誰にも言えなかったけど、普通に嫌いだった上司の話
私は人当たりがいい。
人からあまり嫌われることがない。人から嫌われたくなくて、嫌われるのが怖くて、嫌われる勇気がなくて、人に嫌われない努力を人一倍してきたからだ。
一方で、人を嫌うこともあんまりない。あんまりないのだが、
人に対して疑問を抱くことがしばしばある。
ひねくれ者なので、「みんなが当たり前」と思っていることを「そうなのね当たり前なのね」と納得するのが嫌いなのだ。前ならえはもちろん、組織によくある右向け右が得意でない。
そして組織特有の「権威のある"上"の人間には逆らってはいけない」という風潮も嫌いだった。ここいら体育会系の界隈にはしばしばみられる風潮だった。
いやもちろん組織とはいわば特定の目的を共に目指す秩序を持つグループなので、このグループを成り立たせるにはこの仕組が当たり前だと理解している。長がいて、指示を出して、遂行する。もちろんそこに逆らうという行為がタブーとされているのもわかるのだが、そもそも意見すらも言えない雰囲気があった。「この人はすごい人だからこの人の言うとおりにしなきゃいけないのね!!!」という絶対的な圧があった。あとは「この人に意見を言うにはこれくらいまでのレベルに自分が達していないといけない」という感情。この時点で自分が思考停止してしまっていることに気がついて、このままだとヤバいと悟った。
私は全く関係なく自分の夢のために当時の職場を退職したけれども、本当あのとき辞めてよかったと思う。辞めてなかったらきっとあのまま精神崩壊していた気がする。笑
ちなみに私が退職したあと、権威を振りかざして頂いていた素晴らしい上司は「〇〇(私)が辞めたのは非常に惜しかった。」って本当にありがたいことに言って頂いていたらしい。
それを聞いたときの私は
「は???じゃあ最初からそう言っとけば???」
の一択だった(本当に本当にバチボコに失礼)
この世の中に色んな感情表現があるが、「言わなくても伝わるもの」ってまじで割と都市伝説だと思う。いや肌感とか雰囲気とか日本特有のそういうのはあると思うけど、リアルに言わないと伝わらないことの方が多い。
いいことも悪いことも、言いたいときにはっきり伝えておくべきなんだと思う。そうしないと相手には一生伝わらないし、「言わなくってもわかるよね」の精神は本当に危ないから極力しないようにしている。
あとはこれも極端な話なのだが、"自分が活躍できる場所がここではない"と思ったら瞬時に転職すべきだと思う。
「いや○年は勤続しないと〜〜」
「次の職場が〜〜」
「○○の紹介だから〜〜」
とか色んな心配事があると思うけど、もう自分が違うと思ったら新しいことをしたらいいと思う。こんな変人は私だけか。笑
こどもがいる、とかだとまた話は変わってくるのかもしれないが、基本的に自分の人生は誰かのためじゃなくて、自分のためのものだから自分が幸せであり自分が満足できることが大切なのではないかと常日頃思う、フリーランスかめきちであった。