第35号 2022.02.15
■ 摂取エンタメ記録
Reading:『文藝 2022年春季号』
- ダンティール・W・モニーズ 岸本佐知子 訳 「敵の心臓」
痛快だった。
この母は娘を守るためにどんなことをするのか(または何もしないのか)。それはおおかた娘の目から見たらみっともなくて滑稽で憎い足掻きに違いない。そう思いながら読んでいた。
完全に裏切られた。読み終わった今はもうタイトルを見ただけでゾクゾクする。
初めは状況が掴めなかったのもあってつっかえつっかえ読んでいる感じだったけれど、ラストに向けてはもう止まらなかった。
短編集『Milk Blood Heat』、楽しみ。