アートを買う=自分の豊かさを買うという事
こんにちは、カラフルなアートを製作しているアーティストのチルワカです。
今回は「アートを買う」と言うについて書きたいと思います。
日本はアートにお金を使えない?!
なんでこんな話になったかと言うと。
先日、お店をやっている知り合いの方と販売商品についてのお話をしていてこんな話題になりました。
「実はお客様を見ていて思ったんですがね。アートにお金を使う。って言う概念がそもそもあんまり無いかもしれないですねぇ」と。
例えば、Tシャツやスマホケースetc
物に5000円は何の抵抗もなく買えるけれど、絵に5000円を使うとなると躊躇する。ってお話です。
なるほど、なるほど。
分かる気はします。いや、全然わかります。
物は、自分の物になった感覚や実用的に対してお金を使えるけれど、ただ飾るだけのアートにお金を出せない。と言う感覚。
なんでですかねー。アートを作る人間ですが、その気持ちの差は分かります。
空間を楽しむ文化
ここからは、私の海外での経験と感覚です。
かく言う私はオーストラリアに6年住んでいました。その間にお引越しは10回以上。
どの家も日本より全然大きいし、リビングだけでも10畳以上あるようなお家ばかり。
そこに大きな絵があるのも日常でした。
どこに行っても絵を目にする。
「自分の好きな絵を選んで飾るって空間を楽しむと言う事を、文化的にとっても根付いている様に感じました。
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そして、こちらも海外での一コマ。
ドバイのアート展。来てくれたお客さんがアート自体に本当に興味を持ってくれました。
「何で描いたの?何でこの絵になったの?これは誰が描いたの?君が描いたのはどれ?」
そんな感じでもっともっと!と、嬉しい事にとっても好奇心を持って聞いてくれて、そこにはとても驚きとアートが盛んな熱をとっても感じました。
その時は、日本から持っていける絵の大きさ。と言うサイズが決まっていたので、大きくてもせいぜい70cmくらいまでの規定。
「もっと大きい絵はないの?」
「もっと大きかったらなぁ、、」と。
そう、海外は日本よりも家が全然広い!飾るところが沢山ある!
アートフェア中に購入されて運ばれていく絵は畳1、2枚はあるような大きな絵ばかり。
”空間をコーディネートして楽しむ”
”自分のパーソナルスペースをお気に入りにする”
日本よりも海外での方がアートシーンが盛んな理由は、
そもそも、絵を飾る場所がある。
そして、お気に入りの家具を買うようにアートにお金を使う文化がある。
様に感じました。
もちろん、絵が好きで集める方もいると思うのですが日本では全体的に小さな絵が好まれます。
それは、日本も文化的に家の大きさも反映してるのかなぁと。
日本では「飾りやすい、手にしやすい値段」が人気の理由かと思いました。
アートへの認識の違い。
じゃあ、なぜ海外の人は絵にお金を使うのか?
自分の空間を楽しむ=自分たちの生活を豊かにする物。
と言う認識の違いなのかなと思いました。
オーストラリアで大人気のレストランは味が美味しいのはもちろんなんですが、空間や演出がほんとーーに素敵だなぁ。と、日本人的感覚にない大胆な見せ方の感性に本当にいつも感動しました。
競うようにオシャレな演出のレストランがどんどん出来ていく。
そこに来るお客さんも「美味しい味にお金を出す」と言うよりも、その空間で食べると言う経験やお店の雰囲気に価値を見出してお金を払う。
”日本よりもずっと空間に価値を感じている”
現地で生活をしていく中で、そんな風に私の目には映りました。
毎日心地よく過ごす作るコツ
さて、話は変わって。
これは私の母の教え?と言うか昔から母自身が大切にしている事があります。
「毎日使う物は絶対気に入った物にする」と言うこと。
ダイニングのランプ、傘立て、リビングの時計、テーブルの醤油差し、etc
何でもない物の一つですが、毎日毎日無意識にも目にする物だからこそ、そこには「値段ではなく本当に気に入った物にする」
母はそこにとても拘っていました。
「やっといいのを見つけたの!」とウキウキした顔をして、手に入れたお茶碗や湯のみを見せられても、子供の頃はその大切さは正直よくわかりませんでした。笑
大人になり色々見て来た今、とってもその事が心に沁みます。
本当に気に入った物が毎日目に映ると言う事は、本当に無意識の中かもしれないけれど、小さな胸キュンが毎日起こるんです。
「あー、これ本当に好きだなぁ。やっぱり買って良かったなぁ。幸せだなぁ。」
そんな感覚を小さくも毎日感じれる事って、ウキウキやワクワクが心を豊かにしてくれるんだなぁ。と思います。
それって海外の人がお気に入りの絵を探して飾る。
その感覚と似ているのかもしれないなぁ。と
お気に入りの絵が与えてくれるもの
かく言う私も、ずっと憧れで大好きな作家さんの絵を購入した事があります。
当時はまだまだ私は若く、少しだけ奮発して買った記憶があります。
ですが、その絵を迎えてから私の部屋の居心地はとっっても良くなりました。その絵を見る度に、スーーッとリゾートに行けた様な感覚になって、毎日癒されていました。
「絵1枚でこんなに空間が変わるのか」と感動した思い出です。
10年以上経った今でもやっぱりその絵は大好きで大切で、家が変わっても、どこに飾っても、その場を一気に大好きな空間にしてくれる私の大切な宝物です。
アートってそんな力がある!強く思います。
アートの意味と立ち位置とは?
今は物が溢れている時代で、いくらでもなんでも手に入ります。
アートは直接的に人が必要な三代要素、衣食住には入りません。無くても生きていける物。
だけれども、毎日目にする、毎日自分の心への栄養になる。って目線の考え方をするとある意味とても生活に関わってくるんじゃないか。と思いました!
例えば、ハイブランド物。高いけれど、日割り計算したら安い!って考え方があります。
10万円のものを5年間使うって考えると一日5円ちょっとになる。
でも実際問題、2日に一回しか使わないかもしれない。
アートも同じ考え方をすると、、
いや、むしろ物よりもずっと毎日目にして使う物じゃないのかなぁと。
生きていくのに絶対に必要ではないもの。
けれども、それは時に生花だったり、お芝居を見に行ったり、個展に行ったり、ご褒美のスイーツだったり。
そんな風に経験として心に残ったり、ときめきになったり。
実は、幸せを感じるためにずっと心を豊かにしてくれるもの。
ひょっとして、日々小さなことで「幸せだなぁ」って感じれる一つの出来事のキッカケかもしれません。
アート=心、自分の人生を豊かにしてくれるアイテムの一つ。
という立ち位置。と思うと同時に、そんな作品を届けられる1アーティストになりたいと強く思うのでした。
私がアートを制作する上で、とても大切にしている軸があります。
「見てくれた方、迎えてくれた方が笑顔になったり、ワクワクしたり、ちょっぴりハッピーな気持ちになる」
ポジティブな感覚を楽しんでもらいたいなぁ。と想いながら、日々製作しています。
母の教えの様に、毎日のほんの小さなキュン♡になれたら嬉しいなぁ。と。
絵を気に入って買ってくださったり、プレゼントに。と選んでくれたり。
「私のを選んでくれたから。」と言う理由ではなくて、そんな風にアートを取り入れる感覚を私は「とっても素敵だなぁ」といつも思うのです。
お気に入りのアートに出会い、そしてみんなの心がもっと豊かになりますよーに。
と願って、今日も私はアートを作ります☻
いつか必要としてくれる方にキュンと一緒に届きます様に♡
最後までありがとうございました。
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