☆祝☆1ヶ月〔1ヶ月0日〕

*過去の自分のブログの転載です。

🍀🍀🍀

<2011/12/03 sat>

生後30日。

娘ちゃんは今日で生後1ヶ月。

おめでとう、おめでとう、おめでとう。

そんな記念すべき本日は手術の説明の日。

一日一日とその日が近付くのが嬉しくもあり怖くもあり。

いや、怖い方が強いな。

11時からの説明に合わせて面会へ。

廊下から娘のベッドに看護師さんが2人いるのが見えた。

なんと今から沐浴だと!

「お父さんとお母さんで入れますか?」と言ってくれたけど「今から手術の説明なんです~」と泣く泣く断念。

ううう、残念。

沐浴室がまだ空かないみたいなので、ウニウニ動く娘ちゃんをしばらく構って過ごす。

おめめパッチリでかわいこちゃ~んラブラブ!

「娘ちゃん、1ヶ月おめでとう」と顔を近づけて話しかける。

するとタイミングよく母ちゃんの顔にパンチパンチ!

やるな、娘よ。

娘が沐浴に行くより先に私たちのお呼びが掛かってしまい、「きれいきれいしてもらってね」と言って相談室へ。

初めての外科の先生との対面。

来るのは誰だ、S先生か?と思っていたら、S先生来た~!!

S先生はこの病院の小児心臓外科で一番の先生なのだが、娘の最初の病院のN先生の紹介(と言うかごり押し)で執刀してもらえることになった。

N先生曰く、職人気質で親が信用していない素振りを見せると「信用できないならいい」となってしまう先生らしい。

なので「全面的に信用して、もし今日の今日手術と言われても“お願いします”と言えるくらいの気持ちで行ってください」と向こうのN先生から言われていた。

そんなS先生との初の対面。

緊張したが意外と普通だった。

話し方も優しいし。

でも説明してくれる内容は厳しかった。
(詳細は別記事で。)

心臓の手術だ。

娘はやっと生後1ヶ月。

リスクがないわけない。

今回の手術は今薬で開けている動脈管に代わる人工血管を繋ぐ『シャント手術』。

珍しい手術ではないが、娘の心臓には不確定要素の冠動脈がある。

それが術中、術後にどう転ぶかわからない。

シャント手術を受ける子に共通するリスクに加えて、娘にはこのリスクがある。

怖い、怖い、怖い…。

でもやらないという選択肢はない。

先生の話してくれる内容についていくのが精一杯で、頭はパンパン。

そして胸も心もパンパン。

いっぱいいっぱいすぎて涙も出ない。

説明が終わり、同意書にサインをして「よろしくお願いします」と深々と頭を下げて終了。

同意するしかない。

信頼するしかない。

これから先もこうやって何度も娘の命を人に託すのだ。

キツい。

S先生と別れ、面会に行く前に病棟ロビーのソファで一呼吸。

ダンナも私も放心状態。

時計を見ると、相談室に入ってから1時間半も経っていた。

気を取り直して娘の面会へ。

爆睡中。

ミルク飲んでお風呂に入ったら、そりゃ寝るよね。

あと30分ほどでミルクの時間だったので、寝顔を眺める。

大丈夫。

大丈夫。

娘はどこかに行っちゃったりしない。

必ず私とダンナと息子の元に帰ってくる。

大丈夫。

大丈夫。

娘の寝顔を見ていたらまた胸と心がパンパンになった。

1時になってミルクの時間。

今日は冷凍した母乳を持ってきたので、母乳を55cc。

私は平日にできるので、今日の授乳はダンナに譲る。

爆睡していた娘ちゃんは抱き上げても起きない。

名前を呼びツンツンして、目がうっすら開いて口が開いたところに哺乳瓶を突っ込む。

はじめは寝ぼけていたが途中で気が付いて、おめめパッチリでごくごく。

休み休みだったけど完食。

ダンナがげっぷをさせてから抱っこを交代。

あ~可愛い。

……でもなんか臭う。

父ちゃ~ん、うんちだって~!

おむつを換えてスッキリしてからまた抱っこ。

改めて、あ~可愛い。

「1ヶ月おめでとう。生まれてきてくれてありがとね。またちょっと痛い痛いしちゃうけど、頑張ろうね」

そう話しかける。

まるで理解しているかのようにじっとこっちを見ている娘。

大丈夫。

大丈夫。

あくびをしだしたので、とんとんしながら子守唄を歌うと抱っこで寝てくれた。

そ~っとコットに下ろすと一瞬目を開けたけどそのまま寝てくれ、着陸成功。

「また明日ね」と言って病室をあとにした。

お昼を食べていなかったので帰り道のラーメン屋さんで遅いお昼。

食べていたら気が抜けたのか涙がポロポロ出てきた。

ダンナ、ビックリ。

でも何も言わず、2人で黙ってラーメンと餃子を食べた。

大丈夫。

大丈夫。

決戦は来週の金曜日。


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