
【湯を沸かすほどの熱い愛】を観て。
この映画は何度観たかわかりません。
自分の中で、何かわからないけど色んなものが溜まっていたりたくさん泣いてデトックスしたい時には決まって観る映画です。
人の強さと、温かさと、儚さ全てをちゃんと感じる事ができる作品です。
ざっくりのあらすじです。
ストーリー
夫の一浩とともに銭湯を営んでいた双葉は、夫の失踪とともにそれを休み、パン屋店員のバイトで娘の安澄を支えていた。ある日職場で倒れた彼女が病院で検査を受けると、伝えられたのは末期ガンとの診断であった。2~3カ月の余命しか自分に残されてはいないと知り落ち込む双葉だったが、すぐに残されたやるべき仕事の多さを悟り立ち上がる。
実は、ネットを観ているとこの映画は賛否が行き交っています😅
確かにつっこみどころはあるんですが、この作品のジャンル【ファンタジー】として観るようにしているので、深堀らないようにしています😄
ぜひぜひこの映画観たことない方に観てほしいのであんまりネタバレはあまりしたくないので感想を少々。
キャスト
主演:宮沢りえ
全てのキャストについてはここでは割愛させていただきますが、主演の宮沢りえさんについて😄
やっぱり美しい!!
この作品では「お母ちゃん!」と呼ばれているんですが今までの日本の「お母ちゃん」の概念を覆えしたお母ちゃんです😄
とはいえ映画を観るとちゃんと「お母ちゃん」なんです。
年齢も近いので、宮沢りえさんは世に出てきた時からほんとにほんとに可愛くて大好きで今も一番大好きな女優さんです!
『紙の月』でも、美しいのにどこか冴えない女性が!なんと!という役どころでしたがやはり美しい!!
日本が誇れる女優さんだと思ってます。
他キャスト
ダメ父ちゃん役は、オダギリジョーさん。いい意味でこの人にしか出せない空気感が絶妙でいいんです。
この映画には【悪】が存在しないので、このダメ父ちゃんなんだけどにくめないどころか応援したくなっちゃうようなこの抜けた空気感はオダギリジョーさんしか出せないんだろうなぁと思っちゃいました😄
思春期なのにどこか大人びてるけどでも子供!を演じた杉咲花さんも素敵でした。
麻婆茄子をあんなに美味そうに食べられるとこっちもたまらなくなり我が家でも麻婆茄子の頻度が上がったくらいです😄
これまでも迫真の演技にはずーっと注目してきました。これからも応援していきたい女優さんです。
他にも、松坂桃李さんや駿河太郎さんなどキャスト陣が豪華なのも注目どころだと思います!
ストーリー感想
余命宣告
このストーリーはここから始まる
あなたの余命は2・3ヶ月ですと宣告。
あなたならどうしますか・・・
わたしは何度この映画を観ても自分ならどうするのか答えは変わりません。
『仕方ないよなぁ・・・』と思いながら変わらず最後の日まで過ごす事しかできないんだろうなと思います。
そこで現れるのがその人の強さなのかなって思うんです。現実を受け止めて最後の日までにやらなきゃならない事を決めて行動する。
同じ現実を受け止めるでも、ビクビクしながら気力をなくして最後の日まで何もしないとは違いますよね。
もお3ヶ月しかない終わった。と思うか、あと3ヶ月でやらなきゃ!と思うかの違いなんでしょうね。
双葉(宮沢りえ)の決めた事は全て人の為でした・・・
自分に子供がいたら同じ考えに至ってたかなとか、逆にすべて捨てて残りの時間は自分に使う!!
とか突拍子もない行動で強さの乱用してしまうのか・・・
自分では、いつ何があってもいい生き方はしているつもりなんだけどいざとなったら3ヶ月泣いて終わるかもしれないです・・・
アラフィフになり、色んな面で10代、20代の頃とは違います。いつどんな現実も受け入れられる強さを身につけなければいけないなって思います。
強さと優しさを兼ね備えているときっといくつになっても美しくいれんぢゃないかなって思います。
いじめ
安澄(杉咲花)が学校でいじめにあってたのですが、そのシーンはわりと残酷に描かれています。
喧嘩シーンとかは平気なんですが、弱いものいじめシーンは苦手なので見てられるないくらいリアルだなと感じます。
不登校になりつつあった安澄だったが、イジメに負けない子にする事目標の一つにあった双葉は、不登校は絶対に許さない。
どんなに酷い目にあって帰ってきても翌日には必ず学校へ行かせる!
わたしだったら、大事な子供がまたボロボロになって帰ってくるのをみるのが怖い。
『行く必要ないよ!』の判断しちゃいそうです。
どうやって想像、妄想しても無理矢理行かせる事はできません・・・でも見るのが怖いっていうのは自分の都合ですよね。
自分が居なくなったあとこの子が困らないようにという思いだったんだなと感じます。
寂しくて悲しくて辛い思いをして帰って来たら全力で抱きしめる強さもまた美しいと感じた瞬間でした。
親だって、イジメにあっているのわかってて行かせるのも勇気と強さ必要ですよね。
イジメはどうしてなくならないんでしょうか。
よく「いじめられる方にも原因がある」とか聞く事がありますがそんな事あるはずなくて、いじめていい事なんてどんな時だってないですよね。
例えばどんな時に親が子供に「〜の理由があるから〇〇ちゃんはいじめていいからね😄」なんて言う場面がありますか。
相手の立場になって物事を考えられたら世の中もっと平和になるよねっていつも思ってます。
話しがそれました・・・
旦那の蒸発
ここの銭湯のご主人(オダギリジョー)は湯気のように蒸発してたんです。
探してはいたんだけど、日々の生活に追われ探してばかりもいられません。
普通の女なら血眼になって泣き喚いて探してたんでしょうが、夫の蒸発に寄って生活の糧である銭湯も休業しなければならない、娘と生きていく為パートに家事。
蒸発旦那をいつまでも探してる時間も暇もお金もありませんよといったところでしょうか。
でもどこか自信に満ち溢れていてメソメソクヨクヨもせずどんと構えていてそのうち帰ってくる!と信じていたのかなというのもわたしには垣間見えました。
そして戻ってきた時に受け入れる強さの中の優しさ。
見習いたいものです。
わたしなら受け入れ拒否ですね💦
実に小さい人間です・・・w
まとめ
小学生くらいの時に【死】について物凄く考えた時期がありました。
テレビではノストラダムスの大予言ブーム。
【死】はどういうことなんだろう。
死んだら【自分】てどうなるんだろう。
どこにいくんだろう。
と漠然とした怖さと不安に襲われていた時期がありました。どうやって解決したのかも覚えていませんが、今この年齢になり【死】との向き合い方は違っています。
それはそれは考えただけで寂しいし怖いけど・・・
気付かないふりもできないし、避けても通れないし。
そして今は、できるだけ笑っていたい。
わたしの事を思い出してくれた時に『あの人いっつも笑ってたよね😄』って言われたいなと思ってます。
『あの人いっつも不機嫌で怒ってたよね』なんて言われたくないですよね😂
そして、ほんとに自分の最後の瞬間に自分の人生を振り返って『幸せだったな』って思いたい。
極上の幸せではなく、なんだかんだ色々あったけど幸せな人生だったなって思える程度の幸せでいいんです。
近頃はこれを目指して毎日生きてます。
これも一種の終活なんでしょうか😄
それまで全力で生きます❣️