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ハヤブサ消防団の花火大会

花火に行った。
小学生の時だけ住んでた町、というか集落。

偶然、フェイスブックでつながった学校一の秀才先輩経由でつながり、実に40年ぶりに集落の花火を味わった。
秀才先輩は、今IT業界で、集落と東京を行き来している生活だという。
花火大会では、IT関係にとどまらず、電気関係全般+司会といった役回りだ。

9人しかいない同級生。
学年一(といっても9人だが)の頭のいい友人が、よく来たねと寄ってきてくれた。
気さくに、しかも、今の生活を思わせる丁寧な対応をいつもしてくれる。
お互い小学生の頃の呼び方で、気楽な時間を過ごす。
今度またゆっくり飲みたいものだ。
ちょうど、僕たちが一緒にいた頃の年頃の長男が、ジュースをねだっていた。

複式学級の一つ上で同じクラスだったガキ大将は、五百円玉貯金をジップロックに100枚ほど入れて歩きながら、みんなにハイボールを奢っている。
豪快だが、いいお金の使い方だなあと感心した。

いつも同じ通学路の先輩は、
全然変わらないねなんて言いながら、僕のあの頃の怪我のことや、家族のことを覚えていてくれた。
ここには覚えてくれている人がいる。嬉しい。
あの頃、それ以上ないぐらいの姿勢の良さで、傘もピシッと巻いて、シャンッと歩いていた面影を思い出す。
お互い、おっさんになって少しだれているが…

町一番の出世頭、国会議員になった元生徒会長は、僕のことを知ってか知らずか、「どうもどうも」と愛想よく迎えてくれた。
「お父さんによろしく」なんて言いながら、世間話を親身に聞いてくれる。

小さな集落で百人ぐらいのための花火は、30分続き豪勢だった。
町の消防団が、講習を受けて自分たちで上げる花火の、贅沢な時間を味わった。

今年の夏は、ハヤブサ消防団の贅沢な花火を楽しませてもらった。


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