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「少年探偵団」初登場でコナン危機一髪?「1周回って知らない名探偵コナン」 /エンタメ・リカレント「名探偵コナン」第2巻その③

前回から続き「名探偵コナン」第2巻をリカレントの続編。
今回は名探偵コナンといえばお馴染みの「少年探偵団」のメンバーが初登場のFile8「恐怖の館」以降をリカレントしたいと思います。

File8「恐怖の館」~File10「地下室の悪夢」は少年探偵団結成のきっかけになるメンバー歩美、元太、光彦が初登場するシリーズ回。

コナンが阿笠博士のはからいで小学校に転校してきた日の教室は2巻冒頭で描かれていたのでチェックしてみたものの、キャラの立つ3人の姿は確認できず、モブキャラ仕様の生徒ばかり。最前列の坊主アタマが「へんな名前!」と今だったら、先生に言われて話し合いになっちゃいそうなデリカシーのない言い方で指さしています。


キャラ確立していたら、この役は絶対元太に言わせて、歩美が「ひどいわ」と抗議して、我関せずと光彦が小難しい本を読んでいるんでしょうが2巻冒頭では小学校のクラスメートを題材にしょうという戦略はまだなかったのかもしれません。

実はこのシリーズではコナンくん、普通に殺されそうになっています。この回しか出てこない新アイテム「伸縮サスペンダー」を使って地下に通じる蓋をあけて下りたらはいいが、蹴るものも用意せずにシューズ作戦でぉまおもないのに、のこのこと犯人の前に登場し、腕を掴まれて壁に押し付けられ、宙に浮いた状態で万事休すでした。殺人を犯して幽閉されていた息子・明夫の『やめろ!!!』の声で母親の手が止まらずコナンを刺していたら、元の姿に戻れずに2巻で非情の死を遂げるところでした。息子、よくぞ止めた。

定番になって安定運行で謎解きして犯人をねじ伏せる力を持つ前の不安定なコナン、キライじゃないです。当たり前の裏に歴史あり。まさに「1周回って知らないコナン」でした。


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