アンチコンビニ ~我慢するということ~
無性に走りたい。波乗りしたい。冒険したい。
でも、仕事がある。雨が降ってる。寒い。時間がない。
欲求をかなえようとする時、それに立ちふさがる壁が出現することがある。
僕は、その壁が嫌いではない。むしろ、その陰の要素(時期)も大事にするようにしている。
夏があるから、冬が恋しくなり、冬があるから、夏が愛しいと感じられる。
花が咲かない時期があるから、一時期だけ咲く花が、より美しいと感じるのだ。
できない時があるからこそ、できる時の喜びを高めることができるのだ。
だから、晴天のもとで、走れるということ。波乗りできるということ。温かい日があるということ。生きているということ。
当たり前の幸せを、いかに実感することができるのか。
だから、24時間、365日かわらないサービスを提供し続けるコンビニは正直、好きじゃない。もちろん、社会に大きなカルチャーを産み出し、今やなくてはならないものになっていることは認めるし、自分も恩恵に預かっている。だけど、なくなっても僕は困らない。
好きな時に、好きなものを、好きなだけ享受できる環境は、我慢することを忘れさせ、休むことを許されず、当たり前にあるものの価値を薄れさせる。
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