兄妹初めての対面〔1ヶ月1日〕
*過去の自分のブログの転載です。
🍀🍀🍀
<2011/12/04 sun ☀>
生後31日。
今日はじじばばも面会へ。
手術後はICUも一般病棟もしばらくは親しか面会できなくなる。
次にいつ会えるかわからないのと、娘にパワーをあげてほしかったから。
ラブ注入、てなもんだ。
病院までは息子も一緒にみんなで行った。
私とじじばばで病棟に行くと、入り口のガラス扉の前に息子くらいの女の子が一人。
見ると病棟内からパパとママが赤ちゃんを乗せたコットと点滴台を押してきた。
ガラス扉の前でご対面してる。
できるの!?
できるんだ。
やろう!
息子(3歳9ヶ月)は少し前まで娘が生まれたことがいまいち理解できずにいた。
会えないのだから仕方ない。
母ちゃんのお腹は小さくなった。
娘ちゃんだという赤ちゃんの写真は日に日に増える。
動画もある。
母ちゃんはほぼ毎日、父ちゃんは土日になるといつも「娘ちゃんの病院に行く」と出掛けていく。
そういった色々から、母ちゃんのお腹にはもう赤ちゃんはいないということを最近やっと理解した。
母ちゃんが撮ってきた娘ちゃんの画像を見ながら、毎日「かわいいね。かわいいね。むすめちゃんかわいいね」と言っている。
そして「むすこのいもうとかわいいね」と。
そうよ、あなたの妹よ。
やっと理解してくれた。
手術までになんとか一度会わせてあげたい。
ずっとそう思っていた。
そしてそのチャンスは突然やって来た。
病室に着くといつも通り娘ちゃんは爆睡。
挨拶に来た今日の担当の看護師さんを捕まえて交渉。
あっさり「いいですよ」と。
やった~!!
ダンナと息子を呼びに行き、ガラス扉の前で待機させて娘を迎えに行く。
看護師さんにモニターの線を外してもらい、私がコットを押してじじが点滴台を押す。
テンション上がって、母ちゃん泣きそう。
ガラス扉は外側からは開かないけど、内側からは自動扉で開いちゃう。
開いちゃうんだからしょうがないよね。
ガラス越しではなく直接ご対面。
「うわ~、むすめちゃんだ。かわいいね。ちいさいね」と息子。
父ちゃんに抱っこされて、コットに寝ている娘ちゃんに夢中。
最初は寝ていた娘だけど、周りの賑やかさで起きた。
「めが、あいたよ。かわい~い。おにいちゃんだよ~」
そんな兄をじっと見る妹。
母ちゃん泣きそうだ。
ばばは泣いてるし。
「頭なでなでしてあげて」と言うと、息子が娘の頭を撫で撫で。
はっ、カメラ!?
病室に忘れていて慌てて取りに行った。
生後1ヶ月が経ってやっと念願の2人の写真が取れた。
息子はずっとでれでれ顔で娘を見て「かわいいね。かわいいね。ちいさいね」と言っている。
娘もそんな兄をじっと見てる。
息子が娘の手を触った。
大きく見える息子の手。
小さな小さな娘の手。
4人家族になったんだと、改めて実感。
時間にすると10分くらい。
短い初めてのご対面。
母ちゃんは胸がいっぱいだよ。
「むすめちゃん、またね!またね~!」という息子の声を聞きながら、また私がコットを押してじじが点滴台を押して病室に戻る。
そのままじじばばはダンナと交代しに退室。
廊下を歩いている間はキョロキョロ周りを見てたけど、病室に着くとグズりだした娘ちゃん。
寝ていたところを起こしちゃったしね。
しばらくはコットに寝かしたままトントンしてたけど泣き止まないので抱っこ。
するとすぐに泣き止み、子守唄を歌いながらゆらゆらするとすぐに寝た。
可愛い。
甘えることを覚えたんだね。
嬉しいな。
ダンナが来て抱っこを交代。
気持ち良さそうに寝ている娘ちゃん。
大丈夫。
これから先、イヤってほど4人で一緒にいれる。
そのための手術だ。
クリスマスは無理でも、年越しは無理でも、いつになるかわからなくても…。
大丈夫。
大丈夫。
熟睡に入ったのを見計らってコットに下ろして帰る。
また明日ね、娘ちゃん。