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社会をつくる力を育てる授業づくり⑬  安全なくらしを守るプロジェクト<1>

 3年生の第3単元は、安全なくらしを守るです。

(3) 地域の安全を守る働きについて,学習の問題を追究・解決する活動を通
して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
 ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
  (ア) 消防署や警察署などの関係機関は,地域の安全を守るために,相互に連携して緊急時に対処する体制をとっていることや,関係機関が地域の人々と協力して火災や事故などの防止に努めていることを理解するこ
と。
  (イ) 見学・調査したり地図などの資料で調べたりして,まとめること。
 イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
  (ア) 施設・設備などの配置,緊急時への備えや対応などに着目して,関係機関や地域の人々の諸活動を捉え,相互の関連や従事する人々の働きを考え,表現すること。
文部科学省(2017)小学校学習指導要領 解説 社会編

 また、内容の取扱いには、次のように示されています。

(内容の取扱い)
(3) 内容の (3) については,次のとおり取り扱うものとする。
 ア アの(ア)の「緊急時に対処する体制をとっていること」と「防止に努めていること」については,火災と事故はいずれも取り上げること。その際,どちらかに重点を置くなど効果的な指導を工夫すること。
 イ イの(ア)については,社会生活を営む上で大切な法やきまりについて扱うとともに,地域や自分自身の安全を守るために自分たちにできることなどを考えたり選択・判断したりできるよう配慮すること
文部科学省(2017)小学校学習指導要領 解説 社会編

 この単元で、初めて選択・判断というワードが出てきます。

 選択・判断とは、解説社会編によると、社会に見られる課題の解決に向けた広い視野からの構想をすることです。

 もう少し詳しい説明は、平成28年8月に出された、学習指導要領に向けた審議のまとめのなかに、社会的な見方・考え方を用いて社会に見られる複雑な課題を把握して、身に付けた判断基準を根拠に解決に向けて構想することという記述があります。

 この選択・判断というワードが出てくる単元では、社会参画に向けて、課題を取り上げ、その解決に向けて話し合うことが求められているのです。

 引用が多くなってしまいましたが、この安全の単元では、どのような課題が見られるのでしょうか。

 それは、火事、事件や事故は毎年起こっており、その数を減らすことが求められていることです。

 その解決のためには、消防や警察に従事する人たちの働きだけでなく、地域住民一人ひとりの参加が重要になります。

 その参加の在り方を、プロジェクトとして学んでいくことになると考えられます。

 次回は、実際のプロジェクトについて書いていきたいと思います。


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