社会をつくる力を育てる授業づくり⑥ プロジェクト型学習
社会科の授業をプロジェクト型にする。
社会科の授業を、教科書の内容を覚えるだけで終わらせず、社会につながる、社会をつくる力をつけるものにする方法の一つだと考えています。
国語科では、言語活動が入ってきてから、単元の最初に、ゴールである言語活動を設定して、そのために物語や説明文を読んでいく、という単元構成をしていると思います。
ゴールを設定することで、読むことに目的が生まれ、子どもの主体性も増しますよね。
社会科でも、同じようにすればいいんじゃないかなと思うわけです。
国語ではないので、前回の記事で取り上げたような、まとめる活動そのものが目的にはなりません。
解決したい課題があって、その解決のための方策を考え、その方策を○○さんに提案する、というのが目的になります。(提案型社会参加)
提案することが目的なので、提案するための方法は様々であって良いと思います。(個別最適な学び)
提案をつくるなかで、その単元で最低限おさえなければならない知識はきちんと獲得させます。そこは個別だけでなく、全体で共有する場があっても良いと思います。(協働的な学び)
このような形の学習は、PBL(project based learning)と呼ばれ、主に総合的な学習の時間で探究的な学習を行う際に用いられる手法です。
社会に見られる課題をもとに、その課題の解決に向けて話し合い、解決策を提案することは、PBL型学習とも親和性が高いのではないかと思います。
社会科の単元でも可能かどうか、考えていきたいと思います。