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11月9日【ラー麦の日】ラーメンのために生まれて15周年!福岡県産ラーメン専用小麦「ラー麦」と同小麦から開発された「ラー麦麺」の誕生秘話と魅力を紹介

いつもありがとうございます♪『九州筑豊らーめん』です!

突然ですが、
11月9日(土)は福岡県産ラーメン専用小麦『ラー麦の日』です。

そこで今回は『ラー麦の日』にちなんで、皆さんに「ラー麦」とは?から「ラー麦」が誕生するまでの歴史や魅力についてご紹介したいと思います♪

「ラー麦」PRのためのロゴマーク

ところで、皆さんは「ラー麦」って知っていますか?

― 「ラー麦」とは —
「ラー麦」は、全国有数のラーメン県である福岡県がラーメンのために開発した小麦の名称です。
(品種名:ちくしW2号)
この小麦は、福岡県農林業総合試験場が約5年という歳月をかけて品種開発に成功し,2008年10月に福岡県で準奨励品種に採用された品種です。
現在も福岡県内の農家によって限定生産されており、2008年秋から県内で一般栽培が開始され、翌年2009年11月9日から販売が開始されました。

「ラー麦」の特長としては日本麺用で通常9%のタンパク質含有率が12%以上のため麺の形が崩れにくく、麺にした時にコシが強い、歯切れがよい、色がよく、ゆで伸びしにくいなどの特性を備えています。
また、「ラー麦」という名前は、福岡県が公募し、約1600点の中から覚えやすく、響きがよく、親しみやすいなどの理由で選ばれました。

― 「ラー麦の日」とは —
2010年11月9日に販売開始日(11月9日)を”ラーメンの日”に制定されました。

福岡県農林業総合試験場
福岡県ホームページ

★ココで豆ちしき!★
実は福岡県は小麦の生産量が北海道に次ぐ、全国第2位を誇る県でもあります。※2022実績
小麦の生産量の全国計は993,500tで、トップは北海道の614,200t、シェアでは61.8%となっています。
続く第2位は福岡県で7.6%、第3位は佐賀県で5.7%のシェアとなっています。
小麦の生産量の都道府県ランキング(令和4年) | 地域の入れ物

「ラー麦」誕生ヒストリー

― 品種開発の経緯 —
福岡県は「博多ラーメン」や「久留米ラーメン」に代表される全国有数のラーメン県ですが、麺の原料となる小麦粉のほとんどを外国産に頼っていました。
一方で福岡県は全国2位の小麦生産県。しかし当時福岡県で栽培されていたのは主にうどん用の品種でした。
そこで県では、地産地消により福岡のラーメンの魅力を更に高めるため、福岡県農林総合試験場(筑紫野市)において、開発には福岡県内に工場を持つ製粉会社5社が参加し、全国に先駆けてラーメン用小麦の開発に挑戦し、2007年度に「ラー麦」(ちくしW2号)が開発されました。

福岡県ホームページ

「ラー麦」ができるまで(播種から収穫まで)

ラー麦の播種からが収穫までの過程が詳しく紹介されていますので、以下サイトもぜひご覧ください。
▼JAグループ福岡・JA全農ふくれん(公式ページ)
ラー麦ができるまで|ラー麦 ー ラーメンのために生まれた福岡の小麦。

『九州筑豊らーめん』「ラー麦麺」の開発秘話

『九州筑豊らーめん』も福岡県のラーメンチェーン店として、「ラー麦麺」の試作に協力し、独自の麺の開発を進めました。
開発当初は、「ラー麦」自体の品質が現在のように安定していなかったこともあり、麺の色合いや風味など、当社の豚骨ラーメンにあう麺をつくるために、試行錯誤の日々が続きました。
「ラー麦」は、ラーメンに適している小麦であることに加えて小麦本来の香りが豊かなため、「ラー麦麺」の美味しさが引き立つように、既存の太麺(丸麺形状)から平たい形状の”平打ち太麺”へとリニューアルしました。
さらに、”コシ”や”ツルみ”といった食感なども『九州筑豊らーめん』こだわりのスープに合うよう「ラー麦」の配合率を何度も調整しながら、「ラー麦麺」の香りと美味しさを存分に味わっていただける麺の開発に成功しました!

「ラー麦」の小麦本来の美味しさを味わっていただくため、
平打ち形状の太麺にリニューアルしました。
「ラー麦麺」を製造している自社工場では、安心・安全な中華麺の製造を心掛け、
金属探知機などの検査機器を通過後、最後は人の目による品質確認を行い、
美味しい中華麺の製造に努めています。

福岡県ラーメン用小麦普及促進戦略会議で「ラー麦」を使用した試作麺の試食会に『九州筑豊ラーメン山小屋』も参加

2008年9月16日「福岡県ラーメン用小麦普及促進戦略会議」は、ホテル日航福岡(福岡県博多区博多駅前2)に関係者ら約200名を招き、「ラー麦」を使用した試作麺の試食会が開催されました。
この日、製粉会社や小麦粉卸、「山小屋ラーメン」の他にも、「大砲ラーメン」「一風堂」など、福岡のラーメン業界で活躍する25団体、約200名が集まりました。
「ラー麦麺」を味わう試食会では、ラーメンブランドを代表して「山小屋ラーメン」が自社で開発した「ラー麦めん」を会場内で調理し、来場者の皆さんに振る舞いました。
試食のラーメンは、「ラー麦麺」の味を味わいやすくするため、ネギや具材などを一切入れずに、ラー麦麺とスープのみで提供しました。

福岡市内で開催された「福岡県ラーメン用小麦普及促進戦略会議」では、「ラー麦麺」の試食品として麺とスープのみのラーメンを会場で調理し、関係者の皆さんに振る舞いました。

第17回福岡県農林水産まつり ~ふるさと福岡ふれあいフェア 2009~にて「ラー麦」をPRするために屋台出店

2009年11月7、8日の2日間で、「農林水産業をもっと知っていただき、豊かな農山漁村を築き、みんなの『ふるさと福岡』を育てるため」に県民参加の祭典として行われるもの。県などがつくる実行委員会が主催する「第17回福岡県農林水産まつり」が開催され、「ラー麦」のPRのため屋台を出展し、ラー麦ラーメンの試食を実施しました。

第17回福岡県農林水産まつりで「ラー麦」PRのため屋台出店にて試食をおこない、
たくさんの方にラー麦を使用したラーメンを試食いただきました。

<『九州筑豊らーめん』が福岡県を直撃取材!>

現在の”ちくしW2号”の生産量について、福岡県水田農業振興課にお聞きしたところ、2009年当初は492トンだったのに対して、令和5年には7369トンにまで増えているという事で、ラーメン店での取り扱い拡大や、お土産用のラーメンなど物販商品にも幅広く使用されてきているようです。
(2024年10月29日取材)

ちくしW2号の麦穂(出典:福岡県)

『九州筑豊らーめん』グループ店舗でも「ラー麦麺」をお召し上がりいただけます♪

ここまででご紹介したとおり、「ラー麦」はたくさんの人が関わり、膨大な時間をかけて生み出された、とても貴重な小麦です。
『九州筑豊らーめん』のグループ店舗(一部店舗を除く)でも、「とんこつ味噌ラーメン」や、「塩とんこつラーメン」などのメニューで「ラー麦」を使用した”太麺”で提供しています。
また、あまり知られていませんが、通常のメニューでも注文時に”太麺”とご希望いただけたら”太麺”に変更してご提供もできます!
(もちろん、”太麺”を”細麺”に変更も可能です。)
まだ「ラー麦麺」を食べた事がない方も、この機会にぜひチャレンジしてください!
※上記販売メニューについては一部取扱いのない店舗もありますので、詳しくは該当店舗にお問合せください。

とんこつベースに自家製の味噌をブレンドした『とんこつ味噌ラーメン』
※ラー麦配合の太麺(平打ち)を使用
とんこつベースに特製の塩たれベースをブレンドした『塩とんこつラーメン』
※ラー麦配合の太麺(平打ち)を使用

お土産品として開発した『山小屋からの贈り物』、「ラー麦」100%使用の麺にリニューアル!

2014年よりお土産用として商品を開発し、販売をスタートした『山小屋からの贈り物』を、2016年4月に「ラー麦」を100%使用した麺に切りかえリニューアルしました。
福岡県産の小麦を使用することで、福岡県のお土産としてPRしたいと思い、販売場所は限られていますが、空港やサービスエリア、商業施設などでも販売され、徐々にはお求めいただける場所が増えてきています!

常温保存で、「ラー麦」100%使用の麺に加えて、スープも店舗で炊いた豚骨スープを限りなく再現した自慢の逸品です!
もちろん、当社ECサイト『山小屋からの贈り物』でも絶賛販売中です!
ぜひ、一度ご覧いただけると嬉しいです♪

▼自社ECサイト『山小屋からの贈り物』公式ページ
山小屋からの贈り物 ~九州筑豊ラーメン~ 本場福岡の工場より製造直販

「ラー麦」を100%使用した麺と本物の味にこだわった『九州筑豊らーめん』の
豚骨スープがセットになった『山小屋からの贈り物』はお土産品しても大好評です!

11月9日(土)は『ラー麦の日』!
これを機会に「ラー麦」を味わっていただき、
今回ご紹介した「ラー麦」について、少しでも思い出していただけると嬉しいです♪