関取顔と産院の話〔生後2日〕
*過去の自分のブログの転載です。
🍀🍀🍀
<2011/11/05 sat ☁☔>
出産直後に離ればなれになってしまった私と娘。
デジカメで写真は撮ってもらったけどデジカメ本体をダンナに預けきりなので、実家に頼んで写真を何枚かプリントしてもらった。
初日の画像は実家のパソコンにコピーしてたって聞いたから。
これでいつでも娘の顔が見れる。
可愛い。
可愛い。
可愛い。
…可愛いんだけど……どこからどう見ても朝青龍?
ビックリするぐらい真ん丸な娘の顔。
もう「まる!」って感じ。
生まれた直後の目も開いていないしかめっ面の写真。
ダメだ、朝青龍にしか見えない。
こんな母を許せ。
ダンナが撮ってくる写真もみんな目をつむっていて、目が開いてるのは一枚もない。
薬で寝てるのかな?
でも出産直後に腕に抱いたとき、胎児名をそっと呼んだら目を開けたんだよね。
一瞬だったけど。
ああ、この子は本当に私のお腹にいた子なんだなぁ、と不思議な感覚になった。
まさにその時にお腹を切って出したばっかりなんだから当たり前なんだけどさ。
胎児名はそのまま本名の呼び名になった。
私が考えに考えて、ダンナの弟に絶賛された名前。
早く呼んであげたいな。
父ちゃんの声じゃ反応しなくても、母ちゃんの声ならきっと反応してくれるもんね。
あと兄ちゃんの声にもね。
息子が歌ったりするとよく動いてたから。
息子と娘が会えるのはいつかな。
NICUとかは基本子供は入れないもんね。
楽しみだな。
早く会いに行けるように母ちゃん頑張るからね。
娘も頑張れ!
でもやっぱりどこからどう見ても朝青龍だな。
🍀
娘の状態は詳しくではないけど(私もよくわからないし)助産師さんには話してるので、当然産院のM先生にも伝わっている。
昨日ダンナが向こうの病院で言われる前から、M先生には感謝していた。
帝王切開と搬送の適切で素早い対応があったから、娘は助かったのだと。
あのまま陣痛を待っていたらどうなっていたか。
娘の心臓は陣痛に耐えられたのか?
仮死状態で生まれて脳性麻痺?
最悪死産?
胎児の心拍が危ないことに気付いてくれたのは助産師さんだし、生まれて来た娘の心雑音に気付いてくれたのも助産師さん。
でも帝王切開と搬送の決断を下したのはM先生。
だから感謝こそせよ恨んだり責めたりする気持ちなんてまったくない。
それはダンナも同じ。
なのに先生は言い訳のようなことばかりを言う。
「まあエコーだけじゃ見付からないこともあるからね」
「おかしいな、カラードップラーもしたのにな」
「ここは小さな産院だし高性能な機械があるわけでもないからね」
そんなことを小さな声でちまちまと(この話し方はいつも通り)、私の顔も見ずに明後日の方を向いて言う。
さらにはある助産師さんもわざわざ似たようなことを病室にまで来て言う。
わかってる、わかってるよ。
産科は色々あるんだろうなとは思う。
でも結果として娘は無事に生まれてきて今も生きているし、生まれて6時間で病名まで判明し適切な処置もしてもらえて、詳しくはわからないけどすごい名医にも執刀してもらえるような方向に進んでいる。
それはM先生の普段とは違う素早く適切な対応があったからだと感謝してる。
なのに言い訳ばかりしないでよ。
確かにエコーで見付かる確率の高い心臓病らしいし、毎回「心臓はちゃんと4つに別れてますね。問題ないですよ」と言っていたのは何だったんだ?ともチラッとは思う。
親の本音ね。
だからってお腹の中にいる赤ちゃんのことだし、そもそもわかったところで生まれてこなくては何もできなかったんだろうし、いつ死んでしまうかわからない状態での妊娠生活よりかはずっとよかったし、責めてないんだよ。
恨んでもないんだよ。
だから言い訳しないでよ。
謝ってほしい訳じゃないけど、もしそこで言うなら「見付けられなくてごめんなさい」だけでいいんだよ。
言い訳されればされるほど不信感が募る。
「実は何となく気付いてたんじゃない?」とか考えもしてなかったことが逆に浮かんでくる。
言い訳しないでください。
ちゃんとこっちを見てください。
責めてませんから。
むしろ感謝してます。
その気持ちに変わりはありません。
娘を助けてくれてありがとうございました。
次は春に出産予定の実妹と赤ちゃんをよろしくお願いします。