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社会をつくる力を育てる授業づくり55 未来の世界を考えるプロジェクト〈1〉

第4単元の第2小単元は、情報を生かす産業についてのプロジェクトです。

(4) 我が国の産業と情報との関わりについて,学習の問題を追究・解決する 活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。  
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(イ) 大量の情報や情報通信技術の活用は,様々な産業を発展させ,国民生活を向上させていることを理解すること。   
(ウ) 聞き取り調査をしたり映像や新聞などの各種資料で調べたりして,ま とめること。  
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。   
(イ)情報の種類,情報の活用の仕方などに着目して,産業における情報活 用の現状を捉え,情報を生かして発展する産業が国民生活に果たす役割を考え,表現すること。

文部科学省(2017)小学校学習指導要領

産業における情報活用の現状を捉えるようにすることが求められています。

大量の情報、いわゆるビッグデータを様々な企業が活用していて、それにより、例えば企業の販売戦略など、大きく変わってきているところもあります。

また、情報通信技術の活用については、スマートフォンの普及により生活が大きく変わったことが挙げられます。

手元にある端末一台で、生活の中のあらゆることをほとんどこなすことができるようになったわけです。

また、企業の活動の在り方も大きく変化しています。

在庫の管理や輸送においては情報を活用することで手元に商品が届くまでの時間が飛躍的に短くなってきています。

このように、情報を生かして発展してきた産業が、国民生活を向上させていることを理解できるようにするのがねらいです。

内容の取扱いについては、次のことを求められています。

(4) 内容の (4) については,次のとおり取り扱うものとする。
(イ)アのイ及びイのイについては,情報や情報技術を活用して発展している販売,運輸,観光,医療,福祉などに関わる産業の中から選択して取り上 げること。その際,産業と国民の立場から多角的に考えて,情報化の進展 に伴う産業の発展や国民生活の向上について,自分の考えをまとめること ができるよう配慮すること。

文部科学省(2017)小学校学習指導要領

様々な産業の中から選択して取り上げることや、産業側から見た発展と、国民側から見た発展について、それぞれの立場について考えるようにしていきます。

今回のプロジェクトでは、情報を活用する未来でどんなことができるのか?を考えるプロジェクトにしたいと思います。

現在、様々な産業で情報が活用されているわけですが、もっとこんなところで活用できるのでは?というアイデアを構想するプロジェクトにしてみてはどうかと考えました。

実際のプロジェクトについては、次回の記事で書いてみたいと思います。


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