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彼氏が大好きだという日記

本人に伝えるのが恥ずかしい。

私が過去に付き合っていた人は、もう連絡先は消したし、SNSも繋がっていない。
みんなこの世には存在しなかったことにしている。
でも、たまに、本当にたまに、思い出すときがある。

大学1年生のときに付き合っていた人は、私が好きなアーティストのライブに行くと言うと、「そいつのどこがいいの?」「俺とどっちが大切なの?」と言ってきた。
別に私の好きなものを好きになってほしいとは思わない。けど、否定はしないでほしかった。

彼氏は、「太郎ちゃんが好きなら、それでいいと思う」と言ってくれるのだ。
共感じゃなく、ただ私が好きなものを好きだと言わせてくれる。
だから、私は今日も自分の好きなものや、好きなことを好きでいられる。

大学2年生のときに付き合っていた人は、歩くのがとにかく速くて、手を繋いでいても小走りになるぐらいだった。もう少しペースを合わせて欲しかった。でも、「歩くのが速いよ」とは言えなかったのだ。なんでだろう。

彼氏はペースを合わせてくれる。
「歩くのはやーい」って言える。なんでだろう。
あの時は言えなかったのに、彼氏にはなんで言えるんだろう。

彼氏とお付き合いする前に付き合っていた人は、いつまで経っても心にへばり付いて取れない、呪いみたいな言葉をくれた。(いらねえ)
「お前の化粧、俺の中学の時の元カノと同レベル」
「なんで髪切っちゃったかな。長いのが好きだって言ってたよね」
「好きの反対は嫌いじゃなくて無関心だからな。俺からLINEが来ないと思ったらそういうことだから」
存在は消したはずなのに、言われたことは今でも覚えてる。

彼氏は、
「付き合い始めたときは化粧とかよくわかんなかったけど、今はしてるってわかる!どっちもかわいいね」
「髪短くしたのも似合ってる。太郎ちゃんがしたい髪型をすればいいんだよ」
「大好きだよ」
どうしてこの人は、こんなに愛をくれるんだろう。

仕事で落ち込んだとき、新しく推しができたとき、マイペースになってしまうとき、「きっと過去の人にはこう言われるだろう」と考えてしまうときがある。大切なのは今なのにね。

この前、彼氏の家で寝ていてヨダレを垂らしてしまった。起こされたとき、彼氏がティッシュで口元を拭いてくれた。愛だなと思った。
出張した帰りに家に泊めてもらったら、ケーキを買ってきてくれていた。何の記念日でもないのに。
消えてしまいたくなったとき、お風呂で泣いていたら、何も言わずに口にブラックサンダーを入れてきて髪の毛を乾かしてくれた。
私が作った料理を美味しいと言ってくれる、行きたいと言った場所を覚えてくれている。

上司と話してて、「言いたいこと我慢するのは良くないけど、相手が言える雰囲気を作るのも大事だよね」という話になった。ああ、彼氏はいつも私の話を聞こうとしてくれてるな。何かの途中で、ぽつりぽつりと話し始める私に耳を傾けてくれる。

私はあなたに何かしてあげられているのだろうか。
10億年生きてほしいなと祈るぐらいしか出来ていない。これからも、一緒に美味しいご飯が食べたいです。

もうなんかキリがないから、このへんで。

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