術後12日目〔1ヶ月18日〕
*過去の自分のブログの転載です。
🍀🍀🍀
<2011/12/21 wed ☀>
生後48日。
昨日「もう少しで病棟に」と言われ、息子のことは頭にありつつも「娘ちゃんと24時間一緒にいられるぜ~。ひゃっほ~い」と浮かれていた母ちゃん。
でもそううまくはいかないこの世の中。
付き添い入院に待ったを掛けたのはばば。
息子を一日中預かることは出来ないと言われた。
母ちゃんがいなくなれば息子が荒れ狂うのは目に見えている。
それは仕方ないと思うのだが、ばばがそれに対応しきれないと。
ばばは腰と膝が悪いので、元気が有り余ってる息子、さらには荒れ狂ってる息子の相手を一日中するのは無理だと。
幼稚園に行っていればまだなんとかなったが、超絶登園拒否からの休園中で、どっちみち冬休み。
義母は70歳に近いし一人暮らしなので、やっぱり息子の相手を一日中することは出来ない。
ダンナは育休のあるような職種ではなく、朝は6時に出て帰宅は早くて8時。
……無理だ。
どうして、どうして私の体はひとつしかないのだろう。
生まれたばかりの娘ちゃん。
一人で頑張っている娘ちゃん。
一緒にいたい。
そばにいたい。
でも息子を見てくれる人がいなければ不可能なこと。
兄弟がいても付き添い入院が出来る。
それはとても恵まれていることなのだ。
ごめん。
ごめん、娘ちゃん。
ごめん。
鬱々としながら今日の面会へ。
娘ちゃんは寝ていた。
もう点滴以外は抜くものもないし変化はないかと思っていたら、あったよ。
尿道カテーテルが抜けてた。
娘ちゃん、すごいすごい。
頑張ってるね。
今度こそ、あとは両手と右足の点滴だけ。
看護師さんによるとミルクは35cc。
むせたりせずに口から上手に一気飲みだそうだ。
今日は内科担当医N先生からの説明。
「心臓そのものは問題なく流れてます。感染はまだなくなってはいなくて、レントゲンで肺が少し白く写ってて肺炎か…な?、という感じ。抗生剤は引き続き使用していくので、徐々に良くなるでしょう」
また出た、肺炎疑惑。
「まあ、感染ってのは手術には付き物で、そのためにあらかじめ抗生剤も使用しているわけなので、熱もないし元気もあるし大丈夫でしょう。手術をすると一旦すべての機能が落ちて、今また上がってきてるところだからね」
「まだ点滴は残ってるけどそろそろICU管理も終わりなので、一般病棟へ移りましょう。う~ん、明日かな」
ああああ、明日!?
そらまたビックリ。
「点滴はもう少し減らして行きたいから様子は見ますが、明日来て病棟にいても驚かないでね」
いや、驚くよ。
付き添いに関しては聞かれたけど出来ないと伝えると「は~い、了解です」と。
N先生は気さくで明るくて歯切れがいいので、私は結構好き。
さらに先生はビックリ発言を。
「一般病棟で一週間は様子を見るので、うまく行けば大晦日はおうちで過ごせるかな、どうかなって感じですかね」
ほほほほ、本当に!?!?!?
夢の4人で年越し!?
いやいや、ぬか喜びは禁物。
冷静にいこう。
先生の話が終わると看護師さんが来て「ママさん、娘ちゃんの爪を切ってくれますか?」と。
やります。
点滴の隙間から切ったから結構大変。
看護師さんに点滴の管を押さえてもらい、ちょっとずつ切る。
改めて手の小ささを実感。
主任看護師さんみたいな人が来て(初めて見た)、「娘ちゃん、ぐっすり寝ちゃってますね。あ、でももうすぐミルクの時間だから、たぶん起きて泣きますよ」と言われた。
その話の通り、しばらくすると寝たまま顔を真っ赤にして泣いた。
「やっぱりね」と看護師さんたち。
「ママさん、ミルクをあげますか?」と言われ、ミルクをあげさせてもらった。
いつ以来だろう。
抱っこ出来るの!?と期待したら、コットに寝かせたままミルクだった。
ちょっとガッカリ。
ま、一般病棟に移れば抱っこ出来るし(たぶん)、傷のためには動かさない方がいいしね。
一点を見つめて一心不乱にゴクゴクとミルクを飲む娘ちゃん。
なんとビックリ、5分くらいで一気飲み。
しかも飲み終わってもまだ足りないと泣く。
おいおい。
でも嬉しい。
娘ちゃんの頭を撫でながら話しかける。
「娘ちゃん、すごいね。偉いね。頑張ってるね。もうすぐだよ。もうすぐおうちに帰れるよ。初めてのおうちだね。お兄ちゃんも父ちゃんもみんな待ってるよ。あと少し頑張ろうね」
じっと母ちゃんの顔を見ながら話を聞いている。
すでに1時間半くらいいたので、今日はもう帰ることにした。
「また明日ね。病棟に移ってて、母ちゃんをビックリさせてね」
そう言ってICUを出た。
付き添いが出来ない罪悪感はある。
でもそれもあと少し。
家に帰ればイヤってほど抱っこできる。
邪魔は入るけど。
あと少し、家族みんなで頑張ろう。