見出し画像

episode 12: 無添加の罠

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
こんにちは!
ゆるっと菜食育ラジオの、のりこです。
ゆるっと菜食育ラジオとは、10分で「菜食 x 食育」すなわち「菜食育」に関して定期的にお届けする、ラジオ感覚で聞いていただけるポッドキャストです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今日は添加物、特に私が思う「添加物の罠」について呟いていきます!
Let's goooooo


添加物とは

いきなりですが「無添加◯◯」ってイメージ良くないですか?あと妊娠したらいきなり飛んでくる無添加生活系のマーケティングコンテンツよ。あれは一体なんなんだろう。

「子育て=無添加が正」というぼんやりとしたイメージになってません?または「無添加=健康に良い」とかね。

そもそも添加物とは何か。定義を食品衛生法から引用すると:

添加物とは、食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するものをいう。

食品衛生法第4条第2項

と定義しています。 そして食品添加物は化学的合成品と天然添加物の2種類に分けられ、厚生労働大臣が指定したものであればいずれの種類も使うことができます。
そう、添加物と言っても天然由来のだってあるんです。

そしてなんとびっくり、2022年の4月まで「無添加」の表示に関して日本では定義やルールすら存在していない世界でした!なのである意味「無添加」という言葉のイメージだけに踊らされていたのかもしれませんね。同年3月に正式にガイドラインが制定・発表されてます。興味のある方はガイドラインを貼っておきます。

このガイドラインの内容の良し悪しは別として、添加物に対する全体的な消費者の意識や、生産者への規制や制度が日本ではつい最近まで整っていなかったことをおわかりいただけると思います。

日本の現状と海外との差

じゃあ外国はどうなのか。
よく、海外との添加物ギャップに関して「日本は添加物世界一!」と耳にします。昨年末には「日本は諸外国に比べて添加物が10倍以上!」という投稿もバズりましたが、気になったのでその真意を深掘りしてみました。

日本語でこのような検索をかけると「日本が添加物世界一」っぽい記事が出てきますが、まず持って情報源が書いていない。なので、各地域の厚生労働省的な情報元を英語で検索してみた結果出た数が次の通り:

ヨーロッパ:410種類(リストはこちら
アメリカ:1万種類以上(リストはこちら
日本:831種類(リストはこちら

そして大事なのが、認可添加物の数だけでの単純比較が非常に難しいこと。なぜなら、この3つの比較だけでも添加物の定義がかなり違います
アメリカやヨーロッパでは「香料」を一部または全部「添加物」という位置付けに入れていなく「準添加物」と呼んでいたり、アメリカにおいては食品製造の過程に「直接的」に影響するものも「間接的」に影響するものも含まれているので、自ずとリストが長くなるのも頷ける。

もちろん、海外では規制または禁止されているトランス脂肪酸が日本ではほぼ無法地帯だったり、他にも認可されている物質の差もあるので「やっぱり日本は安心安全じゃん!」という結論にはなりませんが、闇雲に日本が添加物王国と思い込むのは誤りだと感じます。

これもまた、一つの「罠」ですね、添加物の。

体の排毒機能

さて、話を戻すと、

完全無添加生活が体に一番いいの?

という疑問がなかなか解消されませんね。天然由来の添加物であっても、その物質が自然界でそのまま存在していません。「◯◯香料」って木になっているわけじゃないしね。

なので、究極的なことを言うと添加物は「不自然」かもしれないし、「精製」された物質です

理想を言ったら食べないに越したことはありませんね。笑

でも、そもそも添加物を食べたら体内ではどうなるのか。ご存じでしょうか?一時的に不調を起こすもの、ホルモンに影響するものは認可されている添加物でもたくさんあります。

これはまた次のエピソードでまとめてお話しするとして。

継続接種による長期的な影響に関しては、正直研究が足りないと言う現状だと思います。ただ、日々の摂取に関して一番私が母親としても気になったところが

完全無添加 or できるだけ頑張る

でした。理想はわかっていても忙しいわけだし。これは本当に人それぞれの捉え方も入ってきますが「ちょっと食べちゃった」くらいなら私たちの体は解毒機能が肝臓と腎臓に備わっています。

なので、そのうち体から排泄されるわけですね。

ストレスホルモン

これを踏まえた上で、もう一つ私が紹介したいのが、ストレスホルモン。

「冷凍食品つかちゃった!」
「既製品で済ませちゃった」
「着色料と甘味料しか入っていないお菓子を子供に食べさせちゃった」

って精神的なストレスを感じると、脳ではノルエピネフリン(またはノルアドレナリン)と言うストレスホルモンが分泌され恐怖、怒り、不安を発動します。結果として血圧や血糖値を上げる作用も伴います。

甘味料で血糖値を上げるか、不安で血糖値を上げるか。
上がった血糖値は同じ血糖値ですねー

私の結論

そもそも完全菜食の生活をしていると既製品の原材料を見ることを諦めていることが多く、知らない単語が出てくる食品は買わないことが多い我が家ですが、ご存知の通り経営者であり2児の母であり、共働き夫婦でもあるので、時間が無い。

既製品を全て排除した自炊生活なんて到底諦めてます!

ゆかおさんもよく言ってますが、一番大事なのは「こだわるけど、とらわれない」ことだと私も思っています。

心とのバランスも非常に大事な菜食育の考え。私の結論としてはできるところは無添加または原材料リストの短いもの。そしてトランス脂肪酸だけ厳格に避けていますが、その他は植物由来であれば添加物であっても「まぁOK」と言うことにしてます

次回は添加物パート2として「知っておきたい添加物」についてちょっと解説します!お楽しみに〜

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
菜食レシピはインスタグラムで載せてます!
ポッドキャストも、インスタグラムも「参考になった」「新しい発見があった」「もっとこういう話を聞きたい」などあったらコメントやいいねをしてくれると嬉しいです。少しでもリアクションあると励みになります :)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

合わせて聴きたい:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?