#ビートルズを語る資格
がトレンド入りを果たした。奇しくも一昨日、ザ・ビートルズ『プリーズ・プリーズ・ミー』の記事をアップした後のことだ。決してその炎上を意識して書いたわけではない。事の発端はビートルズ関連の著書を手がけるライターが自身のFacebookで「ゴールド・(パーロフォン)レーベルのモノラル盤で持っていないヤツに、ビートルズを語る資格なんかないよ。」という暴論を投稿した件だ。これがX(旧Twitter)で拡散されてしまった。非難轟々だ。素人にしてみれば訳の分からない話である。さらにこう続ける。「いまなら30万、少し劣るのでよければ15万だ。オレが88年にロンドンで買ったときは2万ちょっと。早く気づいたヤツの勝ちなんだよ。」と締め括られているがこれは自慢話にしか聞こえない。思わず失笑してしまう。所詮レコードは録音媒体なのでステレオかモノラルかで極端な差異はあれどプレス違いマトリクス違いの観点で語るならそれは微々たる差異しかないマニアの世界だ。『プリーズ・プリーズ・ミー』は時代に応じて進化を遂げてきた。なかでも2009年リマスターはデジタル技術によるノイズ除去などで大幅な"化粧直し"が施された。これには異論もあっただろう。原理主義者の観点で言えば色々聴かされてきた中で旧規格が最高という結論に至るのだろう。その気持ちは分かる。ただそれは個人の感想に過ぎない。色々ある録音媒体の中でその違いを愉しむのも一興だと思っている。勝ち負けは関係ない。皮肉なことに炎上したTLにはビートルズを語る内容で埋め尽くされた。
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