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【子育て】こんなときどうする? #15 友達に世話をやきすぎる時
元幼稚園教諭/元保育士が綴る、子育てにまつわる「こんなときどうする?」のお話。 #100まで記事UPチャレンジ中😊
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十人十色と言いますが、産まれて数年の子どもたちも、まさに十人十色。
誰とでもフレンドリーな子、自分の世界に浸るのが好きな子、先生の後ろをくっついて回る子、引っ込み思案な子、お節介が好きな子、世話焼きな子。
性格や素質に加えて、兄弟関係など色々な要素が影響して、その子ならではの個性が見えてきます。
本当に面白いです。
さて、今日のお話は、幼稚園や保育園のクラスに大抵一人はいる、とても世話焼きな子。
空気が読めて、周りが見えていて、自分のことはさくっと終わらせてしまう彼ら。その分待ち時間が多くなるので、手持ち無沙汰なのか、ペースがゆっくりな子のお手伝いをしたり、お手伝いをしたり、お手伝いを超えて全部やってあげちゃったり(笑)
そういう時、手伝ってもらった子には、世話焼きの子に感謝するよう促すことが多いと思います。
「手伝ってくれたよ。ありがとうって言おうね」
確かに、確かにありがとうなんですよ。手伝ってもらったのですから。世話焼きの彼らのおかげで、早く終わったんですから。
でも。
こういう場面にも落とし穴は存在しています。
世話焼きの彼らは、手伝った相手からの感謝に加えて、先生からの称賛ももらいます。
「手伝ってあげたのね。優しいね」
そうすると、自分の行動がまわりの人に認められたわけですから、嬉しくなってさらにどんどん手伝ってくれるようになります。
あの子の分も、この子の分も…。
そして、やがてこういう時が訪れます。
「ちょっとー!自分でやろうと思ったのに!やめて」
と、相手からのまさかの発言。
でも、先生だって褒めてくれるんだもん、いいことのはずだ!と、また他の子を手伝うも、やはりやめてと言われてしまう…。
そうならないためには、手伝うことはとても素敵なことだけれど、相手が手伝って欲しいかどうかを確認することも、一緒に伝えてあげるといいです。
「◯◯ちゃん、手伝おうか?」と、先に聞くように促してあげるのです。
すると、相手が必要な時に自分の得意を生かして手伝ってあげることができるので、結果winwinになりやすいのです。
私がクラス担任をしていた時は、年中の時からその点に気をつけて子どもたちに声かけをしていました。
年長の後半になると、お互いに手伝う/手伝ってもらうことに関して自分たちで調節できるようになっていました。
1個だけ手伝ってあげたり、手だけ添えてあげたり、時には「頑張れ〜」と応援してあげる姿なんかもありました。
クラスの中だけでなく、親子間や兄弟間でも、まずは相手が手伝いを求めているのかどうかを尋ねる。こうしたことを大切にしてあげるといいと思います。
手伝う、という基本的には素晴らしいことが、ただの優しさの押し売りにならないように、相手の気持ちも知ること。
そうすれば、思いやりの連鎖が自然とできてきます。
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