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"WINTER"(Model:みゆき)【しきあそび】
モデルについて
「しきあそび」企画22人目のモデルは、みゆきです。
詳しく下記記事参照。
2024年のみゆきは、新居の水回りが最悪だったり何故か骨折したりと災難続きだったようです。
爆笑。
生意気な後輩の不幸が世界で一番面白いですからね。
集合
あけましておめでとうございます。
2025年になりました。
年明け。新春。ことよろです。
そんな「あけおめムード」で日本中が浮かれている中、僕は福岡県の博多駅にいました。
盆と正月くらいは親や祖母に顔を見せようということで、僕は現在帰省中。
そのついでに撮影してしまおうと、そういう計画です。
集合時間である17時にみゆきと合流。
今回のテーマは「イルミネーション」。
17時であれば日も落ちてさぞイルミネーションが綺麗に見えるだろうと踏んでいたのですが、めちゃくちゃ明るい。
1月上旬だというのに、17時の博多はめちゃくちゃ明るいです。
馬鹿な。
関東ならとっくに暗くなっている時間です。
福岡と関東の日没時間にここまで差があったとは。
撮影
博多駅
日没を待つこと約1時間。
漸く辺りが暗くなってきたので、博多駅前まで歩いてきました。
年末年始の博多駅といえば、超大規模なイルミネーションで有名です。
福岡でイルミネーションを撮るならココは外せないでしょう。
通行人の邪魔にならないように撮影開始。
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玉ボケが作れるよう、イルミネーションと十分距離を取って数枚撮影。
1枚目はモデルの正面から、2枚目はモデルの目線の方向からストロボで光を当ててみました。
2枚目の方が、気持ち奥行きがあるような仕上がりになった、気がします。
今回の撮影に合うだろうと、みゆきがストールや手袋を持参してくれました。
おかげで「寒そうな夜」っぽい1枚に。助かります。
実際クソ寒かったです。
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ふと思い立って、手袋を外してもらいました。
手が口元に寄るようなポージングを依頼すると、なんかいい感じに。
素手は素手なりに寒そうな雰囲気を作れることが分かりました。
2枚目では、もう1台のストロボをモデルの後ろから炊いて、逆光を作ってみました。
髪から肩にかけての輪郭がしっかり出せて満足。
多灯撮影だと、こういうことが出来て楽しいですね。
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広場から建物へ上がってみました。
ガラス張りの手すりに電飾が所狭しと並べられており、非常に見栄えする空間です。
そんな手すりに突っ伏するようなポージングを依頼。
カメラ目線の際はストロボの光が、手すりの方を見ている際は電飾の光が、しっかりとモデルの目に映っています。
苦節1年、ようやくキャッチライトが分かってきました。
僕は全く気付かなかったのですが、みゆき曰く、僕達は通行人のおっちゃんに奇異の眼差しでガン見されていたようです。
客観的に見ると、僕たちは「正月早々電飾に頭突っ込んでるヤツ」と、「それをゴツい装備で撮影してるヤツ」です。
ジロジロ見られて当然でした。
キャナルシティ
地下鉄七隈線に乗り、キャナルシティにやってきました。
福岡屈指の大型商業施設であるキャナルシティ。
年始にも関わらずたくさんの買い物客で溢れ返っていました。
ですが、皆買い物に夢中で、イルミネーションの近くはガラガラ。
つまりシャッターチャンスです。
これ幸いと撮影開始。
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木々にあしらわれた電飾の前で撮影。
博多駅と違い暖色系なので、だいぶ見栄えが異なります。
今更ですが、今日の撮影は基本的に50mmの単焦点レンズ。
f値が低い方が、被写体の前後にある電飾の灯りがガッツリボケて、イイ感じになるようです。
さらに今更ですが、今日のみゆきはツートーンカラーのワンピースに白のトレンチコート姿。
ボワボワの黒いダウンとの2択で迷っていたようですが、確実にこちらが正解だったと言えるでしょう。
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続いて、キャナルシティの抜き抜け部分がガッツリ映るように撮影。
我ながらめちゃくちゃ良いのが撮れました。
このままキャナルシティのポスターに使ってもらいたいです。
3枚目は、床(というかこれは実は池)に敷き詰められた電飾と正面からのストロボで全身を照らし、かつ2灯目をモデルの後ろから発光させることで、背中の輪郭が出るように狙いました。
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ここまでのイルミネーションには中々お目にかかれないので、前々から試してみたかった「スローシャッター」での撮影をやってみました。
①シャッタースピードをガッツリ遅くする(今回は1/4秒に設定)
②その状態でストロボを用いて撮影する
③シャッターを切った直後にカメラを意図的に動かす
という段階を踏むと、こんな感じで被写体だけはしっかり映り、背景にある光がグニャリと曲がるという不思議な写真を撮影することができます。
知識としては知っていましたが、まさか可能だとは。
カメラをガチャガチャ捻りながら撮影を続ける僕はさぞかし滑稽に見えていたでしょうが、みゆきは終始キメ顔でカメラ目線を貫いてくれました。ありがとう。
シップスガーデン水上公園
もう1箇所くらい撮影して終わりたいなと思い、撮影場所を探して夜の博多を散策。
30分程歩き、シップスガーデン水上公園にやってきました。
年始の夜だからか、利用客はゼロ。
僕達の貸し切りです。
やったね。
誰の迷惑にもならない撮影は気楽です。
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キャナルシティ同様に、暖色系の電飾が公園の柵に張り巡らされていました。
暗闇の中で作る玉ボケなら、暖色系の方が好きかもしれません。
(博多駅前のような寒色系はそれはそれで好きですが)
そして、ここまで撮影して、僕はようやく気付きました。
イルミネーションの光をボカしたい
→f値の低いレンズで被写体に寄る必要がある
→基本的にモデルは上半身しか映らない
→ポージングの指示が難しい!
そう、ポージングの指示が非常に難しいのです。
全身が映れば立ち方でパターンを増やせますが、今回のような撮影では上半身のみ(構図によっては首から上だけ)しか映せないことがままあります。
ただでさえ女性のポージングのレパートリーが少ない僕にとって、コレはかなりの打撃。
しかも、やたらめったら手を広げるようなポージングは、それはそれでイルミネーションとの相性を欠く気がします。
久々に写真で大きな壁にぶつかってしまいました。
写真の道は深く険しい。
撮影終了
4時間程で撮影は終了。
結構長引いてしまいました。
寒い中モデルを務めてくれたみゆきに感謝。
今回撮影した写真は、XやInstagramにも投稿しておりますので、良ければそちらもチェックしてみてください。
それではまた。