘ちゃんに顔を寄せて話し掛けたり歌を歌ったりしてると、腰に来る。

時々顔を上げて腰を伸ばして周りをちょっと観察する。

そして娘に視線を戻すと、必ず娘はこっちを見ている。

嬉しくなって「なあに~」と顔を寄せると目線をそらす。

また母ちゃんが顔を上げるとまたこっちを見る。

でも顔を寄せるとそらす。

ツンデレ?

やっぱり端っこの方が落ち着くわ。

14時の面会は終わり。

次の16時は5分待っただけで呼ばれた。

娘ちゃんは寝ていた。

ここ2~3日は行くと必ずジタバタ暴れていたから、静かに寝ている娘ちゃんは逆に久しぶりな感じ。

手術後すぐの麻酔や薬で眠らされていた時は寝ていても構わずに話しかけていたけど、今はそっと頭を撫でながら静かに見守る。

S先生からの話。

炎症反応はだいぶ下がってきた。

元気が出てきたのかよく動いている。

あとは呼吸器だね、と。

S先生以外の外科の先生のことはまだよく把握出来ていないので、同じ話でも執刀医のS先生から聞けると安心する。

時々モゾモゾ動く以外は熟睡している娘ちゃんを、ただ見守る。

余計なことを考えてしまいそうな時間だけど、意外と何も浮かんでこない。

いい妄想も悪い妄想も、何も。

ただただぼ~っと娘ちゃんの頭を撫でながら寝顔を見つめて、30分が経った。

こんな日もあっていいかも。

毎日毎日娘の状態に一喜一憂して、感情の浮き沈みが激しくて自分自身が戸惑ってる。

ただ娘の存在だけを感じて何も考えず、浮きも沈みもせずにぼ~っとした今日の30分は不思議な感覚だった。

娘ちゃん、また明日ね。


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