"GREEN"(Model:はやしまる)【What is your color】、ポートレート(Model:やぎみお)
モデルについて
はやしまるくん
「What is your color」企画48人目のモデルは、はやしまるくんです。
ボールジャグリングのようにポイを操る通称「トスポイ」の第一人者。
ポイの大会「Poi Contest 2024」の開催や、オリジナルポイ「パハロ」「セルピエンテ」の制作を手掛ける等、様々なアプローチでポイ界隈の発展に貢献してきたスーパージャグラーです。
強豪ジャグリングサークル「infinity」の17代目幹事長として団体を牽引。
先日の学祭で有終の美を飾り、無事その任期を満了されたのこと。
本当にお疲れさまでした!
やぎみおちゃん
「静岡ディアボロコンテスト2024」女子ビギナー部門の王者。
高校時代からディアボロに打ち込んでおり、中でもインテグラル系統のトリックを得意としています。
そんな彼女は現在「infinity」の運営回生。
女子部員が少ないことが悩みの種なんだとか。
自身が通う大学でも別のジャグリングサークルを立ち上げて部長として活躍中という、ちょっと信じられないレベルのバイタリティを持っています。
2025年1月に開催される「静岡ディアボロコンテスト2025」にも出場するとのことで、活躍に期待せざるを得ません。
集合
2024年12月1日。
僕は東京テレポート駅に来ていました。
ホームには「踊る大捜査線」のメインテーマが響きます。懐かしい。
集合時間ピッタリにモデルの2人と合流。
「撮影してもらうので」と、御菓子の手土産をいただきました。
人間が出来過ぎています。ありがたい。
家に帰ったらどうせ妻に全部食われるんですが。
撮影
夢の大橋
東京テレポート駅から10分程歩き、夢の大橋にやってきました。
道幅は最大で約60mもあります。
ここならジャグリングをしても通行人の邪魔になることはないでしょう。
まずは、はやしまるくん。
十八番のトスポイをズームレンズで撮影させてもらいました。
3つのポイが描く三角形は見事という他ありません。
見る限り、「この程度余裕綽々ですよ」といった雰囲気です。
3ポイって結構難しいトリックのはずなんですが。
4ポイの7531を披露してくれました。
サイトスワップはどれも似通った見た目になってしまいますが、531系統の見映えは例外ですね。
全てのポイを画角に収めるため、はやしまるくんからめいっぱい距離を取ることになりました。
そんなはやしまるくんは、深緑のハーフジップニットを着用。
今日の撮影のために購入してくれたようです。
ありがたすぎる。
続いて、やぎみおちゃん。
バータックスのトリックをお願いしました。
やぎみおちゃんは、トレンチ風のワンピース姿。
彼女も、今日のためにこちらを用意してくれたようです。
どこまで僕に感謝させるつもりなんだ。
一見バータックスには不向きな服装に見えますが、そこは静ディア王者。
さらっと決めてくれました。
はやしまるくんに、ウィップと呼ばれるトリックを依頼。
空中に放ったポイに、もう片方のポイを引っ掛けて飛ばす離れ業です。
僕は勝手に「二段ジャンプ」と呼んでいました。
これは流石に難しいオーダーかと思いましたが、「全然いけますよ」と披露してくれました。
ポイの色が緑から白に変わっていますが、よく見ると紐も細くなっています。
ウィップ系統のトリックには、こういった紐でなければ難しいとのこと。
勉強になります。
やぎみおちゃんにインテグラルトリックを依頼。
ジェノサイドから間髪入れずリリースする大技です。
次の大会で披露してくれるかもしれません。
表情を陰らないように映すため、順光で撮影してみました。
ピンクカラーの髪も綺麗に映すことができ、非常に満足。
続いてはやしまるくん。
1度の撮影にモデルが複数いる場合、こうやって交互に撮影するようにしています。
そっちの方が何かと良いんですよね。
さて、はやしまるくんには、トリックというよりポージングを依頼。
3つのポイを組み合わせた決めポーズです。
ちょっと思い付いて、広角レンズで撮影。
全身どころか、お台場のビルや青空まで映すことが出来ました。
(今更ですが、今日は雲一つない快晴です。嬉しい)
広角レンズ独特の歪みで、はやしまるくんの脚がとんでもなく長くなっています。
これが広角レンズの面白いところですね。
やぎみおちゃんが得意とする、背面トリックを依頼しました。
インテグラル系統で背中を向けるのはかなりレア。
身体が大きく翻る、いかにも写真映えするトリックです。
この系統のトリックは必然的に紐に指を引っ掛ける/紐を指で摘まむことになり、写真のように、指がなんかこう、優しい感じになります。
こういう指を狙って撮影するのはなかなか難しいので、助かりました。
やぎみおちゃんの目線の先からも撮影してみたのですが、見下ろされる構図だからか、威圧的な写真になってしまいました。
これでは女性らしい服装や雰囲気とミスマッチになってしまいます。
色々試行錯誤した結果、このハイアングルの写真に落ち着きました。
はやしまるくんから「このトリックを撮ってほしい」とのオーダーを受け、撮影。
1つのポイをが空中にある間に、2つのポイを身体の周りでスイングさせるトリックです。
トリックの性質上、はやしまるくんは常にポイを、つまり空を向いています。
正面から撮影すると、彼の顎と鼻の穴しか見えません。
色々考えた末、僕がベンチの上に立ち、広角レンズを用いてハイアングルで撮ってみました。
広角レンズの歪みで、空中にあるポイがやたらデカくなっています。
空に飛んでいく風船のようです。
どの瞬間がベストショットなのかわからなかったので、バシャバシャ連写。
はやしまるくんの琴線に触れる一枚があれば幸いです。
滝の広場
ゆりかもめに乗ってテレコムセンター駅にやってきました。
駅前には「滝の広場」が広がっています。
ここでも何枚か撮らせていただくことに。
はやしまるくんは、広場の物陰で早着替え。
ニューヨークの路地裏でスパイダーマンに変身するピーター・パーカーのようです。
物陰から出てきた彼は、ずんだもんTシャツにカーキ色の短パン姿。
パーカーを羽織ってはいますが、とても12月の服装とは思えません。
この男、寒さを知らないようです。
はやしまるくんからは、先程とは別のトリックをオーダーいただきました。
ポイを股下で引っ掛けてキャッチするダイナミックなトリック。
広角レンズを用いてローアングルから狙ってみました。
アングル選定が功を奏し、躍動感に満ちた一枚に。
傾き始めた夕陽を全身に浴びているところが、個人的に好きなポイントです。
やぎみおちゃんにもトリックを依頼。
ディアボロを背面に通すトリック、というよりテクニックです。
1枚目は順光で撮影。
斜陽が顔と全身に当たっていてかなり良い感じ。
2枚目と3枚目は逆光。
アングルを探していると、出ました。
ゴーストです。
めちゃくちゃハッキリ出ています。
やったー!
最後にとびきりの笑顔もいただきました。
やったー!!
テレコムセンター
駅の反対側にある「テレコムセンター」にやってきました。
日曜日ということもあり、中は伽藍洞。
撮影中に迷惑をかける利用者もほとんどいません。儲け。
5Fの展望エリアにて、はやしまるくんを撮影。
2つのポイを同時にリリースするトリックを、広角レンズで狙ってみました。
これは僕がこの日撮りたかった構図の1つ。
大満足です。
にしても、圧巻のロケーションですね。
少し開けた場所で、アイソレーション系のトリックを撮影。
紐がピンと伸びた状態で空中に浮いている様子、僕割と好きかもしれません。
ポイジャグラー的には、2本の紐が平行になっているのが良いとされているようです。
はやしまるくんは、短パン姿から元のニット姿に再度お色直し中。
その間にやぎみおちゃんを撮らせてもらいました。
ここは全面ガラス張りなので、屋内にも関わらず自然光が入ってきますね。
少しだけ場所を移動し、エレベーターホールにやってきました。
沈みかけた夕陽が綺麗に差し込んでおり、このテレコムセンターで最も明るい場所に違いありません。
「エレベーターホールじゃん」と思われないような写真を目指しましたが、やはりエレベーターホール感は拭えませんね。
2枚目をみると、やぎみおちゃんの右脚が白飛びしています。
撮影しているときは気付かなかったのですが、ここが一番明るいスポットだったようです。
となると、ここでしゃがんでもらい、あえて暗めに撮影するという手もあったかもしれません。
ぬぅ。
はやしまるくんが戻ってきたので、早速トリックをオーダー。
首の後ろから足の下までポイを通すトリックです。
はやしまるくんなら簡単にこなしてしまうかもと思いましたが、本人曰く、めちゃくちゃ難しいようです。
何度もやり直してもらい、漸く満足のいく瞬間が撮れました。
この数時間の撮影でいい加減気付かされましたが、僕はつくづくポイに関する知識や感覚が貧しいようです。
まかり間違っても人様のポイの審査などしない方が良いでしょう。
窓際で引き続きはやしまるくんを撮影。
Instagramで見つけたカッコいいポーズを依頼しました。
個人的にはカメラ目線の方が好きかも。
先程のエレベーターホールにやってきました。
かろうじてまだ陽は落ちきっていません。
折角なので、はやしまるくんは逆光で撮ってみました。
ポージングは、直近の彼の演技中にて印象的だった決めポーズを依頼。
今にも「Toca Toca」が聴こえてきそうですね。
5Fが暗くなってきたので、より明るい4Fに逃げてきました。
吹き抜けに身を乗り出したやぎみおちゃんを撮影。
5Fより幾分明るいとはいえ、4Fもどうしても「夕暮れ感」が出てしまいます。
なので、少しだけ大げさに、明るくレタッチしてみました。
2枚目のアンニュイな横顔が撮れたので、個人的には大満足。
はやしまるくんの撮影場所を探してフロアを彷徨っていると、3Fに続くエスカレーターを発見。
何と、止まっています。
日曜日だからかもしれません。
これ幸いと、ド真ん中に座ってもらいました。
稼働中のエスカレーターではこんなこと出来ないので、結構貴重な撮影体験かもしれません。
最後に、ロビーではやしまるくんを撮影。
時刻は16時半を過ぎ、窓の外はいよいよ暗くなってきました。
ISO感度を高く、シャッタースピードを手振れしないギリギリまで下げて撮影。
ここまでシャッタースピードを落とすと、基本的にジャグリングしている様子は撮影できません(めちゃくちゃブレるので)。
動きのある写真を明るいうちに撮影しておいたのは正解でした。
だんだん、こういう「撮影のカン」みたいなのが身に付いてきて、嬉しい限りです。
撮影終了
約4時間程で撮影終了。
前から行ってみたかったテレコムセンターにて撮影することができ、楽しい1日でした。
モデルのお2人、本当にありがとうございました。
今回撮影したお写真は、XやInstagramにも投稿しておりますので、良ければそちらもチェックしてみてください。
それではまた。