劇場版 Free! the Final Stroke 前編

こんばんは。ちきゅーです。

また更新頻度下がってたなとふと気づき反省。自分の感じたことはすぐ文字にしとかないと忘れちゃうポンコツなことが22年生きてきて分かったので。

今日は昨日おかわりしてきた劇場版 Free! the Final Stroke 前編について残しておこうと思う。1回目終わり書こうと思ったんだけど、あまりにも衝撃的な終わりで1週間近く感情を引きずってたし、なんならその衝撃で他のストーリーが吹っ飛んでしまった節があったので、2回目見終わったこのタイミングで書き始めた。

もちろんガッツリネタバレあるので、まだ観てない人は回れ右推奨。

端的に言うと、とにかく終わった瞬間、「えっ?」しか言葉が出てこない。「このまま、来年4月まで結末わからないまま宙ぶらりん????うそ????辛すぎる」というのが一番最初の感想だった。

本編はTVアニメシリーズ『Free! -Dive to the future-』及びその総集編『Free! -Road to the world-』の続きの話。

大学1年生の遙たちが日本代表として世界の舞台で泳ぎ戦う。

この映画で外せない言葉がある。Free! (1期)でも冒頭に遙の口から紡がれるこの言葉

「十で神童、十五で天才、二十歳過ぎればただの人」

それこそFree!では、この後に「早くただの人になりたい」と続ける。この頃の遙は、中学1年生の春に打ち負かしたことで凛が水泳をやめるきっかけをつくってしまったことに後ろめたさを感じていて、自分のフリーが評価されることをあまり好んでいなかったと思う。だからこそ、早く『ただの人』になりたかったんだろう。

でも、これまでのシリーズでかつての仲間たちと再会し泳いでいくうちに、遙はより強くなって仲間たちと世界の舞台で泳ぐことが目標になっていった。

その中で、この「二十歳過ぎればただの人」という言葉が知らず知らずのうちに呪いのような言葉になっていったんだと想像できる。

「二十歳までに何者かにならなければ、ただの人になってしまう」

この言葉を多くの場面で口にし、一人もがき葛藤する遙が映画で見てとれる。(1回目序盤で出てきた時はそんなこと思いもしなかったけどね)

ある意味、この言葉を軸に遙たちの最後の物語を紡ぐために、このタイミングを映画にしたんだなあと。Free!のときからこれ想定してたの?!?!って正直思った。物語を作る人はすげえ。

目標にしてきた世界大会。遙はフリー100mで出場する。今までのシリーズでは結果がわからなかったフリー100mの日本代表選考会。その結果、金城と遙が通過し、凛は惜しくも代表になれなかったことが序盤で描かれる。しかし、凛はバッタ100m、郁弥もブレ100mで出場権を獲得しており、遙とともに戦う。

しかし、凛や郁弥は予選すら通過できず、悔しさを滲ませる。予選を通過した遙も、準決勝で同組だった世界トップのアルベルトの泳ぎに心乱され、メダル獲得には及ばなかった。

遙、凛、郁弥はそれぞれ今よりもっと強くなると練習に励むようになる。遙はコーチの龍司に「何かを捨てなければ強くなれない」と言われつつも、「俺は何も捨てません」と返す。シリーズを通して、遙が仲間と泳ぐその尊さ、力強さを実感していて、仲間を大切に思っていることが感じられた。

年末の忘年会後、皆が地元に帰っていく。岩鳶小学校の桜の木の前で、遙は凛と鉢合わせる。そこで、凛の口から「プロを目指すために、次の世界大会はバッタに絞ってエントリーする。郁弥も同じように決心した。」と告げられる。次の世界大会も凛と郁弥とフリーで切磋琢磨していけると思っていた遙にとってそれは衝撃的なことだったように感じる。一人でアルベルトと戦っていかなければならない寂しさなのか、遙は凛に対して「また俺を置いて行くのか」「バッタにはアルベルトがいなくていいよな」と続ける口をついてしまう。その結果、凛とすれ違ってしまう。遙は龍司に「全部捨てます」と言い、合宿に行き連絡が取れなくなるところで終わる。

凛の「今のお前なら(この選択を)分かってもらえると思っていた」という言葉も切なかったし、家に帰った後「関係ねーわけねーだろ…」って言ってるのも本当に胸が締め付けられた。遙は遙で、「もうすぐ自分はただの人になってしまうのではないか」という焦りの中で、一緒に泳げない寂しさからか思ってないことまで言ってしまい、涙を溢す様子が見てて辛くなった。後に引けなくなったしまった遙が言った「全部捨てます」の言葉が、私の心に突き刺さった。さっきまで「全部捨てない」って言ってたのに、そう言わないとやっていけないこの状況がもう辛かった。

今はどうか後編でみんな幸せになってくれと願うばかりだ。みんなが笑顔でいてほしい。ほんとうに。

シリアスな部分の話をしてしまったけど、序盤の合同文化祭とかで凛と郁弥が張り合ってるところとかまじでかわいい!になったので幸せだった。

この序盤のあまりに楽しくてしあわせな気持ちから、ラスト突き落とされたから感情の落差がすごかった。本当に1回目見たときは呆気にとられて、1週間くらい余韻で何もできなかった。

また今週も友人と観に行くから、なんかあったら追記していきたいなー

Free!は、私が高1でオタクになって最初期にハマったアニメコンテンツだから、なんともいえない思い入れがある。テレビシリーズや劇場版を何度観てもやっぱり好きだなと再確認してしまう。放火事件とかコロナとか色々と、本当に止まったり、やめてしまうには充分な理由が沢山あったと思うのに、こんな素敵な物語を届けてくれた京都アニメーションの人たちに感謝の気持ちしかない。ほんとうに、この作品を創り上げてくれた全ての人たちにありがとうの気持ちを伝えたい。

おわり





 

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