新星堂
というCDショップがあった。今でも存在するので過去形で語るには申し訳ないが、かつては贔屓していた店だった。楽器ショップも展開されたり、輸入盤CDにも独自の日本語帯を付けるなど企業努力ある店だった。なかでもPAUSEというフリーペーパーだ。読み応えあるロングインタビューが掲載されていて、好きなアーティストが載ってる号は手に取り保存していた。30年前の坂本龍一や23年前の竹内まりやのインタビューを改めて読み返すと平成も遠くなってしまったと感じる。2010年代を境に新星堂は軒並み閉店してしまう。公式サイトを調べたら都内に4店舗しか残っていなかった。私がよく通っていた池袋サンシャインシティアルパ店は2007年5月13日に閉店している。その後、アルタ店に移転したものの2021年2月21日に閉店している。赤羽にも新星堂があったが、最近寄ってみたら違うCDショップになっていた。ショップというかむしろコーナーみたいな感じだ。HMVやタワレコなど外資系のショップはかろうじて生き残っているが、個人経営系のCDショップは廃れてしまった。レコードブーム、旧規格CDブームなどと囁かれて新品を扱う店より中古店の需要が高まっているのは皮肉な話である。