Joslerと生成AI 〜症例登録時短術〜
皆様ごきげんよう。
2024年11月22日にJoslerトップページにこのようなお知らせがありました。
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『こちらのページ』を早速開いてみると、一枚のスライドが出てきました。
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病歴要約における補完を前提に作られている内容のように見受けます。
6.に記載されているガイドラインのurlはこちらです。
https://www.naika.or.jp/wp-content/uploads/2024/11/660e0ab9ceb7e389b5eccbc7520a23f4.pdf
内容をまとめると、
・個人情報を生成AIに学習させるな。
・ハルシネーションに気をつけろ。
・生成AIを使っても、自分の責任で内容を吟味しろ。
・生成AIを使ったことを自己申告しろ。
となります。
当たり前と言えば当たり前のことが記述されていますが、大切なことは、
専門医機構がオフィシャルに生成AIの活用を認めたことです。
過去に、noteやブログで病歴要約に生成AIを使えないかと研究を重ねてこられた先人を複数名存じ上げております。
病歴要約に生成AIを活用する術については先駆者の皆様にお任せします。
そこで、今回の記事では、改めて生成AIに個人情報を学習させない方法を確認し、私がインターネット上で見つけることができなかった【症例登録】に生成AIを活用する手段を考察しました。
実際に『症例の概略』の記載をサポートするプロンプト例も提案いたします。
症例登録に関しては、上述の機構からの発表の対象としてあまり見られていませんでした。
はっきり言って、症例登録は院内の指導医が承認さえすれば、どれだけ短文、低クオリティであっても問題ないとされていますからね。
◼ 症例登録の記載字数について 症例登録の際、「症例の概略」や「自己省察」には記載字数の目安が示されていますが、この字数 にとらわれる必要はありません。自己省察として学びがあったことを短く1~2行程度の記載であっ たとしても、プログラムがそれを承認すれば問題はありません。
機構からしたら「症例登録」は生成AIとかプロセスはどうでもいいから院内で勝手にやってくれ、という気持ちなのでしょうか?
この症例登録、登録数が120症例に減ったとはいえ、地道で面倒な作業であることには変わりないです。
少しでも、症例を要約する作業を生成AIに手伝ってもらっても良いのではないでしょうか。
※購入前の注意点
わざわざchat GPTにプロンプトを入れて、症例の内容を送って、条件を満たしているか確認するのが面倒という方、仰る通りです。
短文、低クオリティの症例登録で承認してくれる素晴らしい指導医に巡り会えた先生方は、この記事の有料部分を購入しなくても、ご自身で【症例の概略】を記載した方が効率が良い可能性があります。
では、早速実践編に移りましょう。
まずは、生成AIに個人情報を学習させない方法の確認からです。
Chat GPTでは本記事執筆時点(2024年11月27日時点)、以下の方法をとれば入力内容を学習させない設定にできます。
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この一番下の【一時チャット】をオンにすると、
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このような記載が出てきて、モデルの学習に使用されなくなります。
では、症例登録の【症例の概略】をどのように時短で記載できるようにサポートしてもらうか。
早速プロンプトの例を提示しましょう。
※症例の内容入力を簡便にする方法もご紹介します。
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