ポートレート(Model:まいやー)
モデルについて
僕の大学時代の同級生、まいやーです。
同じ学科で同じジャグリングサークルに所属していた僕達。
そのため、やたらと行動を共にしており、彼の留年が決定したまさにその瞬間にも僕はその場に居合わせていました。
母校の卒業生で未だにジャグリングを続けている、貴重な仲間です。
集合
2024年5月11日。
渋谷駅のハチ公前で、まいやーと待ち合わせ。
時刻は0:30。
お昼ではありません。深夜です。
AM0:30です。
金曜日の仕事を終えて、数時間の仮眠を取り、今こうして終電で渋谷駅にやってきたという状況です。
渋谷着の終電に乗ってきたので、当然帰りの電車はありません。
強いて言うなら、次は始発。約5時間後です。
何故こんなことをしているかというと、「誰もいない深夜の渋谷でポートレートを撮影する」というのが今回の目的だからです。
普段は人でごった返している渋谷ですが、終電後であれば話は別。
人の往来が完全に無い、「今際の国のアリス」みたいな渋谷が見られることでしょう。
そんなことを考えながら、
こんなツイートをしたところ、まいやーから「やろう」と連絡が来ました。
コイツもだいぶイカれていますね。
以上、説明終わり。
待ち合わせ場所に行くと、まいやーが待っていました。
全身スーツ姿。
夜なので気付きませんでしたが、ジャケットとスラックスは礼服とのこと。真っ黒です。
さらに手提げのバッグには大量のシガーボックスが入っています。
今日の撮影に対して、かなり本気のようです。
僕も本気で挑みます。
撮影
表参道ヒルズ前(413号線沿い)
どこで撮影したものかと渋谷を彷徨うこと30分。
ほぼメトロ一駅分歩き、表参道ヒルズ前までやってきました。
表参道ヒルズ自体は閉まっているので入れませんが、表参道ヒルズ前に広がる歩道(413号線沿い)が非常に良いロケーション。
遥か遠くまで真っすぐ伸びています。夜なので、通行人は全くいません。
早速撮影開始。
街灯が点いているとはいえ、辺りは非常に暗め。
ジャグリングしているところ(つまり被写体が高速で動く)の撮影にはどうしても1/500以上のシャッタースピードを確保したいところですが、この暗さでは流石に厳しそうです(奥行をしっかり写したいので、クリップオンのストロボ撮影も断念)。
なので、ここでは立ち絵のみ撮影させてもらうことに。
街灯の光を冷たい色にしたかったので、撮影時のホワイトバランスは青っぽく設定。
シャッタースピードは1/10秒程度に。
撮影時の手振れを拾わないようにカメラを三脚に設置し、スマートフォンのリモート操作機能を用いてシャッターを切りました。
(リモートでシャッターを切るためのリモコンが欲しくなります)
ホワイトバランスや明るさの設定のおかげで、背景をかなり青白く撮ることができました。まいやーが全身黒スーツなので、モデルが目立って良い感じかも。
余談ですが、まいやーが使っているシガーボックスは自作とのこと。
ここでいう自作とは、文字通りの意味。
自分で設計図を引き、ホームセンターで木の板を買ってきて、自宅のレーザーカッターで切断/加工して組み上げ。
そんな自作シガーボックス、材料費は1個1000円程。重量は200gを割るそうです。
凄すぎる。
手間暇を掛けるだけのことはあります。
表参道ヒルズ前(裏路地)
表参道ヒルズ前から表参道ヒルズ裏にやってきました。
徒歩5秒です。
先程とは打って変わって、裏路地感強め。街灯も少なめです。
413号線沿いとは違った絵が撮れると良いのですが。
早速撮影開始。
先程よりも暗めな仕上がりになりました。
ただ路地裏に突っ立ってるだけでは怖い写真になってしまうので、シガーボックスを積んだりまいやーに変なポーズ取らせたりしてみました。
なんかこういう写真、ありますよね。
見たことないのに、見たことある気がします。
まいやーと「こういうの見たことあるw」とワイワイ撮りました。
渋谷ハチ公口自転車駐輪場
宮下パーク近くまで戻ってくると、治安が悪そうなトンネルを見つけました。
高架橋のトンネルの両端が駐輪場になっているのですが、落書きだらけです。流石渋谷。
カメラの大先輩、じゅわさんよりお借りした広角レンズで撮ってみました。
おお。
それっぽい。
通常のレンズよりも迫力があるような気がします。
緑っぽい色合いに撮れたのが効いて、ホラーっぽくなりました。
Photoshopで血文字を入れたくなりますね。
スクランブル交差点
渋谷のランドマーク的存在、スクランブル交差点にやってきました。
今回の撮影で一番撮影したかった、スクランブル交差点。
時刻は3:30を回ったところ。
交差点の利用者は20人前後。ガラガラです。
(この20人はこんな時間に何をしているんだろう)
信号が青になったタイミングでダッシュ。
想像以上の出来です。
これが広角レンズの力か。
渋谷の夜の撮影は、やはりこの冷たい感じのホワイトバランスがしっくりきます。
この構図をもう一度撮るためだけでも、再度深夜の渋谷を訪れたくなるような、そんな魅力があります。
渋谷サクラステージ
井の頭線方面まで歩き、渋谷サクラステージにやってきました。
空がゆっくりと白んできました。
おそらくここが最後の撮影になるでしょう。
気合を入れて撮影開始。
時刻は4:00ですが、オシャレな階段やエスカレータに立ち入ることが出来ました。しかも夜なので僕たちの貸切です。
蛍光灯がビカビカ点いているので光量は十分。
おかげで良い締めになりました。
撮影終了
時刻は朝5:00。
完全に夜が明けたので撮影終了。
社会人になって初めての朝帰りです。
こういう滅茶苦茶な遊びに付き合ってくれる友人は貴重ですね。
今回撮影したまいやーの写真は、Twitter(現X)やInstagramにも載せていますので、そちらも是非チェックしてみてください。
それではまた。
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