第26号 2022.01.31
■ 摂取エンタメ記録
Reading:『文藝 2022年春季号』
- 金原ひとみ「愛を知らない聖者ども」
『蛇にピアス』が芥川賞を受賞したとき、私は小学生だった。それを読んだ時期を正確には思い出せないけれど、成人する前であったことは確かだ。金原さんが『蛇にピアス』を書いた年齢を超えた今読んだら、昔とは違う感想を抱きそうだなと思う。とはいえ昔読んだ時の感想はどこにも残っていないのだけど。
「愛を知らない聖者ども」は、私にとって10年以上ぶりに読む金原さんの著作になった。芥川賞受賞当時、同時受賞の綿矢りささんとともに、若い作者であること、若者ならではの視点で描かれていることが強調されていたように記憶しているが、女子中学生の一人称視点で描かれた今作も、その女子中学生の語りにまったく違和感がなく(どころかあまりにもリアルで)、面食らってしまった。
読みながら、文章が勢いよくカラコロと転がっていってしまい、理解する脳が追いつかない感覚に戸惑った。意識的に読むスピードを遅くしようと思うのだけど、文字がそれを許してくれない、みたいな。そしてそれに気づいたとき、「ああ、私も女子中学生だったとき、こんな風に脊髄反射的に喋ってたかも…」と思った。それほどにリアルだった。
パパって不思議だ。でもそれ言ったらママの方がもっと不思議なのかもしれない。
私はもうすっかり大人の年齢なのに、ひとりの人間としての母をまだ認められていないのかもしれないと思う。そういえば、母個人の希望・願望のようなものを見たことがこれまでほとんどない。これから先、私が「母である母」以外の母に出会うことはあるんだろうか。
(自分が中高生のときにスマホがなくて良かったな…)
Watching:
- 『ヴィンチェンツォ』16-17話
クライマックスに向けての面白くなり方がすごくないですかヴィンチェンツォ…カサノファミリー(ユニフォーム姿Ver.)を見てア〜好き!となった。あれはズルいです。
- [2020 MAMA] NCT_RESONANCE | Mnet 201206 방송
去年友人にNCTについて教わったときに紹介してもらったパフォーマンス動画を改めて見た。以前よりはほんの少しNCTの解像度が今見てみると見どころが多すぎて目が追いつかない。ショウタロウ、ウィンウィンが好きという自覚はあるけれど、これだけ人数が多いとまだ別の可能性があるかも…とワクワクする。早く全員把握したい。今日気づいたところとしては、最初の一言ずつ話すところのマークさんの声が良い。アベンジャーズみたい。
ところで降臨するテヨンさんを久しぶりに見たわけだけどやっぱりすごいインパクトだった。