実践型社会科に 冬の学び#1
久しぶりに社会科の学習について書いていきたいと思います。
社会科の学習における「ゴール」とは、どのようなものでしょうか。
学習指導要領には、社会科の目標が示されていてその目標に向かうための資質・能力を育てる三つの柱が示されています。
今回は、そういうことだけではなく、少し具体的な話を考えてみます。つまり、社会科の授業で目指している学びの姿ってどういうものなの?ということです。
身につけなければならない知識や技能がそれぞれの学年であって、それを身につけるために授業が行われています。地図記号だったり、人々の仕事であったり・・・。
授業の大半はそれらの知識や技能を身につけるために、教科書や資料集で調べたり、友だちと意見を交換したりします。
しかし、そこに多くの時間が割かれるばかり、次々と新しいことはやってきますが、習得した知識や技能を活用する場面というのは、小学校の生活の中ではまだまだ少ないわけです。
だからこそ、意図的に活用する場のある社会科を仕組むことが必要だと思っています。
社会科の単元は、つかむー調べるーまとめるー深める・生かす、という作りになっています。
この生かすという過程が、活用する場面の設定ということになります。これが、単元の最後にいきなり出てこられても、今までどこにいたのよ!という話になりますよね。
ですから、最初から登場していてもらえばよいと思うのです。単元の進行中、常に活用のところが意識されていれば、単元末に慌てることもないでしょう。
現状では習得↔︎活用の割合のバランスが、習得に偏っているのを、活用の比率を高めていき、より実践的な社会科にしていければ、良いと思うのです。
小学校4年間の全単元で、これは可能だと考えています。活用する場面を比率を高めた社会科に、みなさんの社会科をチェンジしてみませんか?