見出し画像

技術を武器に戦う。大企業からAI×セキュリティのスタートアップに転職して現在挑戦していること

今回は大手企業からChillStackにジョインした3名に、入社の理由やスタートアップで働くことの魅力についてインタビューをしました。

<プロフィール>
取締役 COO 中道 浩之
医療系のメーカー商社にて、新規部門の立ち上げ〜BtoB営業・マーケティングまで幅広い領域で事業のグロースに貢献。 海外事業部門の立ち上げ〜欧米中に跨る社内プロジェクトなども指揮し、グローバルビジネスにも強み有り。
その後、総合系ファームおよびプロフェッショナルファームにて、海外AIスタートアップと大手企業とのPoCや全社中計の策定、 事業再生など幅広いPJを歴任。
2022年1月にChillStackに入社し、強みを活かして主にBiz-Devを牽引。

開発部 ソフトウェアエンジニア 音賀 優颯
インターネット広告代理店にて、データサイエンティスト・機械学習エンジニアとして購買データを用いた機械学習基盤の構築〜 A/B テストによる機械学習モデルの改善、効果測定のレポーティング設計・実装など様々なプロダクト開発を通してオフライン購買に対する広告配信の最適化と事業拡大に貢献。
2022年10月にChillStackに入社し、不正経費自動検知クラウド「Stena Expense」の主力メンバーとしてバックエンド開発をリードするとともに、PdMとして将来のプロダクト構想にも関与しながら事業成長を牽引。

セキュリティ部 リーダー 田中龍之介 
セキュリティコンテストへ多数出場経験があり、2015年に国際CTFにて優勝。
大手通信会社のセキュリティ部署にて5年以上セキュリティ診断業務に携わり、グループ内外の顧客に対してサービスを提供。Web診断、プラットフォーム診断、ネイティブアプリ診断に従事後、IoTぺネトレーションテストサービスの立ち上げなどのリーダーとして事業成長に貢献。また国内外でトレーニングを受講しSANSなどのセキュリティ資格も取得。
2022年7月にChillStackに入社し、セキュリティ部のリーダーとしてセキュリティ診断やリスク管理プロダクトの開発・サービス化と新規事業を牽引。

画像:左から中道さん、田中さん、音賀さん

大企業からスタートアップへの挑戦で感じた、働き方の違いと面白さ

——まず初めに、ChillStackへの入社に至った経緯を教えてください。

中道
:私は代表の伊東に誘われたことがきっかけで2022年1月に入社しました。とある企業のコンサルをしていた時に、クライアントから「こういうことができる人材・会社を探してほしい」と依頼を受け、その候補の一人が現ChillStack代表の伊東でした。実際にプロジェクト化されて一緒に仕事をした後、今度は私が伊東から誘われ、ChillStackに入社することになったという経緯です。

音賀:私は、経営陣の伊東や谷と大学の研究室が一緒で、アルバイトをさせてもらったり、就職後も副業でいくつかのChillStackのプロジェクトに関わったりしていました。そうしているうちに、面白いなあと感じるようになり、2022年10月に入社しました。

田中:私も、代表の伊東とは学生時代から知り合いで、2017年頃に自分で会社をやる(現在のChillStack)と聞いていました。当時からかなり興味があり、いつか私も一緒にやりたいなと思っていたんです。創業2年目には副業で業務委託として関わりはじめて、去年7月に正式入社しました。

——スタートアップで働いてみて、大企業での働き方と最も違うのはどのような点でしょうか。

田中
:環境や制度が大きく違いますね。大企業だと厳密で煩雑なルールや制度があり、小さなことでもそれを全部守ることが重要です。スタートアップにもルールや制度がある点は一緒ですが、必要以上の縛りはないため、自分で考えて動きやすいです

音賀:仕事の進め方でいうと、ある程度練られたビジネスモデルの上にお金と時間をかけて我慢強く大きな市場を開拓し、効率化や高速化は最後にやればよいのが大企業。一方スタートアップでは、市場の規模は問わず、いかに刺さる価値を提供ができるかを小さく試し続け、素早く追及していくイメージです。

田中:業務の考え方とかステップが変わってくるイメージですよね。難しくもあり、面白くもある部分だと思います。
傾向として、大企業だと、比較的、具体的に指示があってそれを実行に移すのがメインになりますが、スタートアップだと自分たちで「これやろう」を出して、「それを実行に移す」部分が大きいです。

中道:私は、メーカー系商社、コンサル2社の計3社を経験しています。お金の使い方や考え方は大企業とスタートアップで違いますが、一方、組織での働き方については、コンサル時代はプロジェクト単位で動く働き方でプロジェクトが1つの会社のように動くような体感を持っていたので、今の働き方と大きな違いは感じていません。

画像:音賀 優颯さん

自らボールを拾うことができるか

——スタートアップで活躍する人はどんな人でしょうか。

中道自分で考えて動ける人です。イメージでいうと、10段階のうち1-3の情報を得て、それを10にできる人が向いていると思いますね。スタートアップでリソースも限られるなかで、指示や教えてもらうのを待つ余裕はないのです。そのため、言われたことをそのままきっちりやりたいタイプの方は、スタートアップに向いていないかもしれないと個人的には考えています。皆が自主的に「今必要なこと」を考えて動くからこそ、部署間で業務が重なり合うことも多いので、「どっちのボールだろう?」というときに「私がやります」とボールを拾える人材こそが、会社での存在価値も発揮していけることでしょう。

田中安定感よりも、いろいろなことに挑戦できるフィールドを求める人でしょうか。会社と自分の距離が近く、自分の実績が会社の業績に反映されやすいので、やりがいもあると思います。

音賀端的にいえば熱量のある人です。あとは、日々働いていて「もっと打席に立ちたい」と思っている人は向いているといえるのではないでしょうか。
一方、大企業で活躍されている人のなかでも、「専門性を高めることに面白みを感じている人」は、スタートアップにきてしまうと、どうしても自身の受け持つ業務の幅が広くなるので、楽しみきれないかもしれません。

——スタートアップへの転職を決める際、葛藤はありましたか。

音賀:ありましたね。何度か声をかけてもらいながら、1年くらいは悩みました。大企業の安定性に魅力を感じていたからです。最後に背中を一押ししてくれたのは代表伊東の熱量でした。事業や経営に対する姿勢、その先でChillStackが実現を目指している社会を聞いて、今自分が一番ワクワクする仕事ができるこの会社で働きたいと思い転職を決意しました。今働いていて、比較的早いタイミングで意思決定ができて良かったなと思います。

中道:私はChillStackが4社目なので転職自体にハードルはありませんでした。仕事は楽しくあるべきで、そのためには事業や仲間が大事だと思っているので、会社の規模もあまり関係なかったですね。コンサルでは限られた人数でプロジェクトを回さないといけないですし、フレームワークはあれど同じことは存在しないので、スタートアップに近いものがあったのかもしれません。

画像:音賀 優颯さんと田中 龍之介さん

価値あるプロダクトづくりが手触り感に繋がる

——ChillStackに入社したことで、自身の成長や変化を感じますか。

田中:業務範囲がかなり広がって、今まで経験したことない領域に携わっています。大企業であれば、自分の所属する部単位までしか視野が広がりにくいところ、ChillStackでは会社全体まで意識が広がりました。人数も限られるので、とにかく自分が見える範囲は自分でやりきる必要がありますし、いろいろなことを並行してこなしつつ、他の人の業務マネジメントも経験できているので、成長実感があります

音賀:スキルアップもそうですが、他責から自責にマインドが変わったことが大きいです。いちエンジニアですが、ChillStackとしてやらないといけないことは何?と頭を働かせる時間が増えて、会社目線で考えることも多くなったように思います

中道:前職までのコンサル業務では、「こうやって課題解決できるのではないか」と構想はするものの、実行するのは他の誰かの役割でした。それを、会社が技術力を持っているおかげで、「自分たちができます」と提案できるようになったので、だいぶ手触り感がありますね。技術と価値の橋渡しをするのが私のようなビジネスサイドの役目だと考えていますが、ChillStackに入社したことで、僕の武器が増えた感覚です。ドラクエでいう、魔法使いが増えた、みたいな(笑)
手前味噌にはなりますが、ChillStackは優れた技術力を持っているのが魅力的だと思っていて。自社の技術を武器に仕事ができるのは、今までにはなかった経験で楽しいですね。

また、「会社の名前という看板に頼らずに自分の腕で売る」という働き方がもともと好きで、そういう経験ができるのがスタートアップのいいところだと感じています。
大企業であった前職以前の会社では、「『国内では有名企業』、一方『海外では無名』ななか、自分が売る」というチャレンジをさせてもらいました。その延長で、今度は「日本では無名」なスタートアップであるChillStackを売っていくこと自体にやりがいを感じています。

音賀:スタートアップであれど、セキュリティに関するプロダクトで大企業への導入など実績がでているのは、技術力に加えて、クライアントとのコミュニケーションがしっかりできるからだと思うのです。

田中:技術だけでは売り物になりませんから、課題解決のためのコミュニケーションができるメンバーが技術職にもビジネス職にもいることが強みですよね。

中道:お互いがそう思えているなら、とてもありがたいことだなと思います。互いへのリスペクトを持ち、チームで取り組んでいるからこそ、私達のプロダクトが、大企業といわれるような数千人〜数万人の規模の会社にデリバリーできているのだと思います。

画像:田中 龍之介さん

——仕事のやりがいや大きさを感じますか。

田中:前職では、社内のセキュリティがメイン担当だったので、自分が直接売上に貢献しているという実感はありませんでした。ChillStackでは自分で売ることができて、会社へのインパクトも大きいことが手にとってわかります。お客さまとやり取りして受注できることは、自分たちの製品の価値が認められたことにもなるので、やはり嬉しいですし、その規模が大きくなっていく過程にわくわくします。
仕事の幅も大きく広がったので、いろいろなことに取り組みたい私にとっては楽しいですね。

中道:この2年でも事業が大きく成長してきました。何百万社と企業があるなかで、小が大を食べるみたいなことが起きているのが今です。100回やって99回負けるかもしれないけど、その1回で大逆転するみたいなことは大企業だと味わえない感覚だと思います。

——皆さんが働くうえで大切にしていることはありますか。

音賀:ChillStackではミッション・ビジョン・バリューを定めています。また、マッキンゼー・アンド・カンパニーが提唱する組織・戦略フレームワーク「7S」を参考にした、ChillStackのメンバーとしてあるべき姿を言語化したものがあります。「7S」のひとつである「Style」では経営や事業の進め方と組織文化を定めていて、

  • オーナーシップを発揮できる透明性の高い経営と事業運営

  • 変化に強いチームと高いソリューション品質を支えるために、情報を可視化・言語化して更新続ける文化

  • 積極的にアウトプットに対して相互フィードバックし、組織として学び続ける文化

の3つがその内容です。
これのおかげで、抽象的なものの言語化を求めたり、フィードバックを受けることに対して、どれも当たり前で組織のためになるものなんだと、心理的安全性を高く維持できているので、安心して仕事に取り組めています。

田中:前職までと比べて、関わる人の属性やコミュニケーションの頻度が増えたので、他者の気持ちを考えてから行動するようになりました。アウトプットに対するフィードバックでも言うべきことは奥せず言う責任はありますが、それに学びがあるように伝え方を考える必要もあります。
セキュリティ分野は用語などが難しいことも多いので、きちんと伝わる説明ができているのか、プロダクトの価値をお客さまに理解してもらえているのか。今までのように部署内で同じ属性の人が集まっていた環境ではないので、意識することが増えましたね。

中道:バリューの中にある「Seek ”Awesome!”」を大切にしています。すごいことを探そうという内容です。日本人だと、どうしても会社の規模が頭をよぎりがちで、すごいことやっていても、売上が小さいと大してすごくないと思ってしまうのではないでしょうか。大したことかどうかを決めるのは会社規模ではなく、「お客さまの課題を解決できたかどうか」なのです。
価値があることができたら「すごい!」と言いたいですし、見つけたいと思っています。お客さまからの「すごい!」「ありがとう!」の積み上げが売上になっていきますし、これをどんどん大きくして、アピールしていきたいですね。

音賀:属性がバラバラな人が集まっているからこそ、一つの目標に向かって言語化された行動指針をもとにみんなが進んでいく。それだけでなく、中道さんが話していたような、それぞれのアクションに対するリアクションもしていく。そういう拠り所が重要なんだなと思います。

田中:普段は仕事が大好きで邁進しているような人たちも、社内イベントの二次会や業務外ではゲームで盛り上がったり、わいわい雑談をしていることも多いですよね。社内での会話も比較的多い印象を受けています。

中道:真剣に議論して、決めたことにはしっかり向き合って。ゴールに向かってバランスよくやっていく組織でありたいですね。

画像:中道 浩之さん


▼ChillStack公式サイト

▼ 不正経費自動検知クラウド
「Stena Expense」

▼セキュリティ診断


いいなと思ったら応援しよう!