大学共通テストで思い出す受験マンガ「冬物語」とは?/エンタメ・リカレント

明日1月16日は31年ぶりに入試制度が変わった「大学共通テスト」の初日
受験生の皆さん、ご家族の皆さんは今回のコロナ禍での戦いは、学力&普通の健康面だけでない心理戦ともいえる衛生対策や行動制限など、さぞかし精神的にも大変かと思います。(当事者だけでなくご家族含めて)
明日、皆さんが少しでも普段のチカラが発揮されることを願っています。

さて、そんな「受験」をテーマとしたマンガといって思い出されるのは
「ドラゴン桜」「二月の勝者」などですが、ずっと前のマンガで忘れられない受験マンガが二つあります。

ひとつは原秀則先生の「冬物語」


https://www.shogakukan.co.jp/books/volume/13188

浪人生で優柔不断な主人公・森川光が
憧れの女の子しおりと好意を寄せてくれる奈緒子との間で
ずっとグダグダしながら希望の大学に行けず、仮面浪人して
二浪の末、専修大学に行く話といってしまえばそれまでなのですが

とにかく「若きウェルテル」もビックリするほどの「悩み」っぷり。とっとと勉強しろっ!とかいい加減決断しろっ!」とマンガにツッコミいれたくなるくらい、行動する前にうじうじ悩んでいます。しかも美女二人の間で揺れ動くという贅沢な悩みも抱えつつ。


https://comics.shogakukan.co.jp/book-series?cd=13188


読者の多くがイライラしつつも、マンガ好きで浪人した男子のほぼ全ての連中と話が盛り上がるぐらい記憶に残るマンガなので、原秀則先生の手のひらで転がされているんだと後に気づかされることになります。これこそがエンタメなのだと。それも「浪人生の青春」を描いた名作です。受験勉強しているだけの女の子の画であんなに可愛いカットがあるマンガかと当時は思ったものです。


大学合格が全てみたいな価値観の時代のマンガなので
その当時の浪人生への風当たりは今以上だったと思いますが
今は多様性の時代。どこまでが親近感を持てて、どこからは理解不能なのか
現役の受験生の皆さんに感想を聞いてみたくもあります。

今のマンガでそんな浮ついた気持ちだと読者の共感を得られないのか
「二月の勝者」や「ドラゴン桜」にそんな甘えはありませんしね。(笑)

私自身も高校時代の不勉強がたたり、1校1学部以外すべて不合格。

その1学部も「補欠合格」だけどほぼ絶望的なランクというまさにギリギリで浪人生になった身。しかも共通一次テストから大学センター入試の切り替わる年に浪人生だったので、今年の浪人生の皆さんを応援したくなる気持ちがより大きかったりします。もちろん大学入試に限らず中学受験、高校受験の皆さんも追い込みの時期ですが、まずは健康第一でベストを尽くせることを願っています。


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