大空を舞う夢を見た話
マジメな話を、させてください。
少し前の話になります。何かの偶然に下のパンフを見かけました。
1943(昭和18)年に十和田湖に沈んだこの機体を、10年前なんと69年ぶりに引き上げたたんだそうです。旧陸軍の双発(プロペラ2基搭載)型練習機。どうです?胸に残る少年のココロがワクワクしませんか。今回が最後の展示だということで、電車で立川(新宿からJRで30分くらい)に向いました。
立川といえば、デカい自衛隊基地があります。箱根駅伝の予選会をやったトコですね。ほかにもシンゴジラの劇中、都内が壊滅した時の臨時本部が設置された場所です。なんか広い。東京都内とは思えない贅沢な敷地感のある場所です。駅から歩いて10分ほどで展示会場の立飛リアルエステートさんの敷地に着きました。
順に見ていくと最後に展示の目玉、引き上げられた↑の練習機が静かにたたずんでいました。だだっ広い格納庫のような建物の中は薄暗く、ライトに照らされた機体は風雨、いや十和田湖の水につかって外板(機体の表面を覆う鉄板)がボロボロの状態でした。歴史の名残を感じさせてくれます。
↓飛行機正面、機体軽量化のために外板が薄いのでしょうが、腐食が進んでボロボロです。
↓左の主翼部分。後ろの舵の部分ははげ落ちています。紅色のマークに歴史を感じます。
↓穴の開いた機体後方から撮った機体内部。骨格だけ残ってます。ライトの明かりが木漏れ日のようです。
↓羅針盤、らしい。どうやって使うんでしょうね。レンズらしきトコを覗いても何も見えませんでした。
眺めていると、何かしら神秘的な心地にすらなります。ジブリのラピュタにも通じる朽ちた美しさを感じます。一方で戦争の歴史が現実のものであったことを実感させてもくれます。当時この練習機を操った若者たちはどんな思いで空を飛んだのでしょう。平和に慣れた現代を生きる我々には想像もつきません。
平和な世にあっては既に不要なモノではありますが、歴史を語る貴重な墓標としてこれからも余生を過ごすのでしょうね。
それにしても、旧式のアップル製品とか旧型のバイクとか、かつての機械たちにはなにかしら愛着を感じさせる魅力があるように思います。手作り感なのか、手触り感なのか、現代の機械には愛着を感じにくいのは何故なんでしょうね。
残念ながら今回で展示は終了だそうです。いつか開催される機会があれば、ぜひどうぞ。
↓隣の昭和記念公園はとても広く、秋の銀杏並木がきれいです。ライトアップを見に行ったのですが、開催は明日からでした…悲しい。
さて、この一式なんとか飛行機ですが、いったいどんな飛行機だったんでしょうね。こういう時こそchatGPT!
途中通りかかったソラノホテル。すっごい良い感じ。高そ。