今からNFTクリエイターとして活動?やめておけ…前編
どうも、こんにちは。
ユルく生きたいマツモトです。
初心者投資家でNFT作成もしています。
この記事では、今まさにNFTクリエイターになりたいと思っている人や、現在進行形でクリエイターとして活動している方達に向けて、
界隈の現状とこれからNFTクリエイターとして始動する人達が直面する問題や、ネガティブな部分、クリエイターが疲弊している点について記事にしています。
まず始めに…
自分は、自作品をお金に変えることを目的として、
2021/9月よりNFT作成を始め、2ヵ月の間に下記の通りの収益を得ることが出来ました。
しかし2021/11月現在、明らかに作品が売れなくなり、掛けた時間に見合う収益を得ることが出来なくなっています。
元々自分は人との馴れ合いが苦手で、
マーケティング活動やオープンチャットの運営なども煩わしく、ただ作品を作っていたい人でした。
そして参入当初はまともな告知もせずに、
作品をmintしたらTwitterにアップし、エアドロ企画などでツイートが拡散される状況を作る。
それだけで作品が売れていきました。
言ってしまえば、悪くないタイミングで参入出来ていたので、しばらくは作品が売れていたのです。
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現在SNSなどで、沢山のクリエイターの様々な作品を見かけることと思います。
そして一枚絵の作品がとてつもない金額で取り引きされている所を見ると、自分の作品もこうなるのではないかとワクワクした気持ちになり、NFT参入を考えることでしょう。
ここではっきりと言っておきますが、そのワクワクした気持ちが大きければ大きいほど、期待を裏切られ、疲弊する可能性が高くなります。
それでは、何故クリエイターが疲弊し、期待を裏切られることになるかを自身の経験をもとに、説明していきたいと思います。
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1.既に参入するタイミングが遅く、無名のアーティストが作品を売る事は難しくなっている。
現在、日本のNFT市場は言ってしまえば供給過多の状態です。
新しいクリエイターや作品を見かける機会は増えてきていますが、それだけ作り手が多くなり、
買い手の数を遥かに上回っているのが現状です。
自分が参入したタイミングはまさにギリギリだったと思っていて、まだNFTに参入しているクリエイターの数も少なく、作品の種類も多くありませんでした。
つまり、買い手が選べるほどの選択肢が今ほどなかったということです。
自分の作品が売れたのは、こういった状況が追い風になりました。
しかし、現在ではキャリアの長いプロのクリエイターがNFTに多く参入してきていて、そもそものクオリティがかなり高くなっています。
そういったクリエイターには既に沢山のファンがついていて、
尚且つ認知度もあるため、投資対象としてお金を持っている人達が作品を購入します。
現在進行形で作品が売れ続けているクリエイターは、ほとんどがこのタイプです。(勿論、例外も存在しますが、そういうアーティストでもある程度早い時期に参入し活動を始めています。)
これからスタートする駆け出しのクリエイターが太刀打ち出来るような市場ではなくなってきています。
それでも貴方が活動をスタートさせ、作品を売りたいのであれば、
•自分の強みや作品の魅力を理解して、発信する気持ち。
•斬新なアイデアとマーケティング戦略。
•NFTを理解し、トレンドを知り、ファンを獲得していくという気持ち。
•結果が出なくても腐らず地道に活動をしていく覚悟。そしてそれを楽しむ心。
この4点が特に重要だと思います。
これを踏まえるかどうかで、
今後の活動が疲弊するものになるか、現状を受け止めて対処していけるかの分かれ目になります。
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2.何故クリエイターが疲弊するのか?
作品を売りたければ、クリエイター自身が経営者の思考を持ち、運営やマーケティング、ファンの獲得など、
多岐にわたって行っていく必要が出てきます。
それだけ今のNFT界隈で作品を売る事は難しくなっています。
マーケティング活動は、開かない扉をこじ開けるという行為に似ています。
しかし、これはクリエィティブと相対する行為の為、
こういう事をするのが嫌いもしくは苦手というクリエイターも多いと思います。
その心の矛盾から疲弊していきます。
作品が売れているうちは、この葛藤を誤魔化す事が出来ますが、
売れなくなればなるほど、誤魔化す事が出来なくなり、結局、活動が嫌になり、辞めてしまうクリエイターも多く存在します。
また、芸術家極まっている人ほど、
オープンチャット上での多数の人との交流。
SNS等をマメに活用して自分の作品についての発信。
スペースなどの交流空間での営業活動。
など、こういう事が苦手と思う人は多いと思います。
こういった自分のしたくない事や納得のいかない事をこなし、その上で結果が出ない現実に疲弊していきます。
そして、そういった活動の中で、売れている他人と自分を比較して活動するのが嫌になっていく人達が多く存在します。
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3.NFT界隈の変化のスピードや情報の多さ
クリプト関連の技術は、日々進化しています。
SNSを開けば、常に新しい情報が流れてきます。
NFTも同じで、少し前はよくわからない一枚絵が30ETHという、とんでもない値段でやり取りされていました。
しかし、現在はメタバース上で使用できる3Dアバターがトレンドとなり、それ以外の作品の取引量は低迷しています。(これはどんなに売れていたクリエイターでも影響を受けています。)
そしてそれを好機と見た3Dモデルを作れるプロクリエイターが参入してきたり、
今まで一枚絵を作っていたクリエイターがトレンドに合わせて作品の形態を変えていったり、
こういった感じで、
市場やトレンド、新規参入者、技術の進歩、個人の考えなどの情報に多く触れる事になり、
そもそも情報の取捨選択が出来なかったり、
周りの意見やトレンドに振り回されるうちに、
自己を見失い、自分の作品の魅力がわからなくなり。
売れていない事=自分の作品の価値。
と勘違いしてしまう人達もいます。
現在、そうして日の目を見ることも出来ずNFT界隈から消えていく駆け出しクリエイターを沢山見かけます。
しかし、ここで大事な事は、
現状をただ現状として受け入れるということです。
元来、全ての事象や事柄、命や存在にはなんら意味も価値も存在していません。
もし貴方が誰かや何かに価値を感じるので有れば、それは貴方自身が決めている事です。
それと同じで、
貴方のアートはある人にはとても価値があり。
ある人には無価値です。
しかし価値の創造は貴方自身が作り出して、発信する事で知って貰うことが出来ます。
迷った時ほど、貴方は貴方を肯定し、
貴方のアートの本質的な部分をもう一度見直しましょう。
そしてそれを発信し続けるべきです。
貴方のアートに価値を見出してくれる人に、貴方の作品を届けるのです。
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4.自身の心に負ける
ここまで読んでみて、どうでしょうか?
既に心が折れかけている人もいるのではないでしょうか?
実は己にとって一番の敵は、いつだって自分なのです。
今まで疲弊する理由や現状クリエイターがネガティブに思うことを書いてきました。
こういった葛藤は確かに存在していますが、
この葛藤という感覚を生み出しているのは紛れもない自分自身です。
現に、こういった感覚と上手く付き合い、不遇な状況を好転させようと動いてるクリエイターは沢山存在します。
そういう人達に共通している事は、NFTという技術を楽しんでいるという事です。
あるクリエイターは人との繋がりのきっかけとして、
またあるクリエイターは純粋に自己表現の一環として、
それぞれがそれぞれの意味を見出し楽しんでいます。
例えば、
自分も交流のあるクリエイターで、ギャルの良さを伝えるNFTイラストを作っている
しーのさん(@shinoononchan)
この方は、多くのクリエイターとのコラボやスペースへの企画、参加などを行なっていて、
ツイートからも純粋に制作活動やNFTというテクノロジーを楽しんでいるのが分かります。
※スペースへの参加や沢山の人との交流に抵抗のない、むしろ人と繋がるのが好きな人は、しーのさんの活動はとても参考になると思います。
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自分も何点か作品を購入させて頂いてる、
かわいいネコをモチーフに3Dモデルやピクセルアート、
自己のNFT作品のストーリーをnoteに綴っている、
多才なクリエイター。
Luna suiさん(@luna_sui)
Lunaさんは、
自分が見る限り、スペースへの参加や企画、他アーティストとのコラボなどはほとんどしていないと思います。
Lunaさんの活動を一言で表すのであれば、
地道にコツコツ。
です。(これは何をするにしても間違いないですね。)
ツイート見ても分かる通り、自分ができる範囲の創作活動を日々着実に行い、
ブレずに自分の世界観を発信し、ファンを獲得し続けています。(マイペースな職人気質で、人間的にも魅力のある人だと勝手に思ってます。)
そして着実に伸びているクリエイターです。
※今からNFT活動を始めようとしているが、なにをどう売り込んでいけばいいのかわからないという人には、かなり参考になる方です。
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5.前編の終わりに…
ここまで読んで頂きありがとうございます。
今これからクリエイター活動を始める上で、恐らくこの先起こり得る事などを書いてきました。
この記事をここまで読んでも、
「そんなの関係ない!やるだけのこと!」
と思った貴方。
おめでとうございます。
貴方はやる前から諦めずに、先に進むことが出来る勇気のある人です。
さて、長くなるので、今回はこの辺で、
後編では、
•NFTGivewayのメリット、デメリット。
•NFT活動を本気で応援してくれる人達の存在。
•自分が活動をする上で嬉しかった事、煩わしかった事。
等を書いていきたいと思います。
つづく…