ささやかなお祝い
昨夜、寝る前に、いちじくのケーキを焼いて、小豆を魔法瓶に仕込んでから寝た。
今日は、お世話になっている方のお誕生日をお祝いしたくて、ご飯を作って届けようと計画。高齢の方でお肉は食べないと伺っていたので、わたしが当初考えていたメニューが、ちらし寿司、筑前煮、魚の南蛮漬け、煮浸し、煮豆、あとお花のおはぎ。いざ、食材を探しに行ってみると、気候的なこともあって食中毒も気になり、赤飯、蓮根煮、南瓜煮、魚の照り焼き、車麩カツ、煮豆に変更。
その方と知り合って1年半。職場を通じて、職場の土地のお陰で知り合いになれた。ご夫婦で専業農家をされている。わたしが亡き祖母の話をするからか「花が咲いたからお供え用に取りにおいで」「帰りに寄れや」と、仕事あがりに電話が入っている。ご自宅に寄らせてもらうと、仕事帰りのわたしに玄関先で食べられるような食事を用意して待っていて下さる。
玄関先でお食事をいただきながら、時には農作業小屋にゴザを敷いて、そこで20〜30分。仕事でシゴトノヒトから、クールダウンしてニンゲンに戻して下さるような、わたしにとってかけがえのない時間。
その方から教わって、心に刻んでる言葉がいくつかある。
「人間は、産まれてくる時はみんな裸で上も下もないの」「何事も良か風に取らんとすまんよ(何事もいい風に取りなさい)」「人それぞれに苦労があって、どの人が1番大変とかではない。その時代時代にあった苦労がある」
仕事で卑屈になりそうな時に、ハッとホッといろんな言葉が響く。今日のお昼に、ご飯とケーキとお花を届けると、「仏さんに供えんといけん(仏様に供えよう)」と、とても喜んで下さった。
今日は、箱いっぱいの卵を持たせて下さった。わたしも帰宅してから、祖父母の仏前にいただきものといただいた言葉を報告している。いろんなお陰さまで知り合えた貴重な出逢いに感謝している。