
"WINTER"(Model:たかはし、あお、ゆっか)【しきあそび】〜後編~
モデルについて
「しきあそび」企画23組目のモデルは、たかはしさん、あお、ゆっかちゃんです。
※この記事は「後編」です。
「前編」をまだご覧になっていない方は、下記リンクからどうぞ。
集合
2025年1月19日。
仙台のビジネスホテルの壁に頭をしこたまぶつけて目覚めました。
時刻は6:00。
昨晩は「前編」で撮った写真の現像作業で2時まで起きていたので、完全に寝不足です。
朝食を食べてコーヒーを飲んで漸く意識が覚醒してきました。
そう。今日は今日で朝から撮影なんです。
いい加減目覚めなさい。
撮影
車で1時間程走り、「宮城蔵王白石スキー場」にやってきました。
スキー場手前の車道は至る所が凍結(酷いところは積雪で道が塞がっている)しており、終始生きた心地がしませんでしたが、何とか到着。
さて、何故スキー場にやってきたのか。
それは今回の旅の目的が「雪×ポートレート」だからです。
ちきぽとれの活動拠点である関東近郊では常時積雪している場所が存在しないため、雪を拝むためにはこのような遠征が必須になってきます。
元々は降雪している市内で撮る予定でしたが、たかはしさんの晴れ女パワーがすごすぎて市内の雪が全て溶けてしまい、結果として本日の撮影場所が雪山となりました。
ちきぽとれで撮影する女性、ちょいちょい晴れ女いますね。
以上、説明終わり。
撮影場所を探しましょう。
いくらスキー場が広いとはいえ、ゲレンデ周辺での撮影は一般利用客や施設に迷惑になりそうです。
大量のスキーヤーやスノーボーダーが意気揚々とゲレンデに向かう中、僕達は彼らと真逆の方向に移動し、駐車場の隅っこに続く雑木林までやってきました。
ここならば誰の迷惑にもならないでしょう。



まずは、あお。
雑木林を背景に撮影してみました。
写真ではカッコよく立っているように見えますが、あおの両足はふくらはぎくらいまで雪に埋まっています。
なので、立っているというより刺さっているという方が適切です。
ふっかふかな新雪に自重でズブズブと埋まっていくあおは見ていて非常に面白いです。
今日のあおは、白いカーディガンに白いパンツ。
カーディガンの下には差し色で赤いパーカーを着ています。
一見暖かそうですが、カーディガンもパーカーも前を開けているので、胸元の防寒性能はインナー1枚が担っているようです。
流石に寒いでしょと聞くと、「冬生まれだから大丈夫」とのこと。
馬鹿そう。



続いてゆっかちゃん。
雑木林前の開けた空間で撮影することに。
歩くたびに足が雪に取られて転倒しそうになります。
ゆっかちゃんは転倒しないよう、僕の後ろを歩き、僕が埋まった足跡をなぞるように歩を進めていました。
賢い。
これなら被害は僕だけで済みますね。許せない。
今日のゆっかちゃんは、あお以上のオールホワイトコーデ。
雪原用の迷彩服のようです。
頭には昨日と色違いの耳当てを装着。
こちらもおそらく自作なのでしょう。
もう業者やん。





お次は、たかはしさん。
雑木林をバックに撮影。
丁度このあたりからハッキリと日が差し始め、モデルの目に光が当たるようになりました。
晴れ女、恐るべし。
たかはしさんは表情やポージングの引き出しが多く、シャッターチャンスが頻繁に訪れます。ありがたい。
そんなたかはしさんは全身真っ白のオールホワイトコーデ。
そして差し色に赤いマフラーと手袋を着用。
そう、今回のモデルは3人とも「オールホワイト&差し色に赤」なんです。
3人もいてこんなに服装が被ることあるんですね。
ちなみにこの赤いマフラーは、ゆっかちゃんの手作り。
材料費をたかはしさんから受け取り、制作したようです。
業者やん。




雑木林の中の小路にて、あおを撮影。
小路の上はもちろん、木の枝にも雪が積もっていて、めちゃくちゃ冬っぽいです。
これこれ。こういうのを撮りたかったんですよ。
あおには遠くに立ってもらい、望遠レンズで撮影してみました。
中でも4枚目はかなり上手く撮れた気がします。


続いてゆっかちゃん。
雑木林の中に半分身体を突っ込んでもらい、前後の枝をボケさせて撮影してみました。
「手の感覚がない!」と絶叫しながら雪を握ってくれました。
本当にありがとう。


ふと目をやると、たかはしさんがディアボロを回していました。
撮影の順番待ちの間が暇だったから、回しちゃったようです。
いや、この寒さでディアボロ回したくはならないだろ。




いったんディアボロを置いてもらい、たかはしさんを撮影。
木々の隙間を抜けて太陽が差している位置に待機してもらい、遠くからズームレンズで狙いました。
気温は-6℃だというのに、たかはしさんはスカート姿。
しかも、夏用とのこと。
見ているこちらが風邪を引きそうです。
脚が壊死する前に撮影を終わらせなければなりません。






撮影の待ち時間に、ゆっかちゃんがミニゆきだるまを作っていました。
折角なので2体目を作成いただき、その過程を撮影させてもらいました。
1~5枚目は逆光で撮影したので柔らかい雰囲気に、6枚目順光で撮影したので空の青さをしっかりと写すことができました。
少しずつ光への理解が深まっている気がします。成長。


雪が飛散している様子が撮りたかったので、あおに雪の塊を投げてもらいました。
逆光で撮影したので、太陽光が雪に反射して非常に綺麗に撮れました。
素手で雪を掴むのはあまりにしんどいということで、僕の厚手の手袋を譲渡。
レンズに直撃したらどうしようかと思っていましたが、抜群のコントロールで投擲してくれました。




たかはしさんに新雪の上に寝転んでもらいました。
JR SKI SKI感がすごいです。
雪に接触する面積を最小限にするため、ブルーシートの上に腰を下ろしてもらっています。
こうしなければ服がビッチャビチャに濡れて凍死してしまうでしょう。

手を空に掲げるのはたかはしさんのアイデア。
逆光(というかほぼ真上)も相まって、神秘的な雰囲気になりました。



ゆっかちゃんにも雪原の上で寝てもらいました。
太陽も本気を出してきたようで、雪部分は完全に白飛びしてしまっています。
絞りを開放し可能な限り接写したため、被写界深度がとんでもなく狭くなっています。
(睫毛にピントがあっているが、鼻頭はボケている)
明るさは十分確保できていたので、f4.0くらいまで絞ればよかったかも。




最後に、あおにも雪の上に寝てもらいました。
空き地の一角にあるボタ山状の雪に背を預けている状態なので、めちゃくちゃ倒したリクライニングシートに座っているような感じです。
1,2枚目は、いよいよ南中してきた太陽に向かって目線を向けてもらいました。
太陽を直視するなんて酷いオーダーは同期にしか出せません。
おかげで、あまり見たことのない表情のあおが撮れました。
最後の1枚は個人的にめちゃくちゃ好きなのですが、マフラーのタグが写りこんでしまいました。ぬかりました。
でもこれはこれで面白いので採用。
撮影終了
約2時間で撮影は終了。
お昼時だし身体も冷え切っていたので丁度良いタイミングと言えるでしょう。
今回の撮影は、過去のちきぽとれの中でもぶっちぎりでハードルの高いものでした。(そもそも関東に雪が無いので遠征になることや、モデルに超低温環境下&長時間の滞在を強いることになる等)
これはだいぶ前から感じていたことで流石に無理だろうと半ば諦めていました。
そのため、今回の話を持ってきてくれたあおとゆっかちゃん、諸々協力してくれたたかはしさんには感謝しかありません。
本当にありがとうございました。
今回撮影した写真はXやInstagramにも投稿しておりますので、良ければそちらもチェックしてみてください。
それではまた。