小さい秋を見つける
育児日めくりカレンダープロジェクト
ライターのチハルです。こんばんは。
子どもを育てはじめてから、
私はがぜん、季節に敏感になりました。
暑くなったな、寒くなったな、だけじゃない。
道に咲く花も、葉の色も、空の青さも、水の温度も、聞こえる虫の声も。
子どもが気がついて、教えてくれたのをきっかけに、再発見できた。
季節がめぐると、変わるんだなって。
先日の長男のリクエストは
園のあとに、「どんぐり拾いをしたい!」ということで、近くの公園に。
どんぐりも、色々な形や色があって、
たくさん落ちてるところと、ぜんぜんない場所があって、
思った以上に、私が楽しかった。
どんぐり拾い。笑
ある本で、
「子どもが生まれたら仕事を減らそう。子どものくれる時間を楽しもう」
という提案がありました。
子どもとの時間。
不自由も多い。発見も多い。
奪われている、と思うことと、
与えられている、と思うことと、
どちらが多いだろう。
子どもと一緒にいる時間はたくさんあるから
一人ですきなことに没頭する時間がほしい。
そう感じるのは、貧しい考えなのかしら。
いやいやいや……
どんぐりを拾いながら考えても答えは出ない。
私の頭にはこの後家に帰ってから寝るまでの見通しがあり
逆算して、何時にどうやって公園遊びを切り上げさせるか考えている。
しかし、息子たちには
いま、この瞬間だけがある。
いつまでもどんぐりを拾っていたくて、
いつまでも拾っていられると思っている。
子どもたちの、豊かな時間の持ち方が
羨ましい。
いつから、そうできなくなるんだろう。
私が、つまらなくしてしまうんだろうか。
「ママー!」
少し離れたところから、長男が呼んだ。
「滑り台しようよー」
「はーい」
子どもを育てるにはほんとうにジレンマが多いと思う。
けれども、私を果てしない悩みの世界から
いま、この瞬間に引き戻してくれるのも
やはり子どもたちの存在なのだった。
外遊びにぴったりで、重ね着が楽しくて、温かいものがおいしい季節がきた。
楽しもう。
なるべく。
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