娘の学校からもらったオレンジ
ある日妻から、今日娘の先生からオレンジをもらうようにとメッセージがあった。
娘を迎えに行くと、校門近くのフロアに大量のオレンジがあった。
学校からオレンジをくれる?
どういうことだと思ったが、妻に言われた通りオレンジ5キロを先生から受けとった。
私の娘が通う小学校は、1クラス40人で、全部で8クラスある。そのクラス全ての家庭にオレンジをくれるというのだから、かなりの量だし、かなりの金額になるだろう。ずいぶんと気前がいい学校だなとその時は思った。
つい先日妻が学校からまたお金を徴収されるというので愚痴をこぼしていた。
その時にわかったことだが、オレンジは学校がくれたものではなく、買ったもので、しかもなかば強制的であったというのだ。しかも、各クラスというか各先生にノルマのようなものがあり、できるだけ多く買ったクラスが校長先生から表彰されるらしい。ちなみに買ったオレンジのリストには5キロとか10キロとかが生徒の名簿に書いてあり、こういった点も生徒の評価に入るそうだ。つまり学校にお金を使えば使うほど評価も高くなるし、先生の日などへ贈るプレゼントなど(おそらく現金が好まれるであろうが)をあげる生徒(家庭)の評価が高くなるというシステムというか、慣習である。
それは目に見える形で、席順にもわかりやすく反映されるそうで、教壇に近いほうが評価が高い生徒だということらしい。
おもしろい国である。
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