術後10日目〔1ヶ月16日〕
*過去の自分のブログの転載です。
🍀🍀🍀
<2011/12/19 mon>
生後46日。
今日も娘ちゃんに会いに病院へ。
息子に見送られ実家を出てからICUで娘の顔を見るまでの間、母ちゃんの心は不安でいっぱい。
娘ちゃんは元気だろうか。
悪くなっていないだろうか。
先生からはどんな話があるだろう。
悪い話がありませんように…。
もちろん娘ちゃんに会える嬉しさもある。
だから心の中はグルグルの1時間。
14時ちょうどにICUに到着。
結構すぐに呼ばれ中に入ると、娘ちゃんのベッドがない。
またもや場所移動していて、最初にこの病院に転院して来たときと同じ場所になっていた。
そうよね、いくら端っこが落ち着くとは言え、あれじゃ離れ小島過ぎだったもんね。
娘ちゃんに近付くと、ある変化にすぐに気付いた。
NCPAP君が取れてる~!!
豚っ鼻になる前に取れたよ。
さらに今日はおしゃぶりなしで寝ていて、久々にフリーなお口。
今顔に着いているのは、鼻の左側から入っている胃までのチューブ。
あとはもうひとつ、鼻チューブと同じ細さのチューブが鼻の前で途切れてる。
なんじゃ、こりゃ?
今日は先生は来なくて看護師くん(若いお兄ちゃんだったから)が説明してくれた。
NCPAPは今朝取れて、今鼻の前に着いているチューブからは酸素を流しているとのこと。
しかもミルクが20ccに増えていて、9時にはお口から飲ませてみたと。
10分くらいで飲めたそう。
すご~い。
状態によっては全部は口から飲めない可能性もあるので、鼻チューブはもう少し入れておくみたい。
さらにさらに「今日はこのあと首の点滴も取りますから、もっと顔まわりがスッキリしますよ」と。
嬉しいことはいっぺんに来る。
ただし「もう少しで首の点滴の処置に先生が来るので、面会時間が短くなっちゃいます。ごめんなさい」だそうだ。
いいよ、いいよ。
16時にまた来るんだから、そんな嬉しい処置のためなら我慢するよ。
それまでは娘ちゃんを褒めまくる。
白目むいてイビキかいて寝ていたけど。
昨日父ちゃんに爪切りを頼むのを忘れたので今日はしっかり持参してきたのだが、首の点滴が抜ける分両手に点滴になっちゃっていて切れなかった。
昨日忘れたことが悔やまれる。
お転婆娘ちゃんの両手はよく見ると軽く拘束されていた。
チューブを抜いちゃうんだから仕方ない。
かなりスッキリして表情もよくわかるようになった娘の顔を眺めながら、頭を撫でる。
ちゃんと進んでる。
母ちゃんがあれこれ悩んだり凹んだりしてる間に、娘は着実に進んでる。
子供の方が強い。
母ちゃんも強くならなければ。
なんだかんだ25分くらい居て、ICUを出た。
病院内で時間を潰して、16時の面会へ。
予告通り、首の点滴が取れてた。
点滴の数もグンと減って、さっきは10本だったのが3本に。
でもこれは今だけでまた増えるらしい。
そうだよね、減りすぎだよね。
点滴は首の左側に入っていたからずっと右向きに寝ていたんだけど、早速左向きで寝ていた。
15時のミルクは頑張って口から飲んだけど、途中で疲れて寝ちゃったらしい。
16ccが口からで、残りの4ccは注入したそうだ。
そんなわけでまたもや寝ていた娘ちゃん。
やっぱり白目むいてるし。
怖い。
呼び掛けると目を開けてくれるんだけど、眠いもんだから黒目があっち行ったりこっち行ったり白目になったり。
ごめん、寝てていいよ。
まさか脳や目に問題が?と少し思ったけど、明らかに寝てるから違うよね。
頭を撫でながら寝顔を眺めていると、久々に内科の主治医のY先生が登場。
なんと外科の管理から内科の管理に変わっていた。
やっぱり。
何となく気付いてはいたけど、ベッドに掛けてあるネームプレートは外科のままだったから、この場所はたまたまかなと思っていたのだ。
Y先生からの説明。
「酸素は流してるけど呼吸の補助はいらなくなり、順調ですね。ミルクもちゃんと消化出来てるし、元気もある。感染症も治ってきてます。いいと思いますよ」とのこと。
そしてずっと気になっていたことの答えが得られた。
「サチュレーションが少し低いですが、手術後にこれくらいになることは想定してました。太い人工血管を付ければ血液が流れすぎてしまい心臓には負担が掛かる。今回の細さが心臓には優しい状態です。娘ちゃんの場合は70台あれば問題ないです」と。
手術前の平均値は86くらい。
なのに術後は70台がざらだったのでずっと気になっていた。
でも今はこんなもんなのかなと聞けないでいた。
それよりも呼吸器とか炎症反応とか他に気になることがあって、優先順位が低かったのだ。
ホッとした。
頑張ってる娘ちゃん。
大好きよ。
30分経ち、そろそろ帰ろうと娘ちゃんに声を掛けた。
「もう帰るね。また明日来るからね。ゆっくりねんねしてね。おやすみ」
すると突然モゾモゾ動き、起きた。
パッチリおめめでじっと母ちゃんを見てる。
しまった、帰れない。
「娘ちゃん、起きちゃったの?ごめんね、今日はもう帰るようなんだ。また明日ね。ねんねしてていいよ」
そう言いながら頭を撫でると、また目を閉じて寝た。
まるですべて理解しているよう。
きっとわかってるんだろうな。
ありがとう、娘ちゃん。