こどもたちの目に入る光はきっと、眩しすぎている。
『自閉症の僕が跳びはねる理由』の著者、東田直樹さんの紡ぐ言葉が大好きだ。
なるほど。
その人の行動にはその人の理由がすべてあるんだ。
私達の行動にもすべての理由がある。
目の前のこどもが行うことにもすべて、理由がある。
反り返りが強いこどもを見て、昔は
「後弓反射が生じている」「背部の筋緊張が高い」「痙性が強い」と
こどもの疾患特性のものだと解釈をしていた。
しかし今、たくさんのこどもを抱っこして、たくさんのこどもに教えてもらって気がついた。こどもの反り返りや体のつっぱりはこどもの障害のせいではないんだと。様々なことから引きおこる不安定さと不安と不都合と不快から行われるこどもの「行動」なんだと感じることができた。なのでこの
不安定さと不安と不都合と不快を取り除くとほとんどのこどもの反り返りは落ち着いてくれる。
私はなんて今まで、こどもの現象を捉えずにこどものせいにしてしまっていたんだと、反省している。
*
セミナーを行ったり、講師をしていてよく
「筋緊張のとりかたを教えて下さい」
「こどもに効果的な発達の促し方を教えて下さい」という質問を受ける。
今、こういう質問がくると
「はいはいはいはい、待ってました」
といわんばかりの超絶ドヤ顔をして以下の説明をする。
そもそも、人間の発達はピラミッド状で表現をされていて、
このピラミッドの土台となる部分をすっとばすと大抵がうまくいかないのだ。
すっとばすと大抵がうまくいかないことの理由については以下記載済。
私達が提供している支援はこどもたちの感覚と、体と、心にあっているのだろうか。
私達が今見ているこどもは、一番はじめの土台の睡眠や呼吸のバランスはちゃんと取れているだろうか。
「直線的に光が目の中に飛び込んで来るので、あまりに光の粒が見え過ぎて、目が痛くなるのです」と、東田さんはいう。
こどもたちにとってその光は眩しすぎやしないだろうか。
こどもたちにとってその音は大きすぎやしないだろうか。
こどもたちにとってその行動は本当にしなくてはいけないものなのだろうか。
私たちが行っている支援は、私たちが照らしているその光の粒は、こどもたちを痛めていないだろうか。苦しめていないだろうか。
たくさんのことを教えてもらうこどもたちを目の前にすると、
今日も私のせすじがピンと伸びる。
⇣今回引用させて頂いた東田さんの本です。
⇣反り返りについての解説動画です。
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