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【子育て】こんな時どうする?#20 どう愛せばいいのか分からない?
我が子がお腹の中にやってきた時から、子育ては始まります。
子どもを産む。
その一言で表せるほど、妊娠・出産は単純なものではありません。世の中の多くの人が、子どもを産み、子育てをしているけれど、その子育て環境といえば100の親子がいれば100通りの形があります。
そして、その前に。
子どもを産むまでの状況も、本当に様々ですよね。長い間望んでいたけれどなかなかできなくて、やっと授かれたという場合もあれば、子どもを産むつもりはなかったけど妊娠したことをきっかけに結婚へ、という場合もあります。また、なかなか人には言えないかも知れませんが、望まない妊娠からの出産…という場合も存在する。
それら、どんな状況でもいっしょくたにして、そして当然のように「親とはこうあるべき」「子どもに無償の愛を注ぐべき」などと言ってしまうのは、簡単ではあるかもしれないけれど、私はもう少し1組1組の親子に寄り添いたいと思っています。
愛したくたって、愛せない状況があるかもしれない。
どう愛していいのか分からないのかもしれない。
愛ゆえにうまくいかなくなっているのかもしれない。
そういったそれぞれの思いを大切に、子育て支援ができればと思っていますが、その前に大前提としてお伝えしていきたいことがあります。
それは、
子どものことを知ろうとすること
まず、ここからだと思っています。
例えば、好きな人ができたらその人のことを知ろうとしますよね。もちろん、一目惚れなどで、気付いた時にはもう大好きで…という状況もあるかもしれませんが、それでも、その人はどういう人生を送ってきたのか、何が好きで何が嫌いなのか、何を大事にしているのか、どんなことで笑顔になるのか…。
そうやって興味を持ち、だんだんとその人を知っていき、次第に関係ができていくものだと思います。
自分が好きになった人に対しても、そういった段階を経て好きになっていくものです。そして愛するようになる。
妊娠して、まだ出会っていない我が子に対して、いきなり無条件で愛そうとするよりも、「生まれてくる子はどんな子だろう」「どんな顔をして笑うんだろう」「どんな風に話すようになるんだろう」と、知ろうとすることできれば、それが愛情の始まりなのではないでしょうか。
お子さんが1歳、2歳と育っていく中で、「本当は子どもが苦手で…」「どう接していいか全然分からなくて…」「なんて声をかければいいのかわかりません」といった声もよくお聞きします。特に一般的にイヤイヤ期といわれる時期などは、特に子育てに迷う場面もあるかもしれません。
そんな時も、この子はどうして、何に、イヤイヤしているんだろうか。じゃぁこの子がイヤイヤしていることに対して、親の私は何にイライラしているんだろう、と自分と子どもの両方に興味をもってみる。一度フラットに眺めてみる。少し様子を見てみる。
すると、少し肩の力が抜けたり、これまで見えていなかったお子さんの姿や表情に気づき、「あ、これが嫌だったんだ」「あ、本当はこれが好きだったんだ」などの発見があるかもしれません。
ここに書いたことは、もしかしたらきれいごとなのかもしれません。そうすることが難しい人もいるかもしれません。
それでも、1組でも多くの親子が、よりお互いを好きになって、楽しく、幸せに過ごしてほしいと思うのです。幸せというのは、喧嘩をしないとか、いつも笑顔でいないといけないとかそういうことではなく、親子がお互いを知り、かかわり、時にはぶつかり合いながら、ともに人生をすすんでいく。
そんなお手伝いが少しでもできたらと思い、このシリーズの記事を今日も書いたのでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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