社会をつくる力を育てる授業づくり38 すごいぞ先人プロジェクト<1>
前回までの記事で紹介していた、都道府県の遺産発見プロジェクトですが、この内容のまとまりの(2)である、地域の発展に尽くした先人についてはふれていません。
そこで、今回からは、すごいぞ先人プロジェクトということで、地域の発展に尽くした先人について取り上げるプロジェクトについて書いていきたいと思います。
地域の発展に尽くした先人を取り上げる際には、開発・教育・医療・文化・産業などの地域の発展に尽くした先人の中から取り上げることになっています。
各教科書には、橋をつくったり、新田を開発したり、水路を開いたりする事例がのっています。
当然のことながら、自分たちの地域を発展させた先陣を取り上げるわけですから、取り上げる人物は様々だと思います。
地域の副読本などに、地域の諸先輩方が見つけた先人の事例が掲載されているのではないかと思います。
ここで取り上げられている人物について、なじみが薄く、良く知らないということが多いのではないかと思います。
まずは、その人物について知るために学習していくことが必要です。
ただ、知ることだけを目的にしてしまうと、学習がつまらなくなってしまう子どももいると思います。
そこで、これまで紹介してきたように、プロジェクト型の学習を仕組むわけです。
今回は、すごいぞ先人プロジェクトとしました。
都道府県単位でみると、複数の先人がいると思います。
その何人かの先人を並べてみて、気になった人物を選び、そのすごいところを紹介し合うプロジェクトにしてみます。
紹介するというゴールを設定することで、学習が前向きに進んでいくと思います。
ここで、どっちがすごいかなどのランキングをやってしまうと、どっちもすごいで終わってしまう可能性がありますし、地域の発展に尽くしたという点ではどちらも同じように功績のある人物なわけですから、同じように大切にしてほしいと思います。